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友達と会いたくない理由は「私の話を聴いてほしい」から

「あーあ、今度の友達との予定、キャンセルしたいな」
洗面台の鏡に背を向けた状態で、歯を磨きながら思った。

最近は特に「昔からの地元の友達」と会うことに、さっぱり気が乗らない。

私には、割と友達がいる、と思う。小・中学校の友達だったり、部活仲間・サークル仲間だったり。

でも、最近、会いたくないのだ。
なぜだろうと考えたとき、私には会いたい人が出来たからだなと思った。

それは、この1年間で新しく知り合った人たち。その人たちに会いたいからだな、と思った。

じゃあ、なんでその人たちに会いたいのかな、と考えながら、
私は歯磨きを終えるために振り向いた。

鏡の中の私と目が合う。ちょっと瞳孔が開いてる。
その瞬間、あ、そうか。ってひらめいたの。

「私は私の話を聴いてほしいんだ。」

私は、子供の頃から聞き役だった。それは今も、なんだけど。
昔からの友達目線で考えてみればわかること。
「この人は聞いてくれる」ってわかってる友達の話なんて、聞かないし、質問もしない。だって、この人はいつも聞き役だから。
これは聞き役を積み重ねてしまった末路である。

だから私は、友達に、自分の話をしなくなったのかもしれない。
深いところは打ち明けない。分かってもらおうなんて思わない。
だから、一緒にいても、浅い。そして大体は相手の話をきいて終わってしまう。

けど、最近出会った人たちは違う。お互いのことをよく知らないからこそ、お互いに質問をしあって、丁寧に聞き合う。
だからこそ私は、自分の活動や考えを打ち明けられるし、一緒にいて楽しいと思えて、また会いたいと感じるのだ。
私はまだ「いつも聞いてくれる人」認定されていないから。

なんか、難しいね。

私は普段ライブリートークというお話を聴くサービスでホストとして
いろんな人のお話を聴いている。いつも聴いている側の人間こそ、誰かに聴いてほしいものなのよね、きっと。

誰かに話を聴いてほしい、いつも聴き役のあなたへ。



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