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短歌

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57577とそれに関するあれこれ。たまに散文や詩。
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記事一覧

散文 窓(7年前)

 少し長いものを書きたい。  とか思って、よく書いてた数年前の散文を引っ張り出してきました。7年前のものです。  長いものを書かなくなったのは、きっとそれだけ考えのまとまりが衰えてきたのだろう。それだけではないと思うけど、なんかそんな感じ。抽象的なそれなりの大きなまとまりを抱いていないと書けない。気がするわけでした。  生きているのだから考えることはたくさんある。深度や集中力を欠いたのか。まー考えてもあれですし、なんですか、書きたいです。

3.26 sat 愛か何か

 布団に入った。久しぶりに一日中小さな現場が続いたので、身体とまぶたが重い。洗い物を溜めている。洗濯は明日する。買い物はできるのに調理までのハードルが高い。なぜこんなに毎日時間がないないという気になっているんだろう。noteは書いてるくせによお!とプチ憤慨した。や、全然怒ってません。  最近友人と会ったり電話、ラインでのやり取りが増え、そのせいか地元の方言がお客さんの前でも出るようになった。敬語以外で話す時間が多いとこうなるなーと思う。他愛もない話をしているだけなのに、好き

12.7 mon 鴨そばとねむらない樹

 繁忙期だった11月は去り、12月の第一週が過ぎようとしているのに尚、繁忙期です。仕事の話。例年は暇なはずの1月も予約が埋まってきているらしく、嬉しい悲鳴をあげている。比喩でなく最近ガチで叫んでしまいます。歌うよりも爽快で困る。  師匠も相当参っているようで、常に甘い物を食べている。ホワイトロリータが散乱するデスクは見ていてかなり怖い。 「休みたい」「だろうなと思います」「やーなんか、みんなでお金持ちになろうねえ」大仕事の後にそば屋さんに連れていってもらった。初鴨そば。師匠も

【歌集】nowplaying•town

 昨年から作っていた歌集が刷り上がりました。もうできるわと言い始めて一年近く。お知らせに添えて、あとがきに書ききれなかったことをちょっと話させていただきたいと思います。 《 nowplaying • town 》2021 新書版 / 104ページ / 約70首と詩1篇 ¥1,200 - - - - - - - - - - - - - 気が付いたら高速道路を走っていた。 歓楽街は海の底。ドローンが飛んだ。 車窓を横切るすべてに追いつけなくて、きっと曖昧に忘れていくんだ。 それ

3.20 sat 朗読って何だ

 朗読。とは何なのか。ちょうど一年くらい前からモヤモヤと考えている。詩歌という朗読に親しげなジャンルを手に取りながらも、それまであまり踏み込んでこなかった。模範解答的な感情を込めた朗読が昔から好きではなかったのだ。  書きものが既に作品としてあって、それに声で身体を与えるという行為に抵抗があったんだろう。一年前、自分が書いたテキストに、こんなものがある。  活字は表現様式の中で突出して概念に近いと思う。ほとんど身体がない。視覚で認識する、頭の中で音声になる、読み進めていくの

疎開(散文)

豪雪と5首

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自己紹介 自選六首たち

サイゼリヤ・ハネムーン

辻井あい名義で制作した歌集『星と藁』の第3節です。 歌集はDM等で通販を受付中。 詳細はこちらです↓ 〈 星と藁 〉 ふるさと、イオン、ニュータウン、 サンタクロースのいる町、海と炎。 手を繋いでオリオン座を呼び出せば、 がらんどうでも怖くはないね。 この星と平成の終わりに捧げる、 辻井のメルヘンが爆発した歌集第二弾。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - A6文庫本 / 80ページ / 約50首と詩1篇 ¥