虚を意識した空間づくり
Hi there!
シンガポールクッキー専門店Changi CookiesのMarinaです。
きっかけは義理の妹さん
先日、義理の妹のお宅におじゃましました。
平屋で天井の高く、光と風がよく通る素敵なお家で
呼吸をするだけで浄化されるような、そんな空間
「収納が少ない分置ける物が限られてしまう」
と言う義妹のお家にいる物たちは
一つ一つに存在意義があり、手入れがなされている
その心地よい空間に子どもたちは家じゅうを駆け回り
夫も疲れた体がほぐれたようでソファーで昼寝をはじめてしまった
私もこんな空間をつくりたい。
色々見たり、義妹さんの話を聞いていくうちに気付いたのは
「虚」が存在していること
虚とは
お茶の先生に薦められた岡倉天心の「茶の本」では
虚とは
「単なる何もない空虚なものではなく、
様々なものを受け入れる可能性を持つ空間」とし
果てはシンプルさの中に真の美をも見出している。
あちこちにある空虚のおかげで
空気と意識がいきわたっている
我が家に足りていないのはこの「虚」なのではないだろうか
スイスに留学していた頃を思い返した
物価が高く、資源も少ないスイスは輸入品に頼らざるを得ない。
特におしゃれな雑貨は輸入品が多く、
ヨーロッパにいながらにしてユーロ圏外であるため販売価格はさらに高くなる🥲
当時学生である私に買えるような物は少なく
また借りぐらしであることから部屋は厳選された物しか置けない
かえってそれのおかげで
一つ一つに愛着を持つ、物の少ない空間ができた。
その空間の快適さは今でも心の中で大事な思い出として飾っている
あの空間を新たに今つくれないだろうか
断捨離開始
早速家に帰ると、「虚」をテーマにキッチンの整理を始めた。
収納場所も動線を意識し修正。
引き出し奥深くに眠っていた賞味期限切れの食材、
滅多に使用しない食器やコップたちも断捨離
「使うかもしれない」という執念を切り捨て
スキなものだけを残す
パントリー
「食材貯蔵庫・パントリーといえば、小さな部屋」
この考え方がそもそも凝り固まりすぎていた。
食材をすべてひとまとめにして収納すればそこが「パントリー」になるのではないか。
そこで我が家の状況を見直してみた。
パントリーとして機能できる棚はすでにあるけど、
そこには食器や食材が混在している。
食器たちを移動させ、食材のみを収納。
すると、隙間がたくさん生まれすっきりとした見た目に変身!!
改善点はまだまだあるけれど、
今までざっくりジャンル分けしていたものを
調味料、出汁類、粉物、などときっちりジャンルを区分け。
その結果、奥まで見やすくなり、
在庫管理もスムーズにできるようになった🙌
あちこち開けずにひとまとめで取り出せるので料理も時短になりそう👩🍳
電子レンジを隠す
お次は電子レンジ。
今まではカウンターの上に載せていたのを
あえて下の段に入れて隠してみた。
炊飯器と電気ポットをカウンター上に移動させるとまた隙間が生まれる。
隠していたトレイもあえて見えるよう置いてみたら悪くない😉
6袋分のゴミ
今回あえて何も買い足さずにあるものだけで整理整頓をし、
その結果使わなかったものは6袋分にものぼった。
一つ一つに感謝し別れを告げ、ゴミに出した。
キッチンの空気の流れが変わったようで
なんだか呼吸がしやすい。
虚をつくり、
虚を感じたそんな空間づくり。
「虚」とは愛なのではないか
なんだか大事なことに気付いたような気がするも、
深夜2時まで断捨離を行い、
ようやく眠りにつくも4時間半後に
娘に容赦なくたたき起こされた
体はついには限界を迎えている。
薄れいく意識の中で
「虚」と愛
の概念がまざりあい
心地よい空間で15分の仮眠をとった
次回、「虚と愛」について
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