存在しないお料理ブログの記事「ナンはどれだけでかくても困らない」
ナンはでかければでかいほどいいと国連も推奨している
そこで今回はクソでかいナンを作ることにした。
まずはタンドール窯を買おうとネットで調べてみたのだが、どれもこれも小さい!!!!!!俺はなあ!!!!!!生活に支障が出るくらいでかいナンが食いてえんだよ!!!!!
という事で仕方ないから自分でクソでかい窯(通称:クソデ窯)を作ることにした。DIYというやつだ。最近無人島を開発するゲームで散々DIYやってるから余裕だぜ。
(中略)
昼食に焼きそばを作った。うめ~!
(中略)
紆余曲折あったがW80000×D80000×H90000mmのタンドール窯を作った。これまでに色々なものを犠牲にしてきたがナンの為なら仕方ない。
さて次はナンの生地作りだ。今はホットケーキみたいにナンミックスなるものが売っているので便利だ。とりあえずこれを買い漁る所から始める。ここまででかなりの出費で手痛いがナンの為ならえんやこら。
(中略)
パンケーキ作った。うめ~~~~!!!
(中略)
全人類に配るのかと思うくらいくそでかい生地が出来た。さてこれから焼く工程に入るのだが、当然素手でどうにか出来るものではないのでクレーン車やロードローラーなどの重機を借りるところから始めよう。
(中略)
全部人にやって貰うのも気が引けたので自分もクレーン車に乗るため免許を取ってきた。とんだ回り道でまたしてもかなりの出費が出てしまったがナンの為ならどっこいしょ。これから重機をレンタルして人員を確保する。
(中略)
ゴジラでも倒すのかと思うくらいの重機を呼んでしまったが無事焼きの工程に入った。ナンヤキ作戦ってかガハハハハ!!(上手くない上に面白くない)
手伝ってくれた人もバカばっk・・・良い人達だらけで快く引き受けてくれた!!!!
(中略)
炭ではなく木を燃やしたせいでありえないくらい煙が出て近隣住民から苦情が来た上に警察や消防まで出動させてしまった。クソデ窯を作る時の木材収拾のついでに燃料を手に入れようと思って横着したのが間違いだった。ちなみにこれらの準備のせいで山の一部が禿げた。
ナンを配るから許してくれとゴリ押したおかげで難を逃れた。ナンだけにな!ガハハハハ!・・・引っ越しの準備も進めた方がよさそうだ・・・。
ここでそういえばカレーを作っていないことに気づく。
(中略)
カレー完成!今回はマトンカレーにした。少なくともこの県からクミンやガラムマサラなどの香辛料が消えた。申し訳ない。一体何杯分あるんだろうな・・・。
(中略)
ナン完成!!!!
いやあ本当に時間と金が凄いかかってしまったが、クソでかいナンがついに出来た!
では早速・・・いただきます!!!!
・・・
う・・・
うんめ~~~~~~~!!!!!
自分で窯から作ってクレーン車操作して作ったナンは最高だな!!!文だけ見ると意味不明だがこの喜びは俺にしか分からん!!!!
(中略)
・・・
・・・流石に飽きてきたな・・・正直こんなにでかくなくても良かったわ・・・。
近隣住民にも配ったけどまだ70mくらいはありそうだしな・・・もはやナンの残りを示す単位がおかしい・・・。
(中略)
近隣住民にも配っていたのだが3日目あたりから嫌な顔をされ始めたので(思えば初日からそんなに反応が良くなかった気がする)それ以降は1人で食い続けていたのだが、ついに体を壊して入院してしまった。
病院食で久しぶりにナン以外のものを食ったのだが、もはや白飯の味が懐かしい。
(中略)
退院した後もナンを食い続けたのだが、食いすぎる度に入院をし、入院先の病院で入院患者にナンを配っては医者に怒鳴られるという事を繰り返しようやく残り僅かとなった。僅かとは言っても残り20mくらいはあるのだが・・・。
(中略)
何とか完食!!!!!!頑張った俺!!!!!!5回も入院さえしなければもっと早く終わったのに!!!!!5回目の入院の時は危うく頭の検査を受けさせられるところだったぜ・・・。
しかしこれまでに様々なものを犠牲にしてきた。時間、金、友達、家族には勘当され、近隣住民との信頼関係も失い引っ越しせざるを得なくなった。そして自分の健康・・・1人のエゴのせいでいろんな人に迷惑をかけてしまった・・・。最初に俺は生活に支障が出るほどのナンが食いたいと言ったが、本当に支障しかなかった。
◇教訓
でかすぎるナンは身を滅ぼす
何事にも限度があることを学んだぜ・・・。
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