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当たり前って。

朝を迎えて太陽の光を浴びながら目覚める。起き上がる。

朝ご飯を食べて、身支度を整えて家を出る。

何一つ変わったところのない、普通のこと。

当たり前の日常が当たり前じゃなくなったとき。

やりたいことが思うようにできなくなってしまったとき。

そんな時に、人は”ありがたみ”、”しあわせ”を始めて味わう。

こんな風に私が感じたきっかけは、先日とある手術を受けたことから。

手術時間は約5時間、全身麻酔をかけわたしの身体にメスは入った。

気が付いたら麻酔によって意識を失い、目が覚めると病室にいた。

身体に違和感と、痛みを覚えながら目を覚ました。

看護師さんに囲まれながら、わたしの身体には見たことのない管が何本も刺さっていた。

"こわい"。

もうろうとした意識の中、父が私を呼ぶ声がした。

いつもの声に安心感を覚えほっとした時のことは、きっと。いや、絶対に私の中で忘れないだろう。


手術が終わってから、わたしの戦いは始まった。

数日前まで何のストレスも感じることなく当たり前にこなしていたことができなくなっている。。

身体を起こすこと。服を着ること。ご飯を食べること。

なんで。どうしちゃったの、わたしの身体。

身体を少し動かすたびにはしる痛み。

大好きなはずなのに、食べ物を食べることにも苦痛を感じる。

少しかすれた声で話すのが精いっぱい。

赤ちゃんでも、おばあちゃんでもないのに、何にもできない。


今まで考えたことも、、感じたこともなかった。

”当たり前が本当は当たり前なんかじゃないこと。”

1日の生活があって、毎日寝て、起きて、動いて、食べて。

そしてその時の感情も大切にすべきと。わたしはそう思う。

何も変わらない生活がつまらない、退屈。そんなことはない。

変わりばえなく生活ができること、そのことにこそ、人はもう一度感謝をするべきであると思う。

今あることを楽しみながら・・・。













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