二つの国ベトナム。ベトナム南北問題
「ホーチミンさん嫌いな人がいるって知らなかったよ」
悲しそうに言うチャオカフェ元調理担当リエンさん。
ベトナムの首都ハノイから車で1時間程の街、ハイズオン出身のリエンさん。
彼女と旦那さん(コクタンさん)の結納時、両家と一緒に店主もハノイ観光へ同行させてもらいました。(今から考えると両家の緊張緩和剤として使ってもらったようです)
↓リエンさんご一家と、ハノイの空港にて!(チャオカフェのお客様に「リエン家族になじみ過ぎてわからなかったよ」と笑われました。一番左のおじさんが店主です)
北部ベトナムの人々にとって、建国の父ホーチミン廟観光は憧れだそうです。
その為、ホーチミン廟入り口は早朝から長蛇の列です。
敷地内は厳重に警備されています。
訪れている人の中には、ベトナムの正装アオザイを着ている人も多かったです。
北部の小学校では、年に1度成績優秀者をホーチン廟に招待するのだそうです。あちらこちらで頭の良さそうな子供達の行進を目にしました。(歩き方の練習もあるそうです。)
しかし…
旦那さんのコクタンさんはベトナム中部フエの出身です。
(↓ベトナム地図)
ベトナム戦争終結が1975年。46年前です。コクタンさんご両親幼少期でした。それまでベトナムは北ベトナム(ベトナム民主共和国)と南ベトナム(ベトナム共和国)で戦争をしていました。
フエと言えばベトナム戦争激戦地区です。
ベトナム、テト攻撃(フエ事件)のWikipedia
1990年代後半、初めてフエを訪れた店主。まだありありと残る戦争の傷跡にショックを受け、リエンさんの結婚式出席までフエを再訪する事が出来ませんでした。
コクタンさんのご両親がホーチミン廟に行きたくなかったのも推測できます。
(↓今ではフエも素敵な古都が蘇っています)
その影響もあり、南部の大都市ホーチミン(地元の人はサイゴンと呼びます。)と北部にあるベトナム首都ハノイは全く雰囲気が異なります。違う国?と戸惑うほどです。
★街並み
ホーチミンはフランスの影響を受けている建物が多いです。
カフェなどもオシャレです。
2020年、ホーチミン空撮Youtubeです。
ハノイは中国の影響が大きいです。街も中国風な香りを感じます。
↓ハノイ旧市街風景です。
★料理
ハノイは麺類が名物です。
↓フォーと言えばハノイ!だそうです
↓ブン(細麺)と揚げ春巻きのセット、ブンネーム
チャオカフェでも名物でした。
↓野菜と肉団子のブンです。
ホーチミンは、エビ、カニ、肉料理が美味しいです。
↓エビのビール蒸し
目の前で蒸してくれます。
↓海老と蓮のサラダです。
リエンさん含め在福ベトナム人は「ベトナムではカレーなんか食べないよ!」と言いますが(北部出身の人が多い為)…。
ホーチミンではカレーを使った料理があります。
↓カレーライス普通にあります。
↓カレーと鶏肉のスープ。フランスパンかブンを浸して食べます。
↓魚蒸し料理
★人柄
ホーチミン、南国独特の大らかです。しかしベトナム戦争時、難民として欧米に逃げた人々が戻ってきており、近年のホーチミン発展を担っています。
ハノイ、東南アジアでは珍しく人見知りの人が多いです。まじめで勤勉です。
文化レベルが高く楽器を嗜む人が多くいます。
↓リエンさんの叔父さんと、彼女の結婚式に出席いただいた永明寺住職のコラボレーション!
2013年ベトナムで公演した辻井伸行さんのYoutubeです。感動します!
リエンさん達の代になり、ベトナム南北問題も薄れてきました。
店主自身は嬉しく見守っています。
はじましての方用に、チャオカフェ歴史のまとめです↓