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今年読んだ本 in 2021

自分が今年読んだ本の中から面白かったものをピックアップして載せます。とはいっても沢山読んだわけではないので、7,8割は載せる事になるのですが・・・。

今年出版されたものと去年より前のものが半々といった感じです。


・渋谷系狂騒曲 街角から生まれたオルタナティブ・カルチャー

1990年代の日本の音楽シーンにその名を轟かせた「渋谷系」とは何だったのかを様々な人の証言から多角的に検証していく1冊。元々は音楽ナタリーで連載していてそっちでも追っていたのですが、新たな記事の追加もあるという事で買って改めて読みました。

アイドルソングの話や韓国での渋谷系の話が今まで目を向けて来なかった分新鮮で面白かったです。サブスクが台頭してもディグの世界はまだまだ深そうです。


・YMO1978-2043

YMO結成前夜から現在、そして2043が示す意味とは。YMOの変遷が細かく書かれています。他の媒体ではネガティブに書かれてしまう所も(アルバム『BGM』の時期とか)比較的前向きな感じで書かれていたので、そのおかげで新たな発見がありました。

・シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感

こちらはGRAPEVINEのインタビューで取り上げられていたり、歌詞にも出てきたりしたのが気になって買いました。実際にあったネットでの炎上案件を挙げながら、何故他人を叩くことで快楽を覚えるのかについて言及しています。人間の不可解な行動について知る事は、今後のネット社会を生きる上で必要な事かもしれません。

 

・あなたの中の異常心理

何故社会的に地位のある人間や芸能人が万引きや薬物で捕まってしまうのか、どのような過程で異常な心理状態に足を踏み込んでしまうのかを文豪、哲学者などの生涯や事件を見ながら、自分にも起こりうるこの異常心理とどう向き合うべきか紐解く一冊。虐待やDVで快感を覚える心理についても書かれており、上記のシャーデンフロイデとリンクするところもあります。

 

・永遠のフィッシュマンズ

・僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ

フィッシュマンズのメンバーや関係者のインタビューをまとめた『永遠のフィッシュマンズ』と、デビューから取材を続けてきたライターの視点でフィッシュマンズの変遷を辿る『僕と魚のブルーズ』。どちらも読みごたえ十分の内容になっています。

僕と魚のブルーズではこの年代では避けて通れない渋谷系についても書かれているので、冒頭に挙げた渋谷系狂騒曲と併せて見ても面白かったです。

この2冊を読んでおきながらフィッシュマンズの映画は見ていないという・・・。静岡でたった1日だけの放映だった上に、その日はどうしても行けなかったんです・・・。

 

「帰ってきたウルトラマン」の復活

『帰ってきたウルトラマン』の制作秘話、視聴率低迷、方向転換など、過去の資料やインタビューを用いながら詳しく掘り下げていて分かりやすかったです。

何故シリーズ序盤はMAT内でこんなに揉めているんだろうとか、途中から子ども向けとは思えないほどショッキングでメッセージ性が強い脚本が多くなったのだろうなど、私が帰ってきたウルトラマンを見て感じていた謎が解けたような気持ちになりました。過去シリーズについても本が出ているので追っていきたいですね。

 

やがて君になる 佐伯沙弥香について 全3巻

やが君好きなのにこれを読んでいないのはまずくないか?と思い読み始めました。ラノベを買う事自体実に約7年ぶり!自分でもびっくりです。

全3巻で1巻は佐伯先輩の小学生時代から本編でもほんの少し語られた中学生時代。2巻が高校1年生の頃の話なので本編の前日譚的扱い。3巻では大学生になり本編の最終回で名前だけ出た子が登場します。本編の補完としても、佐伯先輩も報われて欲しいと思う人にとっても必読な作品です。


・安達としまむら 全10巻

同じく入間人間先生という事でやが君を読み終えた勢いそのままに全巻読みました。読んでいる最中に新刊が発売されてそのまま新刊にも突入しました。

アニメは見ているのでやはり気になるのはそれ以降の話なのですが、何と言っても5巻での安達のでかすぎる感情はたまりません。それに対するしまむらの返しも・・・。これがアニメで見られる日が来てほしいと願うばかりです・・・。

 

 安達としまむらをハイペースで読んだら若干燃え尽きてしまって、それからあまり本が読めていないんですよね・・・。途中まで読んではいるけどほぼ積んでいる状態です。年末年始は(も)暇でしょうから、そこからまた読んでいこうと思います。

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