見出し画像

大学に進むことで得られるものは?

みなさんこんにちは。チャリツモインターンのけいしんです。

今回は「自分の人生は 自分で選ぼう!/株式会社ハッシャダイ 久世大亮」という記事を紹介します。

株式会社ハッシャダイの代表取締役、久世大亮さんへのインタビュー。
記事の中で久世さんは、大学に進んだ場合に得られるものは3つあると述べています。(以下、記事より引用)

1つめが“時間”。社会に出るための準備期間としての4年間がある。自分の将来像のために動ける時間があるということが高卒と決定的に違います。触れられる知識の量も格段に違いますよね。

2つめが“友人”。大学には趣味・経験・出身地などさまざまな学生が集まります。多様な価値観に触れることで、自分の視野を広げることができます。

3つめは“環境の変化”。新高卒者に比べて、大卒者は高校卒業時と大学卒業時の2回環境を変えることができます。それは単純に、人生の選択のチャンス(機会)が多いということだと思います。

この引用部分をもとに、医学生という私の視点から、大学に進むことで得られるものについて考察してみます。


まず、1つめの時間
医学部は、一般学部の4年間に2年プラスして、6年間の準備期間が用意されています。この6年間で何をするかで、その人の人生が決まるといっても過言ではありません。もちろん、すべての時間が自由というわけではないです。事実、大学の講義や、実習、国家試験の勉強、バイトなどの義務的な活動が占める割合は多いです。私は、大学1年から2年の終わりまでは、部活動・バイト・遊びの3本柱に全時間をつぎ込み、典型的な大学生を謳歌しました。3年生の現在は、ひたすら思索と読書に没頭し、自分という人間を見つめ直しています。

時間の長さはみな平等だったとしても、その質や意味合いは人によってさまざまです。
私の知人の中には留学する人もいれば、WHOでインターンに参加する人もいるし、研究にエネルギーを注ぐ人もいれば、スポーツに精を出す人もいます。有限の時間をどう使うかは、その人の自由です。

ただ、哲学者ソクラテスの、この言葉だけは忘れずにいたい。
「吟味されない人生は生きるに値しない。」


次に、2つめの友人
医学部は、他の学部生と触れ合うチャンスはほとんどありません。1年生の教養科目で少し会話を交わすくらいです。それ以降は、医学部だけで独立した講義が延々と続きます。ここで重要なのは、多種多様な学部の人と仲良くなることです。なぜなら、自分と同じ学部の人とだけ交友関係をもつと、自分の思想が固定化されてしまうからです。この思想の固定化は、本当に恐ろしいことで、たいていは自分でも気づかないまま進行します。糖尿病は重症になるまで、自覚症状が現れにくいのと同じです。そうならないためにも、積極的に自分が所属するコミュニティの外へ飛び出して、いろんなタイプの人と触れ合うことが大切なのです。

先日、建築学科の友人に大学の課題を見せてもらいました。それは、とあるテーマに基づいた建物を自分で設計・デザインするものでした。正確な答えを導くことにしか慣れていなかった自分にとって、その課題内容は鳥肌が立つほど魅力的に感じられたのです。この体験は、医学部の友人と医学知識の話をしているだけでは、けっして得られません。こうしたパラダイムシフト的な体験を、日常生活の中で生み出そうという意識が、その人の人間性を豊かにしていくのだと思います。


最後に、3つめの環境の変化
先述したように、医学部は6年間、同じ環境で過ごすことになります。自分でアクションを起こさない限りは。
環境はその人の人格を形成します。だから、自分が身を置く環境も、時間の使い方と同様に、厳しく吟味するべきです。私は、医学部そのものは人格形成にはあまり適していないと考えています。医学生は似通った価値観をもっている傾向が強いからです。1種類の料理を大食いするのではなく、バイキング形式でいろんな種類の料理を少しずつ味わってみるのも、意外と楽しかったりします。そこで運悪く、わさび入りのたこ焼きを食べてしまったとしても、「これも1つの料理だよね。」と寛容な態度で迎え入れられる人間でありたいものです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?