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【歌い手編12】ファルセットの強化方法が知りたい

今さら聞けない歌い手お悩みあるある12

最近の楽曲は歌唱音域が非常に高くチェストボイスだけでは歌唱する事が難しい楽曲が増えてきました、特にこのファルセットに上手くチェストボイスを混ぜてミックスボイスとして歌唱している方が多いのが実感です。ただ、ミックスボイスを教えないボイトレ=間違ったボイトレのイメージもあり、正直な所、作曲家として音圧の高い楽曲がコンペで採用される音圧主義になっている音楽業界の現状と同様に、歌唱業界においても人並み離れた音域で歌唱する音域主義になっている現状もやや疑問点はあります。
もちろん方法として知っておいて損はありませんので、今回からそのミックスボイスへの出発点まずはファルセットの強化方法をご紹介いたします

1.ファルセットとは

ファルセットは裏声と同じ意味合いを持つ文献も数多くありますが、ここでは別のものとして考えます。通常の地声であるチェストボイスが胸声と言われるのに対し、ファルセットは頭声、上に付き上げる様な声と響きを持った声になります。特に男性では声の声質がチェストボイスと明らかに異なるので、意識的に切り替える必要性があります。

2.ファルセットの出し方と強化練習

ファルセットは子音に母音を加えた『ホ』『ハ』などで出すと意識がしやすく発声する事ができます、息の量を少し多めにしてあげることも声帯を開くには効果的です。実は日常生活でもあくびの時なども無意識に使っている場合もあります。

2-1.フクロウのモノマネをするイメージで声を『ホーホー』と突き上げて見ましょう

感覚としては突き上げて伝える対象に狙う様なイメージが大切です。次に『ハハッ』と某テーマパークにの人気キャラの様に声を出してましょう。イメージはフクロウと同じです、この時に大切なのは意識的に脱力していく事です、余計な力が入ると十分な発声ができなくなります、あごの下や首回りの力を抜くことを心がけていきましょう

2-2.ファルセットの状態を維持して話してみましょう

ちょっとおバカさんな感じでファルセットを使うことに慣れていきます、恥ずかしがってはいけません。こうする事でファルセットを自然に出す感覚をつかんで下さい

2-3.実際に音程をつけて行います。(基礎練習)

男性でしたら『ソ』辺りが出しやすいと思います、女性は『ド↑』辺りからファルセットの感覚が意識できると思います、該当音程をピアノで鳴らし頭の中で鳴らしてからまっすぐヨレる事なく発声してみましょう。いくつか音程に合わせて発声していきます

2-4.チェストボイスと合わせてみる(実践練習)

ファルセットは楽曲単体で存在することはほとんど無いので、ピアノを弾きながら、地声(チェストボイス)と切り替えて見ましょう。
『ド(地声)⇨ソ(ファルセット)⇨ド(地声)』とコードの上をなぞる様に半音ずつ高くしていきましょう、一つ一つ身体がどうなっているか確認しながら発声していきます。高くになるにつれて脱力が大切です。ここで注意するのは、3音目の地声の音程が下がりすぎたり、ファルセット気味の裏返った様な声になら無い様に注意が必要です。頭で理解しながら身体の動きを理解して発声することが上達のコツです

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