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【概要分析】eMAXIS Neoシリーズについて #3

こんにちは、chapiのすけです。
早いものでもう大晦日ですね。

今日は投資信託のeMAXIS Neoシリーズについて書こうと思います。初心者向けnoteとしておきながら、いきなり斜め上の方向へ飛んだ記事です。
#ヘッダー画像は公式ページから拝借しました。
詳細はこちら

https://emaxis.jp/lp/neo/index.html?emaxis?top_bn=neo_lp

#とてもカッコイイページです。これだけでも相当わくわくしますね。

最近、ARK社のETFが凄くバズっていて、私も注目しているのですが、ARK社のETFを扱っている日本の証券会社は限られていてすぐに購入が難しいんですよね。であれば、他に破壊的イノベーション企業を集めたETFって無いのかな、と調べていた時に「そういえば最近やたらと広告が出るeMAXIS Neoってどうなんだろう?」と思い調べてみたので、せっかくなので忘れないうちに記事にしておきます。

※noteの内容は個人的見解であり、記載の銘柄への購入を推奨するものでも、利益を保証するものでもありません。投資は自己責任でお願いいたします。

eMAXIS Neoとは

まず、eMAXISというのは三菱UFJ国際投信株式会社が運営する投資信託のブランドで、有名どころでは、信託報酬を抑えたeMAXIS slimシリーズの
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
などがあり、これらは私もNISAで積み立てています。
eMAXIS Neoは米国株式市場に上場する銘柄のうち、革新的なテーマ株を集めた投資信託になっています。

将来性や高い成長性が期待できる様々な革新的テーマへの投資機会を、より多くのお客さまへ提供したい。そのような思いからeMAXIS Neoは誕生しました。
eMAXIS Neoは、革新的テーマを対象とする様々な特徴ある指数に連動することをめざす、新時代のノーロード・インデックスファンド・シリーズです。投資初心者の方から投資経験が豊富な方まで幅広く、投資機会のみならず「わくわく感」をお届けすることができると私たちは考えています。
※eMAXIS Neo 交付目論見書より抜粋

現在9つのテーマごとに投資信託が組まれています。
9つのテーマはこちら

自動運転/ウェアラブル/フィンテック/ナノテクノロジー/バーチャルリアリティ/ドローン/宇宙開発/ロボット/遺伝子工学

むむ、確かにわくわくするテーマばかりですね。

Kensho社株式指数について

eMAXIS NeoはKensho社が提供する各テーマの株式指数に連動することを目指す投資信託です。Kensho社についてはこちら。

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データ分析・機械学習・自然言語処理など、AIの技術を強みとす
る米国のテクノロジー企業です。2013年に創業され、AIやフィ
ンテックの分野で多数の受賞歴があります。主要事業である市場
分析サービスは、米ゴールドマン・サックスなど多くの金融機関
が導入しています。現在は、S&P500指数などを有する米国の大
手指数提供会社S&P Global Inc.の100%子会社です。
※三菱UFJ国際投信社 販売用資料より引用

Kensho社の指数の特徴は何といってもAIによる銘柄の自動選定ですね。詳細なロジックは分かりませんが、有価証券報告書や企業の開示情報から、各テーマに関連する用語の出現頻度、また時価総額等の企業価値で絞込を行うそうです。そうすることによって人の手では網羅できな大量の銘柄から選定が安価に可能になるとのこと。

Kensho社が提供する指数は上記の9つ以外にもいろいろありまして(サイバーセキュリティとかクリーンテックとか)もしかすると今後シリーズの拡大もあるかもしれませんね。

eMAXIS Neoのパフォーマンス

※以下はすべて2020/12/30時点でのデータです。購入を検討する際は最新の情報をご確認ください。

パフォーマンスは投資信託としては目を見張るものがあります。1年来リターンがこちら。

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同じeMAXISシリーズのS&P500と比較すると、宇宙開発以外はすべてアウトパフォームしています。自動運転に関しては2倍以上、圧倒的です。冒頭で述べたARK社のARKKは1年来リターンが147.01%ですから、やはりARKKがさらに上をいきますが、同じような自動運転ロボティクスETFのARKQは106.54%でしたから僅差でNeo自動運転がアウトパフォームしました。ですがもうここまでくると誤差ですね。

ちなみに宇宙開発のパフォーマンスが悪いのは、構成銘柄の上位がコロナショックのダメージが大きい資本財セクターで占められているからなのでは?と思います。(が、ちゃんと調べられていません、すみません)

これらはあくまで過去実績なので将来のリターンを保証するものではありませんが、十分惹きつけられる実績かな、と思います。

気になる点

パフォーマンスは非常に良いのですが、気になる点が大きく2つあります。

・経費率が高い
信託報酬は0.792%と決して安くはありません。同じeMAXISのSlim S&P500は0.0968%とかなり安いので、比較するとその高さがわかると思います。
ものすごくざっくりと言ってしまうと、100万円で運用した場合、S&P500の経費は968円ですが、Neoは7920円かかります。ちょっと無視できないですね。

・構成銘柄が少ない
個人的にはこちらのほうがちょっと気になっています。
連動を目指すS&P Kenshoの各indexの構成銘柄数があまり多くありません。

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フィンテックこそ51銘柄ですが最小で12銘柄というのは個人投資家のそれよりも少ないのでは?と思えるもので、投資信託の良さの一つである分散がどこまで効いているのかが少し不安です。
もし仮に構成銘柄の1つが暴落するとそれにつられて指数全体が暴落するので、ボラティリティがとても高くなります。
#もちろんその逆もあり得るので一概に悪いとは言えませんが。
S&P500は約500銘柄、QQQが100銘柄、ARK社のETFも40~50なのでかなり少ない部類に入ります。これをAIに完全に任せてしまうのは個人的にはちょっと不安になりました。

さらに投資信託はETFではないのでリアルタイムの取引ができず、一日の基準価額が固定です。またNeoはアクティブ型投信ではないのでリバランスも年2回しかありません。そのためボラティリティの高い投資信託を運用するのはちょっとテクニック?がいると思います。少なくともほったらかしは怖い。

まとめ

そもそもの投資信託とETFの違いについては、丁寧なサイトがたくさんあるのでそちらを参照いただいたほうがいいと思いますが、eMAXIS Neoをまとめるとこんな感じでしょうか。

・メリット
 - 次世代のわくわくする米国のテーマ銘柄に日本円で少額から投資できる
 - 過去実績ベースで圧倒的高いパフォーマンスを出している

・デメリット
 - 経費率が(高すぎることはないが)決して安くはない
 - 構成銘柄が少なくボラティリティが高い

投資信託の良さって、日本円で少額から投資しほったらかしできる、というところだと思うのですが、このNeoはちょっとほったらかしはできないかもですね(;´∀`)

中級者向けの投資信託だと思いますが、中級者なら自分で個別銘柄やETFを運用しそうですし、最近はQQQNなども話題です。初心者であればやはり市場平均型の投資信託が無難だと思います。

コア資産を全額つぎ込むのは危険な気がするので、サテライト的に余裕資金を振り分けて趣味的に楽しむ、ということであれば個人的には有りかなあ、と思っています。

あとは各々のリスク許容度次第ですね。

ちなみに私はどうしたのか、というと…買いましたwしかも9銘柄全部。どの領域がパフォーマンス良いか比べてみようと思っていて、完全に趣味の領域ですw
あと値動きを見ていて、「この領域が次来るのでは?」という一つの指標にできたらいいかな、とも思っています。(本当にできるかは分かりません)

いずれにしてもキャッチコピーの通り「わくわくする投信」だとは思うので、余裕資金で楽しむのはよさそうです。

長くなってしまったので今日は概要のみで。それぞれの詳細はまたおいおい記事にしていきたいな、と思っています。

それでは。

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