【東北一周バイク旅】3日目〜雨上がりと新たな出会い〜
おはにちばん!
どうもくらみきです。
前回まではこちらから。
しとしと雨の温泉を堪能し、雨の中での強行軍の疲れを癒した一行。
今度こそ雨は止んでいるのか?
今日はどこへ向かうのか?
それでは早速行ってみましょうー!
今日のお品書きはこちら!
【朝】名湯舎 創
おはようございます。
今朝も良い天気……なわけもなく、絶賛雨模様です、ええ。
気を取り直して朝風呂へ向かう。
温泉旅館で入る朝の温泉って最高だよね。
立ち込める硫黄の臭気と心地良い湯音で目を覚まし、朝食へと向かう。
会場は昨日の夕食と同じ場所。
座席は自由で、いわゆるビュッフェスタイルである。
とにかくお米がおいしかったので期待が高まる。
求めていた朝ご飯の姿がそこにはあった。
こういうのでいいんだよ。
やっぱここは和食中心だよなーってことで、こんな感じにまとまりました。
相変わらずお米がおいしい。
個人的にお米に合うものを前提に取ってきているので、そらもうご飯が進む。
朝から贅沢だなー。
あとなんか牛乳がめちゃくちゃうまかった。
どこの牛乳とか書いてないのにこのクオリティって、この辺の人達は普段からこの牛乳飲んでるんだろうか。
お腹も満たして、そろそろ出発の時間。
今日はとりあえず朝イチで蔵王の御釜を見に行って、そのまま後輩くんのみ都内に戻る予定だった。
しかし、ライブカメラを確認する限り、御釜は雨雲の中に隠れて一切見えない状態。
残念ながら御釜は次回への宿題として、後輩くんとはこのまま宿でお別れすることに。
雨の中の強行軍によくついてきてくれたなー。
ただ彼はゴリゴリの雨男なので、この雨を連れてきたのは彼だと思っている。
後輩くんを見送り、私自身はそこまで急がないので、そのまま宿で雨が止むのを待つ。
いつでも出られる状態で待機していたものの、一向に雨が止む気配もなくチェックアウトの時間に。
仕方なく雨の中出発する。
蔵王の山を下りはじめてすぐに雨は止み、進行方向は普通に晴れていた。
どうやら雨雲は雨男についていったらしい。後輩くんの雨男パワー恐るべし。
道の駅 天童
ここから正真正銘の一人旅が始まる。
若干の寂しさと、久しぶりのワクワク感を抱えながら次の目的地へひた走る。
山形はそばやラーメンも有名らしいので、お昼にそれらの中から何かしら食べようかなと思っていたのだけど、朝ご飯を思ったより食べすぎてしまい断念することに。
個人的に大好きな漫画のひとつに、3月のライオンというものがある。
アニメ化も実写映画化もされているので、割と世間的にも浸透しているくらいには有名な作品なんじゃないかと思うけど、高校生にして将棋プロになった主人公を取り巻く人間模様を描いた物語だ。
そしてここ天童は将棋のまちとして知られる。なんでも将棋駒の国内生産量の実に9割をここで作っているらしい。
桃鉄でもこの辺にはでっかい将棋の駒とかが表示されている。
そんな将棋のまちでは、人間将棋なるものが行われていたりする。
人間将棋のくだりは作品中にも登場するし、イベント自体が3月のライオンとコラボしたりしていたらしい。
私自身は将棋はからっきしだけど、そういう方面で興味があったので、道の駅に寄ってみることに。
この道の駅はかなり大きく、情報センターみたいなところ兼将棋カルチャーを紹介する施設みたいなところと、道の駅といえばの地のものを販売するところ、キッチンカーが来ていたり商業店舗が施設内に複数あったりした。
カルチャーセンターのような施設では、将棋の駒を職人さんがライブで作成していた。
本当に普通に座って掘っているだけなので、誰でも見学できる。
ちなみにお金を払えば名前や好きな文字を入れたオリジナルの駒を作ってもらうこともできるみたい。
他にも建物内のベンチの一部で将棋が指せるようになっていたり、足湯の真ん中に将棋の駒の形の座る場所があったり、将棋を前面に押し出していた。
道の駅には日本酒やフルーツをはじめ色々なものが売っていて、とりあえずお土産を買うだけならここで全て揃いそうだなってくらい。
色々悩んで日本酒と、この後会う予定のとある人へのお土産を買う。
そういえば紹介し忘れたのだけど、山形県の"一県一土産"は蔵王のお宿で購入済。つや姫のパフが入ったチョコです。
あとついでに夕食のお箸が独特で非常に使いやすかったので、そちらも自分用のお土産として購入しました。
そしてそろそろお昼時で小腹が減ったので、メンチカツとシャインマスカットを食べる。
久しぶりに見る青空の下でベンチに座って食べるのは最高でした。
とはいえ実はあんまりゆっくりしてる時間もない。
朝ゆっくりしすぎたな笑
山形市街を含め、この辺りの中心地はゆっくり見られなかったので、またリベンジしに来よう。
羽黒山
正直なところ、山形で知っている場所って山形とかみのやまと蔵王と天童くらいしかなかった。
それらは全て県の中央から南側に位置していて、ここから北上するにあたってどういうルートにしようかなと考え色々調べていたところ、見覚えのある写真が目に飛び込んできた。
山の中に突如現れる五重塔。
昔大好きで一気見した勇者ヨシヒコというドラマシリーズのどこかで見たやつだった。
なんだかすごく懐かしくなって、折角ならここに行ってみようということで次の目的地はここになったのだった。
東北の西側ってあまり高速道路が整備されていないのか、ルート取りが悪かったのか、ここからは半分以上下道になる。
とはいえ半分高速道路かってくらい信号は設置されていないのだが笑
道中、かの有名な最上川に沿って走った。
9月なので五月雨ではないが、昨日までの雨をあつめて、揶揄ではなく本当に早く大きな濁流が横たわっていた。
こんなに大きな川は高知県で四万十川を見たとき以来で、なんとなく中国の山奥みたいなイメージだった。伝わるかな?
走行中で写真が撮れなかったのが悔やまれる。
2時間ほど走って、昔ながらの住宅街を抜けると、一気に視界が開けて一面の田んぼが現れる。
さすが東北、米処だなぁ。
ちなみにここからの旅路でこういった田園風景は何度も目にすることになる。
ここからちょっとした山道を少し走ると羽黒山にたどり着く。
この時ちょうど友人と通話していたのだが、羽黒山を見に行くと伝えると、調べたら往復で2時間くらいかかりそうとのこと。引き返そうかと思った。
ただそれは文字通り山を登りきった場合の話で、あくまで私が見たいのは五重塔のみ。
そこまでなら10〜15分程度みたいなので、とりあえず行ってみることに。
とにかく神秘的。
それが第一印象。
うおー、すげえと独り言を呟きながら歩を進める。
石畳と石段が敷き詰められているので、The山道という感じではないのだけれど、すれ違う人達が結構息も上がって汗だくの様子だったのでビビりながら進んでいく。
石段を下ると、急に社が現れる。
全部で5つかな?
伊勢神宮7社のどこかも似たような感じで、いくつかの社が隣接してるところがあった気がする。
ここを抜けるとすぐに橋があり、川を渡って更に奥へ。
前日までの雨で、恐らく普段はもっと穏やかな表情を見せているであろう川が、ものすごい勢いで流れて溢れかえりそうになっていた。
写真だと伝わりづらいと思うけど、息を呑む光景だった。
ここでみんな足を止めて、すごい勢いで流れ落ちる滝を見上げていた。
川の向こうにある滝とその下の社に向かう細い橋みたいなのがあったので渡ってみる。(上の写真左のやつ)
よく見てもらうとわかるのだが、地面一帯が水浸しになっている。
これは何かと言えば、滝から落ちた水が溢れかえって地面に川を作っているのだ。
写真右側の看板の裏くらいに正規ルートだと思われる川への流入口があるのだけど、それを無視して溢れ出て、我が物顔で道の上を流れていた。
雨の後で、普段見れない姿が見られて逆にタイミング良かったのかもしれない。
また少し林道を歩き、ようやくお目当ての五重塔が見えてきた。
これこれ!昔ヨシヒコで見たやつ!
一人でテンション上がってしまう。
寺社に併設されているようなものじゃなく、森の中にポツリと建っているのにすごく趣を感じる。
正確には羽黒山っていう大きな寺社の敷地内ではあるんだろうけども。
一通り見て満足して、もと来た道を戻る。
ビビっていた石段も、直射日光を遮る木々と、時折そよぐ風による程よい涼しさのお陰で、そこまで苦しまずに登り切ることができた。
羽黒山良かったなー。
もっと時間かけて見たい場所で、今回の旅で上位に入るくらい印象に残ったスポットでした。
なかなか気軽に行ける場所ではないけれど、近くに立ち寄った際はぜひ!
【昼?】小松まぐろ専門店
ここからは海に向かって走る。
道の駅で少しつまんだだけなので、さすがに小腹も空いてきた。
事前に会社の旅好き先輩に聞いていたお店に向かう。
既に時間は15時近かったけれど、夕方までやっているみたいで一安心。
1時間弱で到着したのがこちら。
道の駅的な施設なのかな?
ここ酒田港からはフェリーに乗って飛島?ってところに行けるみたい。
みなと市場の中は、建物に入ってすぐ手前側に、左右に通路が伸びている。
その奥のスペースを壁で仕切る形で、横一列に並んだお店が複数居を構えていた。
その中で今回はお目当ての小松まぐろ専門店にお邪魔する。
入ってすぐに鮪の切り身等の生鮮品が売っていた。
とても美味しそうで買って帰りたかったが、そのまま齧り付く以外の選択肢がないので泣く泣くスルー。
店内に入り、食券で「みんな丼」なるものを購入し、店員さんに渡して水を汲んで空いている席に座る。
さすがに時刻は15時半くらいだったので、私以外には1組の夫婦が先に座っているのみだった。
暫くして運ばれてきたのがこちら。
予想を大きく上回るまぐろ丼来たーーー!
ちなみにみんな丼とは、赤身+中トロ+大トロ+ネギトロ(みそ汁+おしんこ付)という説明書きがあった代物なのだけど、実物が届くまでは1,300円でそれは無理やろと思っていた。
え、これ逆に良いの?そんなに安くて良いの?と不安になる。
そうなると今度は味や鮮度が怖い。
半信半疑で口に運ぶと、変な声が漏れた。
うまあああ!
これ普通に3,000円とかするレベルの丼じゃないの?
酒田ってマグロが有名とかそういうのなんだろうか。
壁一面に飾られたサインが、ただの物珍しさで取材に来たテレビ局がもたらしたものではないことを確信した瞬間でした。
私が食事中に数組が食事をしに来た。
もう夕方なのにすごいなと、自分のことは棚に上げつつ聞いていると、3組目くらいで食事終了を告げられていた。
ということは、もう少し遅れていたらこのみんな丼も食べられていなかったかもしれない。
結構ギリギリだったらしい。あぶねえ…。
いやー、それにしてもおいしかった!
もし酒田に来ることがあれば、ここは是非立ち寄ってほしい。本当にびっくりすると思う。
ごちそうさまでした!
他のお店を物色しながらみなと市場を歩いていると、とても愛想の良いおば…お姉さんが、試食させてくれたりお話してくれたり、なんだかとても温かい気持ちになったので、多分あまり使わないだろうなと思いつつ、めかぶ茶を購入。
帰ってきてからは、教えてもらった通りご飯を炊く時に隠し味として一欠片入れています。
この時点で夕方16時半近く。
そろそろ寝床近くに着いていても良い時間なのだけど、しかし今日の目的地はまだまだここから100km以上ある。
あんまりゆっくりしてもいられないので、ここからはほぼ休憩なしで向かう。
この辺りの道はずっと海沿いを走るのかなと思っていたけど、意外と山の中をひた走る形で進む。
自動車専用道路?とにかく信号がない広い道を走っていく。
ある程度走ったところで、ふとメーターを見て気付く。
ガソリンがない!!!
しかし周りには本当に何もなくて、ガソリンスタンドなんてあるわけない景色が続いている。
とはいえVストの燃費なら恐らくギリギリ辿り着けるだろうけども。
ドキドキしながら暫く走って、自動車専用道路から一般道に出た。
とりあえずコンビニを見つけたので立ち寄る。
近くにガソリンスタンドは…ない。
どうしたものかと目線を前に送ると、真っ赤な夕焼けが視界に飛び込んできた。
暫く見惚れて、まあなんとかなるかと走り出す。
なるようになれだ。
旅は道連れ世は情けってね。
走り始めて50mでガソリンスタンドを発見。
おいGoogleMAP!!!!!
ちょっと気取った恥ずかしい時間を返してほしい。
【夜】あっぱれ寿司
沢山の風車が刺さった風景が印象的な長い道のりを越えると、すっかり日が暮れていた。
ようやく市街地に入り、今日の目的地秋田に到着した。
せっかく秋田に来たし、明日は朝が早くてお店が開く前に出発なので、お目当ての酒屋さんに向かってみる。
時間的にはギリギリやっているはずの時間だったけど、どうやら定休日だったらしい…。
大人しく本日の寝床にチェックインする。
この日は約束があって、全く意味がわからないんだけど、会社の同僚の弟さん(初対面)と飲みに行く予定なのだ。
飲みの席で同僚に話をして、弟さんが秋田に住んでいるというので、ノリで誘ってみたところ何故かOKが出たらしい。
秋田は川反(かわばた)というエリアが飲み屋街らしく、その近くに宿を取っておいた。
そんな場所にあるダイワロイネットホテルで一泊4,000円は破格だ。三連休最終日の翌日平日ということもあるのかな。
弟さんの仕事が終わるのが22時近くということなので、先に一杯引っかけておくことにする。
ホテルの目の前、道を挟んで反対側に「こちらが川反ですよ」と案内が出ていたけど、もうちょっと奥が繁華街らしく、手前側は閑静な住宅街の様相を呈していた。
この辺りが繁華街かな?というところまで来たものの、なんというかすごく寂れている…。
キャッチはちょこちょこいるものの、お店が全然やっていなくて、事前に聞いていたおすすめのお店もほぼ全滅状態。
その中でお寿司屋さんがあったので、そこに電話してみる。
予約とかはできないけど、すぐ来てくれれば空いてますよとのこと。
お寿司食べるというよりはお酒飲みたいんだけど、まあ仕方ないか。
これが大当たりでした。
しっかり飲めるタイプのお寿司屋さんでしたわ…。
しかも見てよこのコスパの良さ。
日本酒も全部うまいぜさすがは秋田!
さっきあんなにうまいマグロ丼食べてきたのに、まだこんなに贅沢できるのか。
ああ東北、なんて素晴らしい。
魚も日本酒もとにかくうまくて文句なし。
一人で割とハイペースで飲んでいて、弟さんが合流する頃には真っ赤な不審者おじさんができあがっていた。
お店に直接来てくれるみたいなので待っていると、知らないイケメンに声をかけられた。
ナンパかな?いいえ、弟さんでした。
おいおい、こんな不審者とイケメン混ぜちゃだめだろ。
軽く挨拶して、とりあえずこのままあっぱれ寿司で飲む。
割と趣味が色々と似ていて、話も弾んでお酒も進む。
本当に初対面かな?と思うくらいだったけど、きっとそれは彼のコミュ力のおかげだろう。
会話が途切れないように気を利かせて話を振ってくれるし、こちらに合わせてくれたり、本当に出来た子だよぉ。(おばあちゃんボイス)
閉店時間になったので、二軒目に行くことに。
この日は相当お店がやってないハズレ日だったらしく、弟さん曰く普段はもっと栄えているとのこと。
いつも二軒目に行くというおすすめのお店は全滅だった。
タイミングが悪すぎた…。
どこもやっていないので、秋田の飲み屋をやってる側が締めによく行くという、朝まで飲めるらしい蕎麦屋さん?にいくことになった。
普通に食事もできるみたいだけど、中の冷蔵庫からお酒を取ってきて、適当にお惣菜頼んで、割と好き勝手にやるスタイルのお店だった。
開店がそもそも22時らしく、この日は23時近かったけど満席で、まだまだこれからが本番らしい。
そのまま昼までやってるとかイカれてやがる(褒め言葉)
何故か野菜を無料で持って帰って良い棚とかあって、わけわかんねえぜ…。
地元に愛されているのが伝わってくる、良い店だった。
割と最近、NHKのドキュメント72時間で特集されたらしく、弟さんはそこに映ってたとか笑
お互いにサブカル好きで、音楽やマンガ・アニメ、コーヒーやお酒の話など、カウンターで酌み交わす話題は尽きなかった。
秋田はとにかく人もあたたかくてご飯もおいしくて、素晴らしい場所でした。
惜しむらくはお店が全然やっていなかったこと。
到着も遅くてあんまり堪能できなかったしな。
次こそは!!
更けていく秋田の夜に、再訪を誓った。
おわりに
はい、というわけで3日目でした。
この日も楽しかったなー。
秋田行きにくすぎるけど、絶対また行きたい!
ついに一人旅になったかと見せかけて、夜にまた二人になるという笑
4日目からは正真正銘一人旅が始まります。
無事に帰って来れるのか?
そしてこのペースでこのnoteはちゃんと終わるのか?笑
ではまた4日目でお会いしましょうー。
それでは!
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