WORK #13 / 2021.5
自分の目指すところはきっと、何を成すや何を守るというよりも、ただヘラヘラしていることだ。少し前、noteにそんなことを書いた。無責任無理解という意味ではなくて、余裕を持つという意味。人の力を抜いてしまえるくらいに自分の力を抜いていたい。人間みんな常に何かを抱えてるんだろうけど、その中でふっと笑ってしまうギャグがある。どんなマテリアルでもいいから、小ギャグを作りながら生きていたいなあと思ったりする。
〈 写真の中の二人の目がとても強いから
私がここにいる意味 分かった気がしたのだよ
この幸せがあなたの幸せであること
この悲しみがあなたの悲しみであること 〉
話は変わり、これはチャットモンチー『親知らず』の一節である。
ここで歌われる「あなた」は作中主体の両親のことだが、親に限らずそういうことってあるよなあ、と思う。大なり小なり、自分の幸福は人に影響を与える。誰かのために私たちは幸せでいなくてはいけないのかもしれないし、あるいは、誰かのために幸せでいたいと願ったりする。自分がヘラヘラしているところを想像する、そのとき同時に浮かぶのは、ヘラヘラできてよかったじゃんと思ってくれる周囲の人の姿だ。そうか、私の言うヘラヘラは言い換えるなら幸福なのか、と妙に腑に落ちた。
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