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散文 窓(7年前)

 少し長いものを書きたい。
 とか思って、よく書いてた数年前の散文を引っ張り出してきました。7年前のものです。

窓を開ける

音がかおりが
私ひとりの狭い世界をのみこんで
そうだ私は
このかおりのみに生かされていた
と思い出す

いくら外気が僕を包もうと
僕はそれらと一つになれぬ
悲しく言い放った君に
今なら首を振れる気がした

雨が桟を叩いてる
誰かが車で帰ってく

カビのかおりのクーラーの
満ちた世界の窓を開け
そっとのぞいた駐輪場
君の背中が見えた気がします

 長いものを書かなくなったのは、きっとそれだけ考えのまとまりが衰えてきたのだろう。それだけではないと思うけど、なんかそんな感じ。抽象的なそれなりの大きなまとまりを抱いていないと書けない。気がするわけでした。

 生きているのだから考えることはたくさんある。深度や集中力を欠いたのか。まー考えてもあれですし、なんですか、書きたいです。

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