見出し画像

若い看護師を応援してほしいというお話

若い看護師さんを応援してあげたいです。

 こういう気持ちになったのは私の務める採血室で、「新米の看護師が採血したら、何回も刺されて。」「やり方が悪かったか青くなってしまった。」と話される患者さんをよく聞くからです。(余談ですが、青くなるのは採血後の押さえ方が足りなかったり、採血した方の手でかばんを持っていたり、血液凝固剤を服用していたり、血小板の数が減少していたり、、、と様々な理由があるので一概には言えないし、採血の力量だけとは限りません。)

 私も今でこそやっと、ほぼ一日失敗せずに採血できるようになりましたが、はじめは散々なものでした。

 自分の子供や、孫が採血をしていたらと考えてみましょう、、、といっても、苦情をいう患者さんには孫が看護師という場合は少ないかな、、、と思います。

 そして、苦情を言われる方の多くが高齢者です。高齢者の血管は加齢によりもろくなっていることが多い上に、慢性疾患を持っておられる方は特にその傾向にあります。

  だから、苦しい気持ちはわかりますが、若手看護師もドキドキしながら採血や点滴をしています。

 患者さんである、高齢者の方々も若くて未熟なときがあったのです。採血の失敗ぐらいで死にはしません、、とこういっても、私自身も高所恐怖症で死なないとわかっていても、遊園地のジェットコースターなんかは乗れませんが、、、。

  患者さんは何度も何度も採血されて慣れるものではないし、余計に恐怖も増すかもしれませんが、私を含め中年以降は若い世代を応援するために自分にできる最小限のことはしたいものです。

  「採血頑張って!何回失敗してもええよ。」と言ってもらえれば安心して成功頻度も上がります。何度もすれば慣れて上手になって、自分のときは失敗したとしても、後々失敗を経てベテランになるのです。

 コロナ下で、若い看護師さんは激務の夜勤をメインで支えてくれていたり、危険をかえりみず頑張ってくれています。

 他の職種には、感染怖い、休みたい、という発言が聞かれますが、看護師などの医療従事者からは聞かれません。それは給料が高いからとかそんなことではないです。実際、激務、危険の割に給料は高くないです。

 看護師は学校にいるときから、自らを犠牲にすることの当然さを学びます。私は身内の葬式などにもいけないと学びました。(実際はそこまでではなかったのですが、それだけの覚悟を持ちなさいという教えだったのかなと思っています。)

  高齢者のライフタスクには自らの英知を若い人に伝える、という役目があり、それを怠ると、人生の達成感は得られません。

  嘘でも、「どんどん手を貸してあげるから、採血練習頑張って!」といえる大人が増えればいいなぁ。

稚拙な文章を読んでいただけありがたいです。看護学校社会人入学、不妊治療、離婚、子宮頸がん前手術、再婚、高齢5人出産などなど発信します。