未経験者向け!クラウドソーシングでライターとして仕事をする方法

未経験者向けにクラウドソーシングでライターとして仕事をする方法について実体験をベースに解説していきます。

正直なところクラウドソーシングでフリーランスとして生計を立てるのは難しいと思いますが、求職・休業中だったり子育て中の方にとっては支払いも早いですし、使い勝手の良いサービスだと思います。

とはいえ、何の知識もなくはじめても案件を受注できずに手間だけかかってしまう可能性が高いので、ここでは発注者が選びたくなるプロフィールや提案内容の作り方や記事の作り方、地雷案件の見分け方、などそれぞれの回で細かく説明していきますね。

僕は発注者としても受注者としてもクラウドソーシングを利用したことがあるので双方の視点からコツをお伝えしていきます。

未経験でも文章を書くのが苦手じゃないという人なら根気よくやれば数万円の収入にはなるはず。今は世間を騒がしている例の件で競争もありますが、案件も増加傾向にあるので未経験者の方も入りやすいかと。興味のある方は参考にしてみてください。

まずは自己紹介を

本編に行く前に簡単な自己紹介をしておくと、僕はインターネット広告代理店出身のライター兼ディレクターで独立10年目の一人法人です。仕事は具体的に2つ。1つはライターとして記事広告や取材記事を作ること。

そしてもう1つはコンテンツマーケティング専門のディレクターというニッチな仕事をしています。コンテンツマーケティングのディレクターというのは企業の代わりにコンテンツの企画を立ててライターなどクリエイターへ発注。解析・改善しながら目的に向けてサイトを運用するという仕事ですね。

ちなみに僕が書いたお気に入りの記事はこんなのです↓
https://toshinbu.jp/media/article/162

クラウドソーシングでいくら稼げる?

まず僕のケースを紹介したいと思います。僕がランサーズで仕事をしていたのは約8年前で期間は約8ヵ月ほど。その間に稼いだ金額が696,911円(85,000円/月くらい)でした。ちなみに一件あたりの受注単価は8297円。116件の仕事に応募して69件受注していますので受注率は59,4%ですね。もう何年も放置しているアカウントですが実績が残っていたのでご参考まで↓

マイページ _ クラウドソーシング「ランサーズ」 - Google Chrome 2020-04-05 17.07.50

ただ僕の場合は元々文章を書く仕事をしており提案できる仕事の幅が広かったのと、時期もかなり前。当時からフリーの立場で時間的な余裕もありましたので、未経験の方には当てはまらないかもしれません。なので、未経験の方を想定して何となく予想するならこんな感じでしょうか↓

提案(応募)数:50件/月
受注数:4~5件
受注単価:3000~5000円/件
報酬額:12000~20000円/月

単月で見ると「え?これだけ?」と思うかもしれませんが、ライティングは継続依頼が多いので取引を継続させながら新規を少しずつ増やしていけば安定してくると思います。ちなみにランサーズ、クラウドワークスともに、報酬支払いは15日締め月末払い、月末締め15日払いと月二回あります。

例えば、どんな仕事があるの?

ランサーズクラウドワークスの募集を見てもらうとわかるのですが、試しに僕が使っていたランサーズからいくつか抜粋してみました。

◆鬼滅の刃に関するランキング記事作成
1記事あたり2000文字、文字単価0.5円、依頼本数1本
→鬼滅の刃に深い知見がある方が特定テーマでランキングを作って記事にするという依頼のようです。エンタメ系のサイトに掲載される感じかと。

◆リフォーム・新築・塗装等建築系
1記事あたり800 文字、文字単価2円~、依頼本数10本/月
→これはリフォーム・住宅会社のホームページに掲載される記事のようです。業界経験の必須の募集ですが単価も高く継続依頼っぽいのでやりがいがありそうです。

◆マッチングアプリ/出会いアプリに関する体験談や攻略法
1記事あたり3000文字、文字単価1円、依頼本数1本
→マッチングアプリ利用者向けの募集ですね。使ってみた実体験やコツなどを記事にする案件みたいです。

※記事執筆時点なのですでに募集を終了している場合があります

このほかにもパーソナルジム、格安SIM、Apple製品、幼児教育、子育てなど様々なテーマで記事作成の募集が出ています。

ただ中にはステルスマーケティングっぽい募集や口コミ・体験談捏造など社会の不利益となるような仕事もあるため見分け方もお伝えしていきますね。

本当に未経験でも大丈夫なの?

もちろん最低限の文章力、ビジネスマナーは必要ですが、真剣に取り組めば未経験でも大丈夫です。僕は発注者側の立場で仕事をすることが多いのですが、未経験者の方に仕事を依頼することも全然あります。

受注者目線で考えると「個人で仕事を引き受ける」という責任を重く感じる人も中にはいらっしゃるかもですが、クラウドソーシングにプロ級のクオリティーは求めていないという考えの発注者は多いはず(僕はそうです)。

それは文字単価でも表れていますね。クラウドソーシングの平均文字単価は1文字0.5円~2円程度。その他で活躍するプロの文字単価は最低でも5円~10円、1文字20円以上も珍しくありません。

もちろん、クラウドソーシングには優秀で高いスキルを持つプロの方もいらっしゃいますが、割合的には副業だったり趣味だったりする方が多い傾向にあります。そのため、多くの発注者はプロ級の人がいたらラッキー!と思いつつ、基本的には初心者もしくは歴の浅い人で当たり前という感覚かと。

「そんな初心者の記事で成り立つのか?!」と思われてしまうかもしれませんが、クラウドソーシングで仕事を発注するときは、僕みたいなディレクターや編集者が仕込みをしているので成り立つんですね。

初心者にも依頼できる環境を整えているので大丈夫

僕の場合ですが、ざっくり言うとクラウドソーシングで発注するときはタイトル、リード、見出し、小見出しなど、どこにどのようなことを書くのかという全体の構成決めはもちろん、ライティングのマニュアルを渡して発注しますし、上がってきた記事は添削を入れ、校正をかけてから公開するようにしています。※やり方や環境は発注者によって異なります

そういうと受注者の方には「期待されてないのね…」と取られてしまうかもですが、逆にいえば初心者でも仕事がしやすい環境であるということ。発注者はプロのような記事ではなく、体験談や経験から培った知識、主観を期待していると覚えておくと受注者は良い仕事がしやすいと思います。

力を入れる記事は取材込みでプロのライターへ、量やスピードを求める記事は環境を整えてクラウドソーシングでと棲み分けている発注者も多いので初心者でも「プロに比べたら自分なんて…」と悲観する必要はありません。

もちろん、地雷案件もあります

上記で説明した状況は僕の経験に基づいているので、もちろん例外もあります。例えば、よくわからないまま安いから発注してみたという方で指示がなく何度も差し戻しがきたり、文字単価0.5円でプロ並みのクオリティーを求めてくる人だっているかもしれません。

僕の場合は1件もありませんが、支払い関係でトラブルになるケースもあるみたいです。その場合、クラウドソーシングが間に入っていてもすべて面倒をみてくれるわけではありませんから過度の期待は禁物。

これはいわゆる「地雷案件」というやつですが発注者、受注者双方に必ず存在するリスク。トラブルに巻き込まれないための対策も必須ですが、地雷案件のリスクは利用するからには承知しておきたいところです。これについても別の回で紹介しますね。

1記事作るのにどれくらいの時間がかかる?

これは大いに個人差があるので一概に言い切れませんが、僕のケースをあげておきます。書くことが決められている簡単な記事であれば1時間で2000文字程度。「20時間で40000文字か」となるのですが、集中可能な時間も限られているので僕は10000文字/日を目安に仕事をしています。

ただ、未経験の方がはじめから↑を目安にするとかなり苦しくなると思いますので、最初は次のようにルールを決めて少しずつ取り組んでいくと良いと思います。

目標:1日1記事(1000文字程度)
作業時間:2時間/日
納品基準:指示通りに作成できていること、読み返して違和感がないこと

件数をこなせばスピードと質は自然と上がってくるので、最初はコスパを考えずにペースや品質にこだわると後々仕事がしやすくなると思います。

まとめ

☑初月は稼げて1~2万(継続案件なら雪だるま式)

☑趣味や知見のある分野の記事を作成しよう

☑未経験者は2時間/記事(1000文字)を目標にやってみよう

☑地雷案件もあるから気を付けよう

☑ディレクター・編集者がついてる案件は未経験でも安心

はい、初回は現在のクラウドソーシングの状況や未経験者でも仕事ができる理由、稼げる金額や制作にかかる時間の目安について説明していきました。まだ全体像だけですが「自分にもできそうな気がする!」と思ってくれた人がいたなら、いとをかしです。

とはいえ、無計画にはじめて上手くいくほど甘くないのがクラウドソーシング。次回以降は具体的な方法やコツを注意点と一緒にお伝えしていきたいと思います。※僕が使っていたランサーズをベースに説明していきます

【次回】仕事が取れるプロフィールの作り方
・やっていい仕事やってはいけない仕事
・受注率がアップする提案の作り方
・最低限知っておきたいSEO記事の作り方
・発注者が求める体験談記事の作り方
・商品・サービス紹介記事の作り方
・仕事が取れないときに見直すポイント
・文章を早く、上手く書くための練習法
・先に知っておきたい書き仕事のストレス
・継続して発注したくなるライターの特徴
・知っておこう!地雷案件の傾向と対策

※順番や内容は変わる可能性があります

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