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【連載版】Change the World 第19話〜自分という主語

「今ここ」とはゼロ地点です。そこは全てあるけれど何も起こっていない点です。そして、あなたが「今ここ」で認識したものが現実です。では現実と見なされなかった部分には何があるのでしょう。答えは単純で、現実と見なされた以外のものが全てあるということになります。

もしもという仮の話でいいのですが、あなたがどの瞬間も幸せだと認識していたらどうなるでしょう。無理矢理ゴリ押ししてでも「今ここ」で毎瞬幸せだと認識したとすると、あなたは不幸である暇がなくなります。同様に、もしあなたが「今ここ」で毎瞬お金持ちだと認識していたらどうなるでしょう。あなたは貧乏である暇がなくなります。

あなたの世界には大きく分けて二つのものがあります。自分と自分以外です。さて、自分と自分以外はどちらが大きいでしょう。あるいはどちらが多いでしょう。比べるまでもなく、自分以外の方が大きいし多いですね。あなたは毎瞬、たった一つの認識を掴みます。掴んだ認識があなたの現実となりますが、掴まれなかった方には掴んだ方とは比べ物にならないぐらいの選択肢があったのです。

自分以外は宇宙さえ含むほど広大です。自分を一つの認識とすると、認識されなかった部分は大袈裟に言うと全宇宙です。その広大さがわかるでしょう。広大というより無限や無数と言った方がいいかもしれません。現実と非現実を比べると、現実非の部分の方が遥かに広大なのです。逆に、あなたが掴んだ現実という認識は宇宙の塵のごとく小さいものです。

簡単にいえば、全てのもののうちあなたによって認識されたものが現実、認識されなかったものが非現実です。そんな当たり前で単純な仕組みなのです。あなたが認識したから現実となり、それが記憶に保存されたものが過去となります。現実は全てあなたが認識しなければ成立できません。逆に言えば、現実は全てあなたが何かしらの認識を掴むことで創ったものといえます。

ですから、願望実現の世界ではよく認識を変えましょうと言われます。認識を変えればあなたは不幸である暇はないし、貧乏である暇はないのです。あなたは無数の「今ここ」で常に何らかの認識を掴み、選び続けています。当然ながら、一瞬前とは全く違う認識を掴んでも一向に構いません。常に「その瞬間に掴んだ認識が現実」なのです。

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