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小学生低学年からのビルドアップ〜ポジションの概念〜

今回は小学生低学年からのビルドアップについて体験をもとにお伝えします。

はじめに

現代サッカーではビルドアップを考える重要性が高まってきている日本ですが、なかなかそのようなチームは少ないと思います。そこで今回は小学生低学年から教えていたビルドアップの基礎をご紹介します。そもそも低学年はボールを扱う技術もなければ判断もありません。そのような問題点も含めて紹介します。まずはポジションの概念から説明していきます。


ポジションの概念

低学年にはポジションを教えなければなりません。6人制の場合キーパー1人、センターバック2人、サイドバック2人、フォワード1人に分けます。それぞれ役割の説明をし、相手がいない状況で順番にデモレーションを行います。内容としてはキーパーがボールを持った時、センターバックの選手は幅をとりタッチラインぎりぎりまで広がります。サイドバックは高い位置をとりキーパーがトラップした瞬間に中に入ることを覚えさせます。フォワードの選手は中の空いた空間に降りるか、もしくは高い位置で張るように教えます。低学年5人制の場合ボールが飛ばないためフォワードの選手まで届かない可能性がありますがそれは仕方がないでしょう。

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続いてキーパーからセンターバックへボールを出します。センターバックがボールを持った時はキーパーは斜めでボールを受けるように教えます。縦の関係になるとサイドに振る時距離が出てくる、もしくは受けた時に味方のパスラインが消える可能性が出てくるということです。そして逆サイドのセンターバックはタッチラインぎりぎりまで幅をとりそこで止まっておくように言います。同じように逆サイドのサイドバックの選手は、タッチラインぎりぎりまで幅をとりパスラインを作ります。同サイドのサイドバックの選手は幅をとり斜めにパスラインを取ります。そしてフォワードの選手は真ん中の空いたスペースでボールを受けます。この流れをまずは相手なしで行います。あとはセンターバックからゴールへ自由に向かうように指示します。

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この流れが掴めてくると相手を1人にします。1人だけ追ってくる状況にした場合先ほどの流れができているのかを確認し、できている場合は2人に増やします。そこから人数を増やしミニゲームに繋げます。もしできていない場合は何度も同じ練習をポジションを変えながら繰り返し行います。


まとめ

いかがでしたでしょうか低学年のうちからポジションの概念を知ることでビルドアップでの攻撃方法の基礎が出来上がります。中にははつまらないと思う子供も多いと思いますが、ポジションの名前、役割を言い続けるだけでも意識がついてきます。この練習はウォーミングアップとして最初に行うのがいいです。よかったらぜひ試してみて下さい。

次回は「広い方へ」というテーマでお話ししたいと思います。

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