Season2 EP17の補足:ENGvNZ Testシリーズ2022
はじめに
イングランドファンの「たくろう」とニュージーランドファンの「しゅん」、二人ともTest好きなので、利害が一致してたので結構追いかけていた。で、思ったより面白かったので、テーマにしてみた。
どう面白かったかはエピソード内で話しているので、置いといてデータやらスコアカードやらなんやらについて書いていこうと思う。
シリーズの情報
だいたいのデータはCricinfoにまとまっている。
1st Test: England won by 5 wickets(スコアカード)
試合日程:2022年6月2-6日 (5-day match)
2nd Test: England won by 5 wickets(スコアカード)
試合日程:2022年6月10-14日(5-day match)
3rd Test: England won by 7 wickets(スコアカード)
試合日程:2022年6月23-27日(5-day match)
Testの勝敗、引き分け(+タイ)について
エピソードでも話したけど、Testは勝敗がつかなければドロー(引き分け)になる。2020年代は17%くらいって言ってかな?(よく覚えてないし、間違ってたらごめんなさい。)過去に行われたTest全試合について調べたので、以下にまとめてみる。
総試合数:2472試合
引き分け:781試合(31.59…%)
タイ:2試合(0.08…%)
AUS v WI @ Brisbane 1960年12月9日~
IND v AUS @ Chennai 1986年9月18日~
1試合目:AUS v ENG @Melbourne 1877年3月15日~
最多試合チーム:ENG(1052試合)
最多勝チーム:AUS(400試合 /844試合)
勝率1位:AFG(50%(3勝 /6試合)
※全て2022年7月23日現在の情報です。
Trent Bridgeでの記録
エピソード中でTrent Bridge(トレントブリッジ)最大の成功したチェイススコアについて250くらいと言ってましたが、284ランが最高でした。お詫びして訂正します。
…284ランは2004年の対NZ戦でENGが成功させてチェイスです。
参考記事:Cricblog
もちろん現在は、299ランのチェイスを成功させた今シリーズの2ndテストが1位にってます。
TrentBridgeで過去に行われたTestについて以下にまとめてみる。
初めての試合:1899年6月1日 ENG v AUS
直近の試合:2022年6月10日 ENG v NZ
試合数:65試合
結果:ホーム勝ち:23試合 35.38% / アウェイ勝ち:18試合 27.69% / ドロー:24試合 36.92%
チーム最高得点(イニング):658/8 dec (ENG) 1938年6月10日~の対AUS戦
チーム最低得点(イニング):60 (AUS) 2015年8月6日~の対ENG戦
個人最高得点(イニング):278 DCS Compton (ENG) 1954年7月1日~の対PAK戦
最高ボーリング成績(イニング):8/15 SCJ Broad (ENG) 2015年8月6日~の対AUS戦
最高ボーリング成績(試合):14/99 AV Bedser (ENG) 1953年6月11日~の対AUS戦
センチュリー:110回(DCS Comptonと MA Athertonが5回で最多)
5Wicket(イニング):90回(JM Andersonが7回で最多)
10Wicket(試合):11回(JM Andersonが2回で最多)
※全て2022年7月23日現在の情報です。
スコアカードから試合を再現する
今回はTestの話なので、Testに特化して説明しておこうと思います。
まずはResult(リザルト)を見て、試合の概要を把握する(オタク度:★☆☆☆☆)
先攻・後攻
各イニングごとのスコア
勝ったチームは?その差は?
いつものスコアカードから選手の活躍を見極める(オタク度:★★☆☆☆)
誰が50/100を打ってる?誰がダック?
SR(ストライクレート)を見て、ディフェンシブなのかオフェンシブなのか判断しましょう
誰が何個ウィケット取ってる?
ペースボーラーが多い?スピナーが多い?でどっちにフレンドリーなピッチなのかを見極める
MATCH DETAILS(詳細)を見て通ぶる(最後でもいいか…)(オタク度:★★★★☆)
どのグラウンドでプレイしたか(…なんの前置きもなくいきなりグラウンド名が書いてある。)
Toss: トスはどっちが買って、どっちを選んだか
Series: どんなシリーズか
Season: いつのシーズン(古い試合を見るときは必要かも)
クリケットのシーズンは、1年単位で書かれたり、2年単位で書かれたりする。
例)・2022 ・2022-23
Player Of The Match: MVPは誰か
スコアカードに戻って成績を振り返ってみるもよし
Series result: このシリーズのこの試合終了時の勝敗
Match number: この試合は通算何試合目か
Testは現在2500試合手前
2500試合目をSNSでシェアして通ぶろう
記念試合を振り返ってみよう
Hours of play(local time): 試合時間について
開始、ランチ、ティー、終了の各時間
Match days: 何日に試合したのか(+何日の試合だったのか)
たとえば2022年7月1日~5日の5日間の試合で、4日目で試合が決着した場合、「1,2,3,4 July 2022 - day(5-day match) 」という記載になる。
Player Replacement: 選手の交代情報
ここはややこしいから、説明ははぶきたい
Test debut: Testにデビューした選手情報
Umpire: アンパイアは誰でどこの国の人か
TV Umpire: ランアウトとかレビューとかをテレビで確認する人の情報
Reserve Umpire: アンパイアが続けられなくなった時の代わりの人
Match Referee: マッチレフリー(とは何する人なのか、Wiki曰く)
フィールドの外から、試合を監視する
プレーや結果に口出しはできない
行動規範が守られるようにし、行動規範の違反を評価し、違反に対する罰則を与えることができる
試合後に行動規範や競技的に問題があること等を記載したレポートを提出する
マッチレフリーは優れた経歴を収めた元プレイヤーがアサインされることが多い
Points: この試合での獲得ポイント
CLOSE OF PLAYで日にちごとの終わりの状況を確認する。(オタク度:★★★☆☆)
どっちのチームの何イニング目?で何点/何ウィケットか
誰と誰のパートナーシップで、それぞれ何点取っているか
何オーバー目か
MATCH NOTESでCLOSE OF PLAYで、より解像度を高める(オタク度:★★★★★)
ランチやティーに入った時点の状況に加えて、ドリンクに入った時点の状況も分かる(1時間(だいたい15オーバー)ごとの状況が分かる)
個人、パートナーシップ、チームの50点ごとのスコアのタイミングが分かる
レビューを使ったタイミング、結果が分かる
ニューボール取得のタイミングが分かる
フィールディングチームは80オーバーごとに新しいボールと交換することができる
いつ交換したかでフィールディングチームの意図が分かる(一概には言えないが、例としては以下)
80オーバーぴったりで取った場合、ペースボーラーでアウトが取りたい(新しいボールの方がスピード・バウンス・スイングが出やすいため)
80オーバーから時間が経過した後にに交換している場合、スピナーでアウトが取りたい(古いボールの方がバウンスしない、打ったボールが飛ばないため)
ちなみに今回のシリーズでは、ENGもNZもペースボーラーが良いとされているのと、イギリスの気候、ボールの特徴からスイングが良くかかるとされているため、80オーバーを過ぎたくらいで両チーム交換している。
選手の交代状況が分かる(詳しくは面倒だからいいか…)
ポイントの減点の情報が分かる(2nd TestでENGはフィールディング時の進行が遅かった(Slow Over-rate)ため2点減点されている。)
最後に
今回はTestのおもしろさを再確認できる良いシリーズだった。Podcast録ったり、このBlogを書いたりで、自分が何でTestが好きか振り返ることができて、とても良かった。時代は自分は変わっていくだろうけど、今とは違う次元・視点でTestをもっと楽しめるよう未来になればいいなと思っている。
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