【解説】5分でわかるイベントオーガナイザーと公認ジャッジ資格
アモーレ。(愛しい人)
CHANGです。
たまに聞く「イベントオーガナイザー」や「公認ジャッジ」という言葉。「どうやら資格を持ってなんかやってるらしい」「なんか出来ることが違うみたい」というのはなんとなくわかるかもしれませんが、実際にどういう仕組みで何がどうなっているのか、いまいちピンときませんよね。
一応ポケカ公式HPにも記載はあるのですが、その説明文そのものはニュースの海の奥底に埋没してしまっているので、最近始められた方には目にする機会はほぼないかもしれません。
そこで今回は、そのポケモンカード公式資格
「イベントオーガナイザー」「公認ジャッジ」
について、5分でわかる説明をしたいと思います。あわわ、あと292秒…
■そもそもポケモンカード公式資格ってなに?
株式会社ポケモンにより2015年に発足した、ポケモンカードを盛り上げたい人たちをサポートするための制度から生まれた資格です。
これは他の様々な資格と同様に試験があり、通過・合格をすることで発行されます。ということは、それなりに勉強なども必要、ということですね。
ただし、この試験も常時行われているものではなく、だいたい年に一度くらいのペースで開催されています。
■イベントオーガナイザー・公認ジャッジとは
色々ありますが、簡単に説明します。
まず、イベントオーガナイザー。
「ポケカを世に広めたい!」「ポケカをする人たちに場所を与えたい!」などの活動を意欲的に行う人達をサポートする資格で、得ることによって自分のイベントを公式HPに掲載してもらうことができます。イベントに必要な備品をいくつか付与してもらうことも。
名前は「イベントオーガナイザー」ですが、必ずしもイベントを開く人のことを指しているわけではなく、まさに「ポケカの伝道師」となる方々が資格の対象となるわけですね。
次に、公認ジャッジ。
バッジには「ルールエキスパート」と書いてありますが、その名の通りルールやロジックに精通している人に付与される資格です。(昔はルールエキスパートという資格がありましたが、今回は割愛します)
ポケモンカードには基本的なルール以外にも緻密なルールが設計されており、様々なカードを扱っていく中で処理が難しいケースが出てくることもままありますよね。
そんなときに根本のロジックを理解し、解決してくれるのが公認ジャッジ資格を持つ人達です。
そんな彼らは、そのそれなりに難しい試験をパスしている人たちで、公式大会を始め、様々なバトルの場でジャッジ活動を行うことができます。
ただし、ジャッジ資格のみ持つことはできません。
イベントオーガナイザーを持ち、かつ試験をパスすることで公認ジャッジの資格を持つことが可能になります。
■資格を持つと何ができるの?
とりあえず簡単に表にしました。
一番左が一般ユーザーのひと、二番目はイベントオーガナイザーのみのひと、三番目はイベントオーガナイザー&公認ジャッジのひとです。
こうしてみるとわかるように、イベントを開くこと自体に資格の有無は関係ありません。当たり前ですよね。ただ、同じ開くにしても一部の恩恵を受けることができる、というものです。
また、場合によってはさまざまな形で公式側と共にポケモンカードを盛り上げていく取り組みに関わる可能性があります。
つまり、資格を持った方はその時点で、ポケモンカードを広める為の活動を行う者として、ある種公式と同じような意識を持ち、手本となるような節度を持った行動をすることが求められます。
資格なんてもらったらそこまでよ、と思う方もいるかもしれませんが、少なくともイベントオーガナイザーの面談では皆さんの熱い想いを伝えていたはずです。面談員はそれを汲み取った上で、「この方に資格を持って活動して欲しい」と思って資格を与えているわけですから、公式側の、もしくは自分自身のその想いを大切にしていきましょう。
※グレーな言動は控えましょうねってことね
■なんと研修もある
公認ジャッジについては、不定期に公式より研修が行われます。
研修には既に資格を持っているジャッジたちが多く関わり、進行していく形になるのですが、これがまた参加してみると非常に楽しいものです。
内容はもちろんめちゃくちゃ真面目なのですが、大人たちが真面目な顔してポケモンカードの研修を受けてるというのが、なんとも面白くないですか。いいんですよ真面目で。仕事じゃないから、真面目になれるんです。
そんな公認ジャッジ研修が2019年は3月に、2020年は僕も登壇させていただきましたが、オンラインで実施されました。
それ以降も毎年行われています。
▼あと、これの一番下にあるオーガナイザー専用ページにログインできるようになります。
また、コミュニティ主導ではありますが、これのオーガナイザー版のイベント「オーガナイザーズキャラバン」というものを、公式さんと連携して企画させていただいたこともあります。
今後継続できるかは調整中ですが、タイミング合えばぜひ。
■資格試験を受けるには
ポケモンカードプレイ人口が増加し、さらに感染症拡大時期を経て、ポケモンカードの資格試験は以下の流れで受験できるようになりました。
現在では発売とほぼ同時に完売してしまうほどの勢いと伺っています。
※2023年は抽選とのことです
ポケモンカード公式HPにて告知されると思いますので、注意して見ていきましょう。
■資格は武器だ。
さて、つらつらと両資格について書いてきまして、どういうものかはなんとなくご理解いただけたと思います。
ただ先述の通り、資格はなくともイベントは開けるし、個人の大会であればジャッジだってやって問題ありません。
要はあなた自身の「ポケカの中での生き方」において、「イベンターとしてがんばりたい!」「ジャッジとして大会を良くしたい!」という思いを、後押しするものなのです。プレイヤーとは別の生き方を、公的に認めてもらえるということです。
ただ、使えるものは使いましょう。ただし適正に。ということです。
ちなみに僕は、25年前からポケカのイベントを開くことが大好きな、ただのイベントオタクです。
資格制度が無い中学生の頃から様々なイベントを開いてきましたが、この制度が作られたことで、今まで培ってきた無駄な筋力に加え、さらに武器として資格を身につけて、新しい企画・取り組みをさせていただいておりました。
スポンサー様をつけての日本各地で予選、本戦を東京でやる3on3自主大会、
企業や地域自治体さんとご一緒させていただいたカジュアルイベントや、
イベントオーガナイザー同士のセミナーイベントを開いたりと、
まあ色々やったりしてました。
そしてこれからも、日本のポケカが少しだけ楽しくなるような企画や提案を、できる範囲でしていきたいなあと思っています。
2022年以降は、表に出るというよりは、縁の下でイベントやジャッジをするみんなをサポートできるような感じで生きています。
でもまあ、それらも今思うと、自分のやりたいことを進めるために資格の力をお借りした、といって良いかもしれません。
資格がすべてではないが、それで見える新しい世界はある。
使える武器は存分に振るい、自分はもちろん、今いるプレイヤーの方や、これからプレイヤーになる方、またその方々の周りの方々や、そもそもポケカを作ってくれる方々含め、みんなで幸せになる動きをやっていきましょう、ということです。
自分のためではなく、みんなのために動けるひとをサポートするのがこの資格です。
でもだいじょうぶ。仲間はたっくさんいますし、
先輩たちもあなたが参加するのを楽しみにしています。
裏方の世界、とても楽しいですよ。
というところでだいたい5分ですかね。なんとなく、資格のことがわかっていただけたでしょうか。少しでも興味を持たれたのであれば、ぜひ今年の試験にチャレンジしてみてください。新しい世界が見えるかもしれませんよ。
★2024年11月13日追記
2024年も実施が確定しましたね!
ちゃんとやってくださることが何よりうれしい。
詳細は追ってとなるようですが、公認ジャッジの枠は昨年あまり多くなかったので、興味ある方はぜひ逐一チェックしてみてください。
▼2024年「公認ジャッジ」・「イベントオーガナイザー」資格試験について
この記事が、興味をお持ちの方の何かの後押しになれば幸いです!
みんなで日本のポケカをもっと良くしていきましょう。
また、資格の有無に関わらず、イベントについて相談があったら、お気軽に僕のX(Twitter)@changpcg までご連絡ください。
なにか力になれることがあるかもしれません。
それでは。
イベントの世界へようこそ!
※本記事の画像は、ポケモンカード公式HPより引用させていただいております。