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J との出会い、パート1。

J が私の人生に現れたのは、一時帰国中のとき。

たった10日間の一時帰国だったけど、今考えればドラマ!と言うくらいトントン拍子に展開していった。

その時、私は失恋をしたばかりで、
というより、長年失恋続きで、
いつも振り向いてくれない誰かを追うのに疲れてた。

恋愛なんて、半ば諦めてた。

そんなこともあって、最初のデートは親友を連れての3人で会った。
12月23日の午後、カフェでお茶をした。

当時J は日本で働いていて、私はカナダからの一時帰国。
遠距離だし、全然期待はしてなかった。
せっかくの貴重な一時帰国だし、親友と交えて楽しい会話ができればいいなくらいにしか思ってなかった。

J はデートに参加した親友の存在にゲンナリせず、みんなで楽しく話した。
私はそっと観察してた。
私の両親はクリスマス・イヴに出会ってる。
その前日のイヴイヴは関係あるのかなとか。
胸の奥がちょっとドキドキした。

J は親友にも、私にも、変わらない態度で真っ直ぐ向き合ってくれた。
普通のことなんだけど、恋愛対象としてそれをできる人はいないから関心した。
ましてや、親友がいることによってデートじゃないのに。
大体は自分のアピールだったり、下心が見えたり、エゴ丸出しだったり。
それか、脈がないと判断した途端、投げやりになったり、横柄な態度になったり。

J は人間として、誠実で心が美しい人だなと感じた。
こんな男性もいるんだなぁ、
世の中も捨てたもんじゃないなと思った。

その日はそのまま解散。

次に会う約束をした。
今度は2人でランチ。

前回の感じからして、J は私のことをどう思ってるかわからなかった。
でも、素敵な人だったから、次回で最後だったらそれはそれでさみしい。
天に任せて、何もしないという手段もあるが、
なんとかこのご縁は繋いでおきたい。
何もしないのは私の性格からして絶対後悔する。

人生初のラブレターを書いた。
その日会うのが最後になるかもしれないから、連絡先を添えて。





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