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apobiosis【短編集】全5篇

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「犀乃香春」名義で執筆した短編集です。 事情を抱えた少女と少年の、友だちでも恋人でもない、幼なじみの純愛を描いた物語。
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記事一覧

bonus track(450文字)

 さよならの練習なんて、そんな悲しいことをしなくちゃいけないのが辛かった。  みんなを置…

apobiosis(1113文字)

「冬は嫌いだ」と彼女は言った。寒いのは嫌いで、あたたかいのが好きなのだと。だからと言って…

君がため、惜しからざりし命さえ(13156文字)

 葉月にとって吹雪はとくべつで、たいせつな存在だ。彼女の願いなら何だって叶えてやりたいと…

Untitled(3768文字)

 彼女がごくごく普通のあどけない少女だったら、と考えた事がある。  自分に向けられる幼い…

さようなら、彼女のいた世界(3038文字)

 あの日、二人で泣きながら約束をしたのを鮮明に覚えている。  いくつもの季節が過ぎて、そ…