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Chara「命のまつり」その13~高校時代②

高校時代は色んな体験をした。
心に残っていること、楽しいこともあればショックだったこともある。

7月23日は私の住む市の「防災の日」
それは、一晩で降った大雨により川が氾濫し、市街地の建物が2階まで浸かる大洪水にみまわれた日である。水害や土砂崩れで100人近くの人が亡くなった。

高校は夏休みに入ったばかりだった。夏休みだけど、希望者は科目ごとに補習授業を受けることになっていた。洪水前日の夜、ラジオのオールナイトニッポンを聴きながら補習科目の古文の予習を少しして寝た。

朝7時頃、両親がすごい大声で起しに来た。家の裏山の一部が崩れ土砂が家に流れ始めていた。どうすんだぁ~と思ったら、父がみんなで土のうを作り家を守るんじゃ!!言い、土砂降りの中、家族総出で土のうを積んだ。
私の家は幸い浸水被害はなく無事だった。

そうこうしていると、ラジオで市内の川が決壊し浸水被害がでていると放送があった。市の中心部や高校のあるところは2階まで浸水、山が近くにあるところは土砂崩れで家が押しつぶされていた。
そして、100人近くの方が亡くなられた。
あの時、誰もが自然の猛威を前に一瞬立ち尽くしたのではと思う。

だけど、誰もが諦めと、無力感を感じながらも内なる命のエネルギーは生きることを求めていったんだと思う。

あの夏は、みんなが本当にサバイバルだった。

つづく・・・・

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