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2.25 thu 眠たいと言わせてくれてありがと

 眠い。
 朝昼晩一貫して眠い。休みの日でも7時ごろには目が覚めるはずだったのに、最近はひたすら眠りこけてしまう。おかげで記憶の半分が夢の中での出来事だ。
 昨日、というか今朝は、仕事と進撃の巨人の世界観が混ざった感じの内容で、衣装や撮影のやりとりをしている傍らで大きな化物に人がガブガブと喰われていた。怖かった。食べられる、というか、身体が青いゲル状になって化物の口から吸収されていた。「ひいっ」と漫画みたいに人々が声を上げて、司令官的なポジションの人が「見ちゃだめ!」的なことを言っていた気がする。夢占いの何にも引っ掛からなかった。

 この休み、友達とかなり長い時間を過ごして、身体がびっくりしている。自分の普通の喋り方を思い出したり、みんな近所に住んでたんだなあと思い出したり、結構心がフラットな状態になった。
 色んな大きな用事が詰まった2連休だったので、かなりたくさんの人に会った。誰に会っても私は「眠い」と言っていた。とんだ失礼野郎だが、人前で眠たくなれて私自身は勝手に嬉しかった。

 人の気配を感じるところで寝るのが好きだ。たとえば学生時代のアトリエ。不眠をこじらせていたときも、アトリエ(数人で使う共同の作業場)でならグースカ眠れた。作業する場所であって寝る場所ではないので自慢気には話せないけど、誰かの話し声を聞きながら目をつぶると自然と安心した。飲み会でうつらうつらするのも好きだ。
 小さい頃に熱を出して学校を休んで、障子越しに祖母の気配を感じていたとき。幼いなりに「甘えてもいいんだ」という安心感があった。大人になった今でも、眠たがることでその人に甘えている気がする。何もしないけどここにいていいですか。そういう気分を「眠い」で伝えているのかもしれないと思った。

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