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Chara「命のまつり」その35~再び看護の世界へ

実家に戻って2か月くらいした頃、
何も言わなかった父がふと「働いてみるか・・・」って言った。

自分でも働けるかもしれない、何かしてみたいと思い始めていた時だった。
地元の地域医療センターの面接を受け、すぐ働くことになった。

内科病棟で地元の高齢者の方が多く入院していた。
話す言葉も懐かしくて、自然と地元の方言を私も喋っていた。

例えばこんな感じ。わかかりますか??

「いたしーことはなぁーですか?」→「つらいことはないですか?」

「点滴はえーがいにいきましたよ」→「点滴は上手くできましたよ」


患者さんはあまりにも石見弁の玄人さんなので、微妙な表現をキャッチする勘を取り戻すのちょっと時間がかかりました。

次第に、病棟の雰囲気や同僚や患者さんにも親しみがでてきて
地域に根を張って生きるって、こういうことなのかなぁ~っ感じていた。

夜勤もするようになって、この頃には睡眠薬や安定剤もいらなくなっていた。そして、地元の友人とも会うようになって、人とのつながりをとりもどそうとしていた。    
つづく・・・・





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