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Chara「命のまつり」その15~高校時代④

水害によるサバイバル生活も終わり、私も進路を考えるようになった。
母は女性も手に職があった方がいいと看護師をすすめた。

私は雑誌の「ムー」とか「トワイライトゾーン」が大好きで、古い遺跡や超古代史、世界の七不思議、オーパーツ、UFOとかに興味深々だった。
考古学、遺跡の発掘、そんな学びや仕事を夢見ていた。
さすがに、現実的なことを考えると生きていくためにはちゃんとした職業につくほうがいいよな・・・・なんて考えていた。

高校3年の夏、テレビで愛は地球を救うという番組をみていた。
今は大人の裏事情を知ってしまい全く見なくなったのだけど、当時は純粋な気持ちで見ていた。

そこでマザー・テレサの「死を待つ人々の家」を知った。
その献身的な生き方に感銘を受けた。

半世紀以上生きてきた私は、マザー・テレサについても色んな情報を知り、今は賞賛したり憧れたりすることは正直ない。

当時はただ、純粋に自分にできることで貢献したい死にゆく人に自分は何ができるだろう、自分にも何かできることがあるはずと体中のエネルギーを感じた。
先日、川口久美子さんのインスタライブでパワーとフォースの話を聞いたことを思い出す。まだ未熟で世の中の表も裏もわからない、田舎でのほほんと暮らしていた私が感じたのはフォースに近いものだったと思う。

そして、私は看護学校に進学することを決めた。

何年かして、母からこんなことを言われた。受験の時、増築した家のローンでお金が必要だから大学じゃなくて看護学校をすすめたのだと。高校の進路の先生からは何度も奨学金を利用して大学を受験したらどうか両親に話があったのだとか。

そんなことがあったのね・・・・とその時思った。
どちらにしろ、決めたのは私だからと、両親には何も言わなかった。





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