大宮の町を歩く

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ギーを使ったシンガポールクッキー専門店Changi CookiesのMarinaです

大宮夏祭り

大宮では7月31日～8月2日と西口でも東口でも祭りが行われ、
熱い日が続いてます🌞

8月1日はクロスバイク・マウンテンバイク下取り・販売店のH-WORKS様の
店舗前で出店させていただいております。
👉H-WORKS様のサイト
連日の営業で体も脳みそにも限界を感じ、
テイクアウト店舗をなんとか片づけ・清掃を終わらせ
さあ自転車で帰ろうと鍵を探すも
ない
ない
ない
なーーーーーい!!!!!

ふっと過る最後の鍵の記憶はH-WORKS様の店舗内…。
店舗はすでに皆様帰宅をされていて施錠がかけられている…。

家に予備の鍵があるので諦めて徒歩決定。

大宮の町を歩く

いつも電動自転車で駆け抜けるように移動していて
徒歩で大宮の町を歩くのは久方振りである。

せっかくなので東口駅前のお祭りの雰囲気を味わおうと
少し遠回りすることにしてみた。

たくさんの提灯が飾られ
いつもとは違う色で灯された
直線的なビルが並ぶ東口大宮の町も
なんだかまあるく優しく目に映る。

そういえば先日、お茶の先生から
谷崎潤一郎氏の『陰翳礼賛』を借りて拝読した。

陰翳礼讃 (中公文庫 た 30-27)

光が直接当たらない影の部分によって
奥行きや立体感が生まれ
見えない部分への想像力を膨らませることで
より豊かな表現を可能にすると谷崎氏は本の中で語っている。

白っぽいギラギラとした目に刺すような人工的な光は抑えられ
和紙を通して灯される提灯の灯りが柔らかく町のみんなの顔を照らす。

普段はスーツに身を包んだりヒールを履いて
ぴしっと構える人の姿は少なく
はっぴを着て汗だくになって神輿を担ぐ人の表情が眩しい。

「わっしょい、わっしょい」と笛とともに鳴らされる
独特な日本のリズムに
ちりーん、とどこからか聞こえてくる風鈴の音が
耳に心地よい。

街を歩くとスマホに気を向けて他人を遮断する姿も少なく
みんな顔を上げて祭りの瞬間をそれぞれに味わっていた。

知らない人達のはずなのに
同じ空間にいるだけで親近感がわいてくる感覚があるのは
きっとお祭りのエネルギーのおかげ。

共同体の絆

祭りは神々や祖先を敬うだけでなく
共同体の絆を深める目的を持っている。

地震や台風などの自然災害の多い日本では
共同体の絆は不可欠のもの。
「我こそは」と身勝手な行動が最悪のケースにつながることは容易に想定できる。

長い長い歴史をかけて『日本』という文化・文明を
つくりあげてきたその知恵と知識は世界に誇るべきレベル。

過酷な状況を生き残るには仲間との協力、絆があってこそ
次の世代へとつなげられるのだろう。

いつもは不快に感じるじっとりとした熱気も
その夜はなんだか受け入れられた。

来年は神輿を担ごうかしら。