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20240106ニュース_少子化対策

日経のやさしい経済学で最近特集されている「少子化対策を検証する」を読んで思うことは、日本を少子化が進み続ける社会にしてはならないということ。

少子化の定義は出生数の減少、子どもの割合の低下。平均寿命が数十年伸び続けている日本においては高齢者が増え子供が減る社会になることを指す。令和5年版厚生労働白書の人本の人口の推移に示される高齢化率の上昇と合計特殊出生率の下降のクロスを目の当たりにすると、正直なところ気持ちが沈む。

令和5年版厚生労働白書 P19
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/22/dl/zentai.pdf

私は子供こそが社会の原動力であり、社会を明るくする大きな要素だと思っている。自分自身を振り返れば若い頃は本当に何も考えずやりたいことをしてきた。今から振り返ればよくあんなことしていたな、、、と思うことも多い。酔っぱらってメルセデスの上に立つ等、今では信じられない。しかし、そのこと自体が周囲にエネルギーを与えていたのではないかと今では思う。

何故少子化は進んでいるのか。ライフスタイルの多様化、経済の長期低迷による先行き不安等複合的な理由があると思うが、根底には若い世代が子育てのメリットを感じられない社会構造があるのではないか。高齢者中心の社会が見えていく中で若い世代の負担が増える暗い世界しか見えない、賃金は増えないのに物価は上昇する、周りには様々なライフスタイルを選ぶ人が増えている中でたくさんの子供を育てようと思うモチベーションは湧かないのでは。

一方で、若返りや不老不死といった新しいテクノロジーが、これまで人間にはなかった選択肢を提供しようとしている。子供を増やすことの必要性について、これからはより深い倫理的な議論が求められると思う。私たちが直面するのは、より複雑で難しい社会になる。この新しい時代に向き合うため、私も倫理観を磨いていく必要がある。それでも私は子供が生まれる瞬間の感動や、子供がもたらすエネルギーがかけがえのないものであると信じている。

そうした考えを胸に、私が中小企業の経営者として何をすべきか、改めて考えた。私にできることは、会社をスピード感を持って成長させつつ同時に社員の幸福感を高めることだと思う。これには賃金の増加が含まれる。社員が自身のキャリアパスを明確に持ち、今後の人生の選択肢の中に、家庭を持ち、子供をたくさん持つことを容易に入れられる環境を作ることが重要なのではないか。そのような社員を増やすことで少子化が進む日本に一石を投じることができるのではないかと思う。一歩一歩できることを確実に実現していきたい。

注)トップの画像は厚生労働省の令和5年版厚生労働白書の人口ピラミッド(2020年~2070年)を利用させて頂きました。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/22/dl/zentai.pdf

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