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☆怒り☆

「怒りをためがちな自称ビビリな男性と、
思った事は言う開けっ広げな印象の女性」

二人はビジネスパートナー。
それぞれの伴侶は別にいる。
この二人の会話を聞いていて、
出逢いって本当に素晴らしいと思った。

事務的で控え目だが探究心のある男性は無邪気にその女性に質問をする。
女性は余裕のある笑顔で答える。
納得の回答が返って来ると男性は無邪気な笑顔を見せる。

的を得ない返答の時、
男性の遠慮がちな突っ込みにより、
女性の返答も歯切れが悪い
曖昧な空気に成る。

そんな空気を自宅に持ち帰った女性は、
無意識に旦那様に当たる。
怒りをぶつけられた旦那様が仲間に怒りを投げる。
「怒りの連鎖が起きた」と、
後日女性はパートーナーの男性に伝えた。
「あなたのせいだ」と。

日頃静かな世界で生きてる男性はそう言われて泣いた。
「自分のせいで旦那様に悪かった」と。

「何で抑えるの?」と女性は男性に問う。
「本音を出して攻撃された時のトラウマ」的な事を返す男性。

「抑えてるの見えるからイライラしてくる」と言う女性に、
「見えてるの?」と無邪気に返す男性は、
だったら言った方がいいなという表情を見せる。


★以前整体師として人の体に触れていた際、
大人しい男性の途轍も無い怒りを入手した事がある。
それはそれは悶える程の怒りで、
感応した私は施術続行困難に成りながらなんとかやり切った。

これ程までの怒りを抱えて生きるとは、
苦しみを越え憎しみや恨みが湧いてくるに違いない。


軽い怒りはそこら中に落ちている。
怒り散らしてる者が単に短気とは言い切れない。
素直な者が無意識に拾って蒔いている事は多い。

怒りは原動力
悲しみは足を止めるが怒りはエネルギー源に成る。
共鳴したエネルギッシュな者が、
怠惰で控え目な事なかれ主義に代わり
奥底にためた怒りを代弁してくれてる事もある。
憎まれ役を買って出てくれてるとも言える。

世に憚るように謳歌できてる憎まれっ子は問題ないが、
素直さ故道徳観等が優位に成ると、
罪悪感に転化し自己嫌悪が生じる事もある。

怒りの落とし前は何処かで必要な作業なのだ。


★私自身内側に怒りの感情は無い。
しかし怒りの感情の察知力が高い。

父親の上からの物言いに対し、
長期的に言い返さずにきた妻である母親の代弁を、
私が長期的にしてきた経緯がある。

客観的に活字で見ると、
私が母の味方で父に反論してるかのように見えるが違う。
私は素直な父の味方で、
本音を言わない母の腹内に対し、
受け取った怒りを発生元に返していた。
光景は母娘の口論

無意識にそれをしている頃は反抗的な娘に映る。
ある時自分の人生が一歩も進んで無いと気づいた。
成人する頃まで母の人生を生きて来たようなものだった。

怒りが自分のものでないと気づいてからは拾う事もあまりないが、
拾った時は丁寧に意識的に発生元にお返ししている。

人と人は影響し合う。
感情を無意識に拾ってしまう事もある。
意識的に拾える者以外は、
付き合う相手や環境を選ぶ事は大事な事に成る。
笑顔が多いところで波紋に肖るが良い。

誰もが周囲を巻き込む渦の目に成る。
波紋の大小あれど、
自分と同じ目に合わせてやるなら肖った喜びをくれてやれ。
結局自分に返って来る


冒頭の男女は互いを素直に向かわせる役割を担っている。
無邪気が人を傷付ける事がある。
開けっ広げが人に嫌な思いをさせる事がある。
無邪気な優しさも開けっ広げな優しさもある。
優しさで繋がった二人。

思った事を言われて泣く者と、
思った事を言ってくれないと怒る者。

怒ってるのはあなたのせいだと言う女性と、
抑えてる思いを見破られていたと知る男性。

出したくても自分で上手く出せない男性が、
「揺さぶられたいのかも」と女性に伝え、
「たまったら言って」と返す女性。

最早バーチャルセックス。

「また泣いちゃうかも」と言う男性。
「私だって泣きたいよ」と言う女性。

強気な女性に乙女心が舞い戻る。
素直は深い。
出逢って混ざって生まれて広がる☆

気に留め目に留め読んでくださりありがとうございます☆