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旅、8日目 電車と汽車

旅、8日目です。

ウィークリーマンションの管理人さんの話。
「ここは路面電車が走っているでしょう?
 我々にとって電車といえば、路面電車なんです。
 だから今でも、新幹線なんかは汽車って呼んじゃうんですよ。」

街のそこかしこで見かける、色とりどりの路面電車。
滞在期間中に乗ってみたいと思います。

それにしても、新幹線が汽車とは。
物と人の関係で、物の呼称が変わるんですね。


関係といえば、最近不思議に思うのが、人の体と自分の体の関係。

鹿児島に来る前に、恩師や整体師さんに体の手当ての仕方を教えていただきました。
体調が悪い時は、それさえできませんが、少し復調すると、自分ではなく、相方さんの体の手当てをしたくなるのです。
鹿児島に一緒に滞在し、諸々負担をかけている相方さんの体が心配、ということもありますが、何より、誰かの手当てをすると、私の体調がよくなるのです。

学生時代に野口整体を学んだ恩師から、人の手当てすると自分もよくなると教わりました。
人の手当てをすれば自分は疲れるよなぁ、名人になればそういうこともあるのかしら、と疑心暗鬼でした。
その言葉は正しかったなぁと、今頃感じています。

野口晴哉さんの本をあらためて確認したら、以下の記述がありました。

 相互運動というのは一度やれば今度はすぐ次の人をやれるのです。だから、お家に弱い人があったら、その人と組んですればよい。自分が具合が悪い時は、活元運動の出る人と一緒に組んでやれば、受ける人も、やる人も、健康度が高まってくる。家族でやりあえるし、そして家の中でできる。
 活元運動や相互運動をしていると、病気を治して丈夫になろうというような考えなど無くなって、自分の体力を発揮して丈夫になることを考えるようになる。これがいのちの姿勢を正すということになる。

野口晴哉著「聖体入門」筑摩書房

活元運動、相互運動は、野口整体の用語です。
手当てする方もしてもらう方も、両方が健康になる、と言っています。
なぜそういうことが起きるのかはわかりませんが、いのちの姿勢を正すとは、印象に残る言葉です。


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