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映画感想 魔女見習いを探して

星3 毒にも薬にもならないけどやや薬…いや毒かも

何年ぶりかでどれみの声を聞いた 
プリキュアよりおジャ魔女どれみ派だったはずなのにすっかり忘れてしまっていた

初めから展開が決まってるのでどんな結末になるのかな?みたいな映画ではない
主人公3人の問題が提示されて、それが解決されていくストーリー

ターゲット行方不明

メインターゲットはOLのミレくらいの歳の人かと思ったが、それにしては主人公たちの問題が簡略化されすぎていてリアリティに欠ける

でもおジャ魔女どれみはリアリティ求めるようなアニメじゃないので、中途半端にリアルが持ち込まれたことでどっちつかずな印象だった
このリアルはネガティブなリアルなので、現役女児に見せる内容でもない
つまりターゲットがよくわからない 

リアリティいるいらない問題


ネガティブなリアル要素は、
後妻と娘を守るためにレイカを無視する父親、ミレの上司の高圧的な口ぐせ、SNSに勝手に他人の写真を上げるオオミヤ…など 男性への当たりが強い

特に気になったのはミレについて
『職場でのパワハラ』という現実的な問題に対して、解決策は『仕事を辞めてMAHO堂に似せたカフェを作る』という非現実寄り 
アニメにリアルを求めるな派とそれなら微妙に嫌なリアルを混ぜるな派がいま争ってる
ソラの、教師ではなく支援塾の先生になるという解決策はいいと思った

ふいんきメッセージ性

3人の恋愛話を混ぜてくるのがめんどくさい
レイカはキャラとストーリー的に必要だが、ミレは無理矢理感がある ソラもなくてもいけそう 

無許可で他人の写真を上げるというオオミヤの“行為”を受けて二人が忠告しているのに、ソラの回答は「SNSの“評判”は気にしない」で噛み合ってない
のでSNSに流されないのっていいよねという制作側の意図に寄せている印象を受ける その意図さえも取ってつけた感がある

どうしてどれもこれもなにかの焼き増しになってしまったのかと考えたら主人公が多いから 完
3人をバランスよく掘り下げるには90分では足りない だからテンプレな問題にテンプレな解答になる 

公認メタ映画

主人公を『おジャ魔女どれみファン』にしたことで「おジャ魔女どれみは架空の物語」と公式が認めてるのはありなのか 
普通の子ども向けアニメは「この物語はフィクションです」って自分から言わない

映画は「どれみはフィクションだけどどこかにはいるかもね」ってスタンスでそれが悪いとは思わないけど、「どれみはいます!!!」って振り切った方が、ターゲットやリアリティの問題が解決されるかも

おジャ魔女どれみファンなら映画作ってくれただけでいいのかもしれない 
アニメ放映終了後20年経って、原作から供給来てしかもそれが映画って普通はこんな待遇ない 
自分も怪盗クイーンのときは映画化だけで嬉しいからもう内容なんでもいいよ状態だったから おわり




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