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Chara「命のまつり」その20~看護学校⑤

わぁ~、ライフストーリーも20回目になった。(^.^)

今回は手術室実習の思い出

大学病院の中央手術室、初めて足を踏み入れた時はちょっと緊張した。
オペ着(今でいうスクラブ)に着替え、オペ室用のキャップをつける。
実習指導ナースと一緒に患者さんの入室から手術中、退室まで一緒に行動する。 

全身麻酔がかかり患者さんの意識がなくなる、気管内挿管をし呼吸を管理する。心電図のモニターが規則正しく音をだしている。
ガウンをつけたドクターが部屋に入ってくる。
そして、滅菌手袋をつける。
器械出しの看護師は淡々と器械を準備している。
クールな姿に憧れる。

何もかも、目に入るものすべてが、初めての体験でインパクトがあった。

無影灯(影ができない)と呼ばれるライトが手術部位に合わせられる。
「お願いします」の挨拶で手術が始まった。
ドクターもナースも、全集中で淡々と手術に向き合っていた。
その場の一体感がすごかった。
術者、助手、麻酔科医、器械出し(直接介助)のナース、外回り(間接介助)のナースたちの意識が手術を無事に終わらせることだけに集中している時間、心電図のモニターのピッ、ピッ、ピッという音が鳴っていいる。
かすかな音でBGMがかかっているが、意識が手術に集中している時は全く耳に入らない。

手術が終わり、患者さんが麻酔から覚める瞬間の安堵感
まるで看護学生の私も手術に参加していたような達成感と解放感を感じた。

こんな仕事がしたい、そう思った。
そして、卒業後大学病院の中央手術室に就職したのである。





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