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[コラム]オンラインで対面に近いティーチング的なイベントが提供できんのかって話

アモーレ。(愛しい人)
CHANGと申します。

先日のnoteにて「オンラインイベントの先にあるもの」という記事を書かせていただきました。

多くの方に反響いただき、ありがとうございました。ポケカ以外の方にもご覧いただけたらしく、その週のnoteの「#イベント」タグにて評価もいただけたようでとても嬉しいです。

だから味を占めたわけではないのですが、考えたことを書くのは別に悪いことではないので、問題提起の意味も含めて記事を書くことにしました。

今回のテーマは「オンラインで人とつながりを作ることができるのか」というお話です。

■対面で人と会うことを分解してみる

僕はイベントを作っている人間なので人と人が会うのを助けるのが好きです。
僕自身はもともと人見知りでコミュ障なのでコミュニケーションにはMP(メンタルポイントと読んでいます)を消費しながら楽しめる範囲で楽しんでいますが、それはそれとして、知っている人同士が再会する、または知らない人同士が知り合う瞬間を提供できるというのは何にも替えがたい喜びがあります。

でもその「対面で人と接する」ことと、「ビデオツールで会話する」ことに、どういう違いがあるのでしょうか。

やっていることは主に
・声を出す
・耳で聴く
・理解する
(・脳内で咀嚼する)
ということになるんですが、これ自体はオンでもオフでも成立はしています。ではどこに違いがあるかと少し考えてみたところ、ひとつ僕が思いあたったのは空気感でした。
空気というのは物理的な意味もありますが、それ以上に会話の流れを察するための細かな仕草やテンポといった部分を指します。

例えば声を出す直前に、発声の為に息を吸いますよね。
よーく観察してみると、普段なにげない会話の中でも、一人が息を吸って「さあ、話そう」としているのを察知していることに気づくはずです。
小さく「すうっ」と吸った人の方を見る習性というのは、皆が無意識にやっていることではありますが、会話はキャッチボールである以上、「あ、次はこの人のターンだな」とわかれば、より会話のボールのやりとりはとても円滑になります。

ほかにも、「身を乗り出す」「手を動かす」など、会話のサインはいくつかあります。これまで聞いてきた話にさあレスをするぞ、というときの人間の仕草は、荒いPCの画面では解像度的にも、体験的にも再現に限界があるように思えます。
対してオンラインの通話は、たとえ肩から上が見えるようにされていたとしても、息遣いや温度を感じることはできません。
要件を簡潔に伝えて終わり。雑談なんて知らぬ存ぜぬ。用が終わったら即会話終了。生産性を高める時間の圧縮としては好都合ですが、同時に「ムダが生む新しい会話のキャッチボール」の創出機会を失っています。

これがオフラインにおける「人のぬくもり」の正体でしょうか。
とすると、会話のテンポをわかりやすくする努力をすれば、オンラインの不自由さはなくなることになるのでしょうか。

■感情の共有

先日の記事でも触れましたが、オフラインシーンの良さのひとつに横にいる人と「楽しいね」「暑いね」「ワクワクするね」と感情を共有しあえることが挙げられます。
それはポジティブな面もネガティブな面もどちらもありますが、なんならそのネガさすら思い出に変わっていくので、リアルにそこに人がいるというのはやはり、「トラブルなどのイレギュラーもまとめて楽しむ」というのはとても大きな魅力といえるでしょう。

では、オンラインシーンにおいて細かな表情や空気感がなく、リアルな人との360度的接点がないと感情を共有できないかというと、それは一概に言い切れず、むしろこれからといったところでしょう。
例えば、表情が見えないぶん声のトーンや大きさで感情を伝えるとか、通話中でもテキストや画像で感情表現をするとか、少なからずやりようはありそうです。

■オンラインでティーチング的なイベントをやるには

要するに必要なことは、お互い楽しいと感じられる時間を創り上げられるか、という姿勢があるかどうかということにつきます。
顔が見えないことは初対面(言葉の意味も変わりますね)のハードルを下げることにも寄与しますし、逆にメリットと捉えることもできます。

実は今月、先月とオンラインでデッキ診断&対戦を行うイベントを実施させていただいているのですが、すべて顔表示なしで実施させていただいているにも関わらず、皆さん楽しくご参加いただけたようで、大変うれしく思っています。

トモハルさん

たくまるさん

ひとりひとり環境もゴールも違うので、何をどう楽しんでいただけたかは簡単に言語化できないのですが、少なくとも言えるのは「オンラインでも、満足する楽しい時間は作れる」ということでしょう。
このイベントは一組1時間ほどの時間を予約いただいて、師範という設定のスタッフが事前のヒアリングを実施した上で対戦練習やデッキ構築の相談を受けるといったやや形式ばったものではあるのですが、当日の対応は実に和やかなものです。
なんなら対戦するとき以外は皆寝転がって話し合っていても問題ないので、非常にリラックスした状態でカジュアルに話し合うことができています。

お陰様で、リピートもいただいています。
前回の続き、といったような関係値はもちろんのこと、そのままポケカ友達としてお付き合いできることもあるかもしれませんし、場合によっては本名も顔も知らないけど師弟関係、といった世界観にもなっていくかもしれません。
とても奇妙なイベントですが、こういった「コンサルティング型」のイベントは通常の対戦イベントより、むしろやりやすいかも、と思えてきています。

一から学ぶルールティーチングのような場合は、例えば画面共有などしながらプレゼンするウェビナーのような形式でもいいかもしれませんし、全体ウェビナーの上で個別コンサルのようなマンツーマン相談に移行する形でも全然実施可能な気がします。
問題は集客でしょうか。でも、こういったティーチングや相談は「濃い」時間を作る必要があるので、下手に人数が多いよりも、少なくてもしっかりお話できる環境のほうが良いかもしれません。

ちなみに僕が担当させていただく際には、一応参加の前に環境全体や流行りのデッキレシピなどはリサーチして勉強して臨んでいるのですが、これが普通に僕自身の成長にもなるのでとてもありがたいです。

■形が違うことを楽しむ

前回の記事と同様、オン・オフともに良い部分があり、今後簡単にコロナが収束していくことが難しいことを考えると、目的や土台によって使い分けすることが肝要かと思われます。
そして、今はやり方を模索していく時期ですから、そのやり方の不自由さや「だからこそ」の空気感を楽しんでいきましょう。その人自身もそうですが、周りにも良い影響が出て、少しずつ文化が浸透していきながらそれぞれが自分のやりやすい楽しみ方をストレスなく使い分けられる、そんな時代が来ることを期待しています。
もちろん僕もイベンターですから直接お会いしたいですしポケカも対面でやりたいです!
ですが今はこういう状況ですし、割り切って色んな方と出逢えるオンラインという世界を楽しんでいこうと思っています。

今回の記事が、あなたの考え方の何かにお役立ちすれば幸いです!


あ。


ところで、そんなオンライン対戦練習・デッキ診断イベント【ハイドアウト道場 オンライン3】が、8月22日(土)に開催されます。

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現状2組の方が定員となっていますが、ご応募状況によって拡大も可能ですというか、してました。

・デッキを作りたいけど相談に乗ってほしい
・作ったデッキを対戦させてみたい
・ガチ環境に向けて練習したい
・デッキの課題を聞いてほしい
・どうデッキを改造したいか相談したい
・ポケカについて雑談したい
・とにかく褒められたい

そんな方向けのカジュアルイベントですので、もしよろしければぜひ、お気軽にご参加ください。
道場の師範たちが誠意を持って対応しますよ!
▼参加受付フォーム

えんとりー



というわけで、今日はこんな感じで。
ルールを守って楽しく対戦しましょう。

あ。

あと、7月24日(金)にちょっと大きめなイベントの発表をします。
お楽しみに。

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