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20240112注目ニュース_人手不足倒産8割増 建設や物流、24年問題で中小厳しく

昨日の日経新聞に掲載された記事は、人手不足による倒産が過去最高件数に達したと報じていた。これは数字以上の意味を持ち、私たち中小企業経営者にとっては現実の危機だと思う。

特にサービス業では、人手不足の問題は深刻。生産年齢人口の減少が原因となり、優秀な社員の離職や採用の困難が業務遂行に直接的な影響を及ぼしている。

当社のサービス事業は、過去厳しい状況に陥った。長時間労働が一部の社員に集中し、優秀な少なくない社員が流出。そのことで残った社員に負荷が集中するが、ノウハウは標準化されておらず横展開ができていないため当然会社の品質は保てなくなる。一部の社員に依存していたビジネスモデルは崩壊し稼ぐことのできない社員が残る現場になってしまった。そのような現場では雰囲気が明るくなるわけもなく、採用にも力が入らない。多くの選択肢のある就職・転職活動中の人たちに我々のメッセージは届くわけもなく新たな戦力は加わらない。そうこうしている内に資金難に陥る将来が見えてくる。

この展開は結構地獄。このような局面で踏ん張れなければ人手不足倒産になる。覚悟して一旦大赤字を出すくらいのリスクをとって現状を変えなければならないが、それって簡単じゃない。

現在の日本では、社員を大事にしなければ事業継続すら困難になっていると思う。重要なのは、外部環境の変化を素直に受け止め、今いてくれている社員を大切にし、人を物扱いすることから脱皮することだと思う。そして、ミッションやビジョンを明確にし、マネジメントを強化して社員の幸福度を更に高めることが、選択肢が広がる社員の離職率低下や職を探す人に選んでもらえる採用活動につながると思う。


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