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退職代行を使ってみた話(追記しました)

前回、初めて投稿した記事で”退職代行サービス”を利用してみると書きましたが、実際のところはどんな手続きがいるの?どんな事が起きるの?という事を改めてまとめてみました!

★前回の記事はこちら


退職代行サービスって何?

基本は”立つ鳥跡を濁さず”の精神が大事だとは思うのですが、

「会社がブラックすぎて退職を認めてくれない」

みたいな、のっぴきならない事情がある人は頼ってもいいかもしれません。ちなみに自分の場合はこんな事情があって、退職するのに物凄く苦労するだろうな…というのが目に見えていたので、抵抗はありましたがお願いしてみることにしました。

就業規則上、退職は3か月前に申し出ろ!という記載がある。
※法律上無視してもいいんだけど、基本的に”従わせる”スタンス。
役割上の制約
※採用担当なので、色々理由を付けて4月以降まで引き延ばされそう。
会社の体質
※退職予定者への嫌がらせなども過去にあった。というか、今されてる(笑)
経営者との距離の近さ
※家族経営なので、良くも悪くも距離が近い。


どこの退職代行サービスを使うの?

今回、東京駅前総合法律事務所さんの退職代行サービスを使うことにしました。

弁護士事務所が提供する”退職代行サービス”は、「残業代・慰謝料・退職金の請求ができる」というのが、企業が提供するサービスとの大きな違いのようですが、残業代も払われているし退職金もそもそもない自分としては、【会社がゴネても喧嘩に勝てそうだから】【弁護士事務所の提供するサービスの中でも安かったから】という理由です。(笑)
(※弁護士事務所は大体3万~5万ぐらいするところが多かったので)


申し込んでみた。

他社・他事務所との違いとしては、申込前に料金の振り込みと、事前の面談が必要という事で、¥19,800を指定の口座に振り込み、面談日程を調整してみました。

そもそもこの時点で貴重な¥19,800を払わないといけないので、「本当に退職するのか?」「本当に退職代行にお願いしないといけないのか?」という自問自答を500回ぐらいしました(笑)

ちょうど仕事で都内に出ていたため、12月某日、18:30に面談に行くことに。(※18:30が一番遅い枠らしい)


面談してみた。

「弁護士、怖ぇえ~。めっちゃ論破されたらどうしよう…。」

初めて”弁護士”という職種の方と接するので、異常に心配していましたが、出てきたのはメチャクチャ優しそうな30代後半ぐらいの方。緊張で話がとっ散らかりそうだったため、入社してからの経緯と退職を考えた理由、退職代行サービスを使いたい理由、心配している事などをまとめたメモを持参して、それをもとに相談することおよそ40分ほど。

結論 : たぶんこのサービスを使わないと、めっちゃゴネられそう。

あと、わかったことがあるのですが…
民法では「退職するなら、最短2週間前には言ってね」と決まっているそうですが、これは1日・2日過ぎていても、弁護士を通せば、会社側が交渉する手間を嫌がって「2週間より短い期間で退職が可能になる」というケースもあるようです。(これはどうなんだろう…弁護士の方の出方次第なのかな)

なので、自分の場合は残りの有給が8日程度なので、当初は「2週間前に退職の通知を行い、翌日から有給を全て消化。足りない分(1日か2日)は欠勤扱い」を覚悟していましたが、どうやらそれも何とかなりそう。

あとは、契約書に記入捺印をして郵送で返送すれば受任完了との事で、後日改めてgmail宛に送ってもらうことになりました。


最終出社日を調整してみた。

最終出社日は、今のところ1/24(金)を予定しています。
現職は土曜日も半日出社ですが、僕は休みを取っていますので、翌週の1/27(月)の朝には職場が大騒ぎになることが確定しています。

一応、前回の記事でも触れていますが…
後輩には事前に「退職代行を使ったから、27日から出社しなくなるから、何か聞かれても知らないふりをしておいて!」と伝えています。

弁護士の方からは「全然大丈夫です。万が一携帯とかに連絡が来ても無視しててくださいね!」と言われておりますので、どっしり構えておきたいと思います。

とは言え、当日どんな事が起きるのか正直不安が強いです。
そこらへんも改めて追記していきます。


最終出社日を迎える。(追記しました)

予定通り1/24(金)を最終出社日として、事前に色々準備しておきました。

簡単でいいので、業務マニュアルを作っておく
※出来る限り作っておけば、訴訟のリスクを減らせるらしい。
私物をこまめに持ち帰る
※突然ゴッソリ持ち帰ると怪しまれそうなので。
PCの閲覧履歴やサイトのパスワードなどを消す
※勝手にログとか漁られたら、何となく嫌なので。

そしてシコシコ準備を進め、迎えた当日…

普通に仮病で早退しましたwwwww

実は前日の定時後(18:01分頃)、件のセクハラおじさんから「ムダな残業は一切認められないからね!」と何故か怒られ、その件で最終出社日の朝から、社長室でめちゃくちゃ怒られるという事件が勃発。

「もうやる事もないし、こんな環境から1秒でも早く逃げ出したい」という思いで、風邪気味で熱があるという死ぬほどバレバレの仮病で無理矢理早退してきたのです。

仮病で早退(退職)して吸った外の空気は、めちゃくちゃ美味しいな…と思いました。


1/27(月)もう会社に行かない日のこと。(追記しました)

朝、弁護士さんから会社にFAXを送ってもらい、本当に退職できるのか不安な気持ちのまま始業時刻(9:00)を迎えました。
普通であれば、半日ないしは当日中に会社から「退職、わかりました。じゃあ何日付けにしましょうか。」という連絡が来ると聞いていましたが、結局待てど暮らせど連絡は来ず、不安は募る一方。
痺れを切らして、翌日(1/28)に弁護士さんを通じて「転職先から退職日を確認されているので今日中に対応して!」と催促をしてもらい、待つこと10分(速い)、ようやく退職を承認する旨の文章が送られてきました。

正式な退職日は2/5(水)、それまで有給を消化しますが、これでようやくすっきり解決する事が出来たような気がします。

あとはきちんと給料が振り込まれるか、社会保険等の手続きが円滑に進むか…という事もありますが、これで会社と関わらなくて済むんだ…という開放感に包まれています。

とは言え、社会人のマナーとして、やはり退職するのであれば「可能な限り円満退社」を目指すべきという考えは変わりません。(不安なことも多いし、何よりも後味が悪い)
ただ、本当にやむを得ない事情で退職できない人や言い出せない人は、自分で抱え込まずに「退職代行」というサービスを間違いなく利用すべきだな…と感じています。

退職は「逃げ」と言う人もいますが、決して悪いことではないと思います。
ブラック企業で、逃げるか勝負するかで考えたら、やはりブラックなので普通の論理が通用しない事なんていくらでもあると思います。そんな"ルール無用のデスマッチ"なんて、やったもん勝ちになるに決まっています。
きちんと、正当なルールがある職場で勝負するために、そうした場所から「逃げる」のは、僕は正当な事だと思っています。

退職代行に後ろめたさなんて感じる必要はない。

そう、今回の経験で感じました。

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