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Season2 EP17の補足:ENGvNZ Testシリーズ2022

はじめに

イングランドファンの「たくろう」とニュージーランドファンの「しゅん」、二人ともTest好きなので、利害が一致してたので結構追いかけていた。で、思ったより面白かったので、テーマにしてみた。
どう面白かったかはエピソード内で話しているので、置いといてデータやらスコアカードやらなんやらについて書いていこうと思う。

シリーズの情報

だいたいのデータはCricinfoにまとまっている。

Testの勝敗、引き分け(+タイ)について

エピソードでも話したけど、Testは勝敗がつかなければドロー(引き分け)になる。2020年代は17%くらいって言ってかな?(よく覚えてないし、間違ってたらごめんなさい。)過去に行われたTest全試合について調べたので、以下にまとめてみる。

  • 総試合数:2472試合

  • 引き分け:781試合(31.59…%)

  • タイ:2試合(0.08…%)

    • AUS v WI @ Brisbane 1960年12月9日~

    • IND v AUS @ Chennai 1986年9月18日~

  • 1試合目:AUS v ENG @Melbourne 1877年3月15日~

  • 最多試合チーム:ENG(1052試合)

  • 最多勝チーム:AUS(400試合 /844試合)

  • 勝率1位:AFG(50%(3勝 /6試合)

※全て2022年7月23日現在の情報です。

Trent Bridgeでの記録

エピソード中でTrent Bridge(トレントブリッジ)最大の成功したチェイススコアについて250くらいと言ってましたが、284ランが最高でした。お詫びして訂正します。
…284ランは2004年の対NZ戦でENGが成功させてチェイスです。
参考記事:Cricblog
もちろん現在は、299ランのチェイスを成功させた今シリーズの2ndテストが1位にってます。

TrentBridgeで過去に行われたTestについて以下にまとめてみる。

  • 初めての試合:1899年6月1日 ENG v AUS

  • 直近の試合:2022年6月10日 ENG v NZ

  • 試合数:65試合

  • 結果:ホーム勝ち:23試合 35.38% / アウェイ勝ち:18試合 27.69% / ドロー:24試合 36.92%

  • チーム最高得点(イニング):658/8 dec (ENG) 1938年6月10日~の対AUS戦

  • チーム最低得点(イニング):60 (AUS) 2015年8月6日~の対ENG戦

  • 個人最高得点(イニング):278 DCS Compton (ENG) 1954年7月1日~の対PAK戦

  • 最高ボーリング成績(イニング):8/15 SCJ Broad (ENG) 2015年8月6日~の対AUS戦

  • 最高ボーリング成績(試合):14/99 AV Bedser (ENG) 1953年6月11日~の対AUS戦

  • センチュリー:110回(DCS Comptonと MA Athertonが5回で最多)

  • 5Wicket(イニング):90回(JM Andersonが7回で最多)

  • 10Wicket(試合):11回(JM Andersonが2回で最多)

※全て2022年7月23日現在の情報です。

スコアカードから試合を再現する

今回はTestの話なので、Testに特化して説明しておこうと思います。

  • まずはResult(リザルト)を見て、試合の概要を把握する(オタク度:★☆☆☆☆)

    • 先攻・後攻

    • 各イニングごとのスコア

    • 勝ったチームは?その差は?

  • いつものスコアカードから選手の活躍を見極める(オタク度:★★☆☆☆)

    • 誰が50/100を打ってる?誰がダック?

      • SR(ストライクレート)を見て、ディフェンシブなのかオフェンシブなのか判断しましょう

    • 誰が何個ウィケット取ってる?

      • ペースボーラーが多い?スピナーが多い?でどっちにフレンドリーなピッチなのかを見極める

  • MATCH DETAILS(詳細)を見て通ぶる(最後でもいいか…)(オタク度:★★★★☆)

    • どのグラウンドでプレイしたか(…なんの前置きもなくいきなりグラウンド名が書いてある。)

    • Toss: トスはどっちが買って、どっちを選んだか

    • Series: どんなシリーズか

    • Season: いつのシーズン(古い試合を見るときは必要かも)

      • クリケットのシーズンは、1年単位で書かれたり、2年単位で書かれたりする。

        • 例)・2022 ・2022-23

    • Player Of The Match: MVPは誰か

      • スコアカードに戻って成績を振り返ってみるもよし

    • Series result: このシリーズのこの試合終了時の勝敗

    • Match number: この試合は通算何試合目か

      • Testは現在2500試合手前

        • 2500試合目をSNSでシェアして通ぶろう

        • 記念試合を振り返ってみよう

    • Hours of play(local time): 試合時間について

      • 開始、ランチ、ティー、終了の各時間

    • Match days: 何日に試合したのか(+何日の試合だったのか)

      • たとえば2022年7月1日~5日の5日間の試合で、4日目で試合が決着した場合、「1,2,3,4 July 2022 - day(5-day match) 」という記載になる。

    • Player Replacement: 選手の交代情報

      • ここはややこしいから、説明ははぶきたい

    • Test debut: Testにデビューした選手情報

    • Umpire: アンパイアは誰でどこの国の人か

    • TV Umpire: ランアウトとかレビューとかをテレビで確認する人の情報

    • Reserve Umpire: アンパイアが続けられなくなった時の代わりの人

    • Match Referee: マッチレフリー(とは何する人なのか、Wiki曰く)

      • フィールドの外から、試合を監視する

      • プレーや結果に口出しはできない

      • 行動規範が守られるようにし、行動規範の違反を評価し、違反に対する罰則を与えることができる

      • 試合後に行動規範や競技的に問題があること等を記載したレポートを提出する

      • マッチレフリーは優れた経歴を収めた元プレイヤーがアサインされることが多い

    • Points: この試合での獲得ポイント

  • CLOSE OF PLAYで日にちごとの終わりの状況を確認する。(オタク度:★★★☆☆)

    • どっちのチームの何イニング目?で何点/何ウィケットか

    • 誰と誰のパートナーシップで、それぞれ何点取っているか

    • 何オーバー目か

  • MATCH NOTESでCLOSE OF PLAYで、より解像度を高める(オタク度:★★★★★)

    • ランチやティーに入った時点の状況に加えて、ドリンクに入った時点の状況も分かる(1時間(だいたい15オーバー)ごとの状況が分かる)

    • 個人、パートナーシップ、チームの50点ごとのスコアのタイミングが分かる

    • レビューを使ったタイミング、結果が分かる

    • ニューボール取得のタイミングが分かる

      • フィールディングチームは80オーバーごとに新しいボールと交換することができる

      • いつ交換したかでフィールディングチームの意図が分かる(一概には言えないが、例としては以下)

        • 80オーバーぴったりで取った場合、ペースボーラーでアウトが取りたい(新しいボールの方がスピード・バウンス・スイングが出やすいため)

        • 80オーバーから時間が経過した後にに交換している場合、スピナーでアウトが取りたい(古いボールの方がバウンスしない、打ったボールが飛ばないため)

      • ちなみに今回のシリーズでは、ENGもNZもペースボーラーが良いとされているのと、イギリスの気候、ボールの特徴からスイングが良くかかるとされているため、80オーバーを過ぎたくらいで両チーム交換している。

    • 選手の交代状況が分かる(詳しくは面倒だからいいか…)

    • ポイントの減点の情報が分かる(2nd TestでENGはフィールディング時の進行が遅かった(Slow Over-rate)ため2点減点されている。)

最後に

今回はTestのおもしろさを再確認できる良いシリーズだった。Podcast録ったり、このBlogを書いたりで、自分が何でTestが好きか振り返ることができて、とても良かった。時代は自分は変わっていくだろうけど、今とは違う次元・視点でTestをもっと楽しめるよう未来になればいいなと思っている。

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