その関わりはその人の力奪ってない??
週末飲酒というテーマを掲げてから確かに平日はアルコールを飲まなくなったけど週末に浴びるほど飲んで結局1週間の飲酒トータル量でみれば同じなことに気がつきました。ちゃんさとです。
♯恐ろしい
♯人間は自分の都合の良い情報しかとらない
さて。
本日は対人援助職の方全員聞いてほしいテーマです。
本人の可能性を奪ってないか??奪う関わり3選‼︎ってテーマでございます。
これは関わりによってその方の可能性を奪うことになるので犯罪に近いと思っています。いやむしろ大罪です。
この問題が厄介なのは、知らず知らずのうちにやっていて可能性を奪ってしまうことがあるってことに気がついていない点です。
なので奪わないため自覚する3つのポイントについてお話しします。
その1 そもそもその人に力がないと思っている。
その2 チームにそのことを共有できていない。
その3 そもそも環境を作れていない。
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その1 そもそもその力がないと思っている。
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福祉をやる方は基本優しい方が多いです。
自分の時間を誰かのために使いたい。幸せになってほしい。
この気持ちがあってこの福祉の仕事をされている方が多いと思います。
なので自分の関わりで何か好転したり、やってあげることでできたということが快感になっていたりする。
このことが全て悪いとは言いません。ですが…
このことがその人の力や可能性を奪っていることだってある。
やってあげたい気持ちが先行するがあまりに本来持っている力であったり、可能性を奪っていることに気がついていない。
もうこれは罪でしかないです。
♯大罪です
本来であればその人の可能性を引き出すための関わりであり、障害によって叶えられない夢や状況があるのだとしたら、関わることによって思いを叶えたりするにも関わらず奪ってしまっている。
魚を常に与えるのではなくて釣り方を教えた方が良い。
自身で自給自足ができるから初めは魚をあげていたとしても最終的に釣り方を教えた方が良いんです。
出来ているにも関わらず手を貸し続けてしまっていることもある。
支援の終結は常に考えなきゃいけない。
どこを持って終結とするのか振り返る機会は絶対的に必要となります。
♯だからこそモニタリング
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その2 チームにそのことを共有できていない
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そして2つ目はチームで共有できてない点。
ここはめちゃくちゃ難しい。
自分にしっかりとした思いがあり、そのことに気がついてアプローチしていたとしてもそのことがチームに反映できていなかったり、共有できていないと全く意味がない状況になってまいます。
共有できていないと「支援をサボってる」とか「なんでもっと関わってあげないんだ」って声が出てきたりして、本来その方の可能性を奪っている支援をしていることに気が付かずに疲弊してしまいます。
共有がしっかり出来ていないと、大切なことを伝えようとした時に被害的なメッセージになって伝わってしまってチームが崩壊してしまう可能性もあったりする。
丁寧すぎるほどに伝えることを意識しないと伝わりません。
当たり前ですが、思いは基本伝えなければ伝わりません。
もっと言うなれば伝わらない前提でコミュニケーションを取らないと伝わりません。
♯分かってくれると思ったら大間違い
ぜひその方の可能性を奪わないようにしっかりチームに「必要な支援」「引く支援」も共有していくことが必要となります。
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その3 そもそも環境を作れていない
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そして3つ目は本人が意思決定できる環境を作れていないという点です。
実際の例をあげてお話します。
例えば日中活動になかなか参加できない方。就労継続支援B型に通所しているものの、なかなか通所日が増えていかない。
関わる方もどうにか増やしてもらおうと働きかけますが、そもそもそういった気持ちじゃない。
だから本人にとってはそういった関わりはノイズでしかない。
つまり通所日を増やす環境を用意できていない中で通所日を増やすアプローチをしている状況だったんです。
そんな中ひとつのある出来事が起きました。
ガラケーをずっと持っていた方が3G回線が終了する関係でこれまでの携帯を変えなければいけなくなったんです。
関わる方は当然、ガラケーを持つものって思っていましたが、本人がスマホが欲しいって言ったんです。
「みんな持ってるし自分もスマホがほしい」って。
♯全人口の7割が持ってるんだもの
すると関係者の一部が「スマホなんて持ったらお金がかかる。詐欺にもあるかもしれない。やめた方が良い」と。
「何を根拠に言うんだ」って話ですが、よくある話だと思います。
でも本人の希望なので、スマホを持つリスクも話ながらどうにかして持ってもらう方向に動いていったんです。
当然って言えば当然ですが、この時にチームはある意味2局化します。
「スマホを持ったら体調が悪くなるという支援者」と「もった方が生活が豊かになるという支援者」。
共通しているのはどちらとも本人のことを思っているという点。
でもこれが意外に厄介だったりする。
善意による悪だから怖い。
♯善意で間違えた方向になっているから言いづらい
当然スマホを購入した直後は本人は調子を崩しました。
思い出してください。あなたが初めてスマホを持った時を。
僕は2010年に初めてスマホを持った時、あまりの操作の複雑さにマジでスマホを壊そうかと思いました笑。
当然新しいことを始めることには一時的に不安定になり、危機介入であったり支援が手厚くなる瞬間はあります。
関わりや手助けもありようやく本人がスマホに慣れ始めた頃、携帯代の請求がきます。
その時にこの金額に本人が驚愕します。なぜこんなにも高いのかって。
今ままで携帯は緊急電話をかけるためだけに使用していたのみなのに動画も見て、検索もしてる。そりゃ金額は高くなります。
でも便利さや楽しさも実体験として味わった。
五感で感じたんです。
そうなるとどうなるか。
ようやくここで今のままではなく、新しい決断をします。
「スマホを諦める」もしくは、「通所日を増やして新たに収入を増やして動画もたくさん見れるようにする」のか。
これが意思形成支援であり、本人が選択できる環境を作るということなんです。
本人は通所日をナチュラルに増やしたいと言う気持ちになったんです。
環境を作ることで、そもそも関係者がアプローチに悩んでいた通所日を増やすと言う状況になったんです。
関わりによって本人の可能性を奪うことになっていませんでしょうか??
① そもそもできない人認定していないか?
② そのことをチームに共有できているか?
③ 本人が意思決定できる環境を作れているか??
ぜひ振り返ってみてくださいませ。
あっ。これはあくまで自戒も込めてお話ししています笑。
ではまたー。
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