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国家資格キャリアコンサルタント、独学取得まで〜実技試験〜

受けた経緯、学科試験編はこちらにて。

実技試験に関しては、学科試験と同日に行われる論述試験、別日に行われる面接の2種類があります。

キャリコン試験を受験された方皆さんご存知だと思いますが、これがまた非常に準備が大変で・・・

そもそもどんな試験なのか

論述試験
キャリアコンサルタントと相談者のやりとりを読み、その内容について問題がいくつか出されるので、ご自身の考えを記述する。

面接試験(ロープレ実技)
相談者役の方と実際の面談の冒頭15分のやりとりのロープレ+それに対しての口頭試問。相談者がどんな方なのか、どんな相談なのかは当日、その場で知らされる。

ざっくりとこのようなスタイルなのですが
どちらも必要なことはキャリアコンサルタントとして

  • 相談者の問題をどのように見立てているか

  • どのような質問をすれば相談者を理解できるのか

  • どのように展開すれば相談者の状態を相談前〜相談後で変容できそうか

こういったスキルが必要になってきます。
(あくまでもこれは私のざっくりとした理解です)

学科試験と違って一人で黙々とやって身に付くものではないので、実技試験に関しては日本マンパワーが実施している特別講座を受講しました。

私の場合は、全体の映像講座と、ロープレ特化講座に申し込んでいます。

特化コースに参加する

正直なところ、この特化コースのギリギリまでロープレがどれだけ大変か想像していなかったので、全然やっていなかったというところが本音です。

一応、事前に送られてくる動画は確認し、そこに出てくる模擬論述試験も解いてみたりしたものの、どれぐらい大変なのかは全然想像ができていませんでした。

そして特化コース当日。

いざ相談者役の方を前にして自分がコンサルタントとしてやってみると

  • 質問の深掘りが全然できない(最初の2~3個はできるものの、そこから追加の質問ができない)

  • 思うように相談者役の方がしゃべってくれない(展開しない、いい質問になってない)

  • これ以上、なにをしたらいいかわからなくなってしまう

  • 口頭試問でもどう答えたらいいかわからない

できないことがわかると本当に焦るもので・・・

一方で、面接試験トレーニングコースの講師の方に、今出来ている点を教えていただき、ほっとできることもありました。具体的な改善点もすぐにフィードバックしていただけるので、やはりプロに見ていただくって大事だと感じました。ありがたや。

それから何をしたのか?

論述試験

論述試験に関しては、本当に直前の直前まで過去問に手をつける余裕もなく、あまり対策はできませんでした。ただ、ロープレ試験の対策を進めていくと論述の対策にもなり、逆も然りで論述対策すればロープレ対策にもなるので、うまくやることはできると思います。

試験1週間前に過去問を解き始め、キャリコンシーオーのサイトに載っている解答例を参考に、自己採点を繰り返しました。

検索すると対策記事がかなり出てくるので、本当によく参考にさせていただきました。記事でも紹介されているように論述試験はスタイルの構築が見えると解きやすくなります。

私が思う論述試験の一番大変なポイントは、時間制限と手書きです。もうパソコンやスマホでしか文章を作らない生活に慣れてしまうと、そもそも手書きじゃうまく文章が作れない。漢字もうまく書けないな状態。
過去問は手書きで50分以内にできるかどうかを意識してやるのはおすすめです。


面接試験(ロープレ)

これは練習あるのみ!と言いたいところではあるのですが、実は本番までの間にロープレをやったのは日本マンパワーの特化コース内での2回のみ。あとは、YouTubeなどでロープレをみて勉強しました。

私が特別講座をやってみて思ったのは、自分の弱みとして「パターンが少ない」ことだったので、引き出しを多くするためにも色々な相談者役の方のロープレをみて、妄想シミュレーションしてみるのが一番近道だと思いました。

YouTubeには、これまた数多くのキャリコンの方が動画を上げていらっしゃり、傾聴のコツ、質問のコツ、展開のコツなど丁寧に動画を上げられています。またロープレ動画もたくさん。本当にありがたいです!!

いろいろなケースの相談者役の方のロープレを見ることができるようになっていたり、場合によっては同じケースを別のキャリコン役の方がロープレしているケースもあります。

暇さえあればロープレ動画を見ては、どんなケースなのかの理解とともに、質問力の練習をしました。ときにキャリコン役の方と同じ展開の質問を考えていたり、違う展開になった場合も「自分だったらここ深掘りしたい」「そんな深掘りの仕方があったのか」といった発見もすることができ、非常によかったです。
さまざまなケースを見ていくうちに「展開の型」のようなものも見えてきたことも少しずつ「できるかも・・・」と思えるようになっていきました。
(この型ができてくると、口頭試問や論述の時にも使えるようになります)

試験当日

最終的には運でしかないのですが・・・
論述試験については時間も意識しつつ、落ち着いてやること。私の場合、過去問はぎりぎりですが45分ぐらいで解答できていたので、同じペースでやれば大丈夫と言い聞かせて臨みました。

面接試験については、試験であることは一回忘れて、相談者役ではなく本当の相談者の方に向き合う気持ちで臨むのが一番だと思っています。

  • なぜこの人は相談にきたのだろうか?

  • 私と話すことで、この人がどう変わることを望んでいるのであろうか?

  • この方の中にある「悩み」や「もやもや」の正体はなんだろうか?

試験ではなく、いかにコンサルタントとして向き合えるかどうか、を胸に取り組んだことで、結果的に合格につなげられたのではないかと思います。

と、合格してからは思いますが、本当に発表の当日までは手応えもなく全く持って自信がなかったのも事実です(笑)


私の体験談をお伝えいたしましたが、これが正解のやり方では全くないと思っています。
こうゆうやり方もあるんだな程度にご参考にしていただけると嬉しいです!

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