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「ツアーコーチ」具体例!〜ツアーコーチは何をするの?〜

皆さん、こんにちは。

 「Change Court」記者のtakableです。今回は「MOTIVATOR」に出演してくださっている3名の方のご紹介と理由を記載します。この記事では、「ツアーコーチ具体例」をお伝えします(2021.11.25現在)
 前回の記事でツアーコーチの大切さを知った背景を記載しました。ツアーコーチが必要なんだぁと少し理解できましたでしょうか?
 でも、「実際ツアーコーチって何をするの?」という疑問もあると思います。今回はその疑問を解説します。


具体的にツアーコーチは何をするの???

 ツアーコーチは「選手のサポート」が仕事です。具体的には、「選手が試合で勝利し続ける為の明確な目標を提供すること」です。

上記の仕事の達成のためには、下記のようなサポートがあります。
・パフォーマンスの向上
・大会のスケジュール管理
・エージェントやスポンサーとの契約確認etc…

 上記のように、選手が試合に集中するために、「試合中以外の行動をサポートすること」がツアーコーチの役割です。
 ツアーコーチは、選手だけではなく同じく選手をサポートするスペシャリスト(エージェント・スポンサー・トレーナー・栄養士・医師・・・etc)や選手の家族と円滑なコミュニケーションをとりながら、選手のゴール(理想)に対して現状の確認と課題の発見、それを解決する方法を考えます。
 ツアーコーチの経験とスキルにより導き出した「解」を選手のツアー生活に落とし込むことで、選手が明確な目標に向かい挑戦できる環境を提供することがツアーコーチの仕事です。その為、選手の活躍もツアーコーチに影響することがあります。
 「ツアーコーチってすごい仕事だなぁ〜」と感じる、その一方で、テニスコーチや部活の顧問の先生がイメージにある影響なのか、あまり聞かない職業だけど日本人で「ツアーコーチ」を行っている方が少ないのでは?と感じませんか!?

アジアにはツアーコーチが不足している!?


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 現在ATP tour公式ページに記載されているテニスコーチ数は216名でした。その中で、日本人ツアーコーチは西岡選手・ダニエル選手のコーチを務める「高田充さん」1名でした。アジアで見ても4カ国4名で全体の1.9%でツアーコーチの数は大陸別で最も少ないことがわかりまた。
 この結果、日本やアジアは世界で活躍する「ツアーコーチ」が不足していることがわかりました。

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 上記の表2は、表1よりツアーコーチ数TOP10の国をピックアップしました。そして、世界ランキングTOP100の選手1人に対して何名存在しているのかを算出しました。コーチ数216名のうち157名(72.7%)が10カ国に存在しています。
 その中で、コーチ数に対するTOP100の選手数1.4~3.0の数値の国はTOP30台以上の選手が活躍していることが特徴です。下記の表3はツアーコーチ数TOP10の国をさらに細分化し、コーチ数に対するTOP100の選手数1.4~3.0の国を表にしました。

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 表3より、49.5%のコーチが7カ国にいることがわかります。表3の国を「国土面積」と「人口」の2つの数値で日本と比較します。

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 上記2表により、「日本が小さい国だから、ツアーコーチ数が少ない!」ではないことが上記の2表によりわかります。そこで、日本より国土面積が20倍以上あるアメリカとオーストラリア、人口(3%)も面積(15%)も比較としては小さい数値のクロアチアを外したヨーロッパ4カ国と日本を比較します。

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 ヨーロッパ4カ国の人口と国土面積の平均値より、日本の人口と面積に当てはめて計算をしました。
 日本の人口的には34名、面積的には15名のコーチが「日本の理想のツアーコーチ数」になります。人口の34名は最もツアーコーチ数の多いスペイン28名よりも多いことで、現実的ではありません。
 面積で算出された15名は面積の近いドイツと同じ数値になりました。この数値をツアーコーチ数の基準とすると、日本の現在のツアーコーチ数1名に対して15名という数値は、理想値の6.6%しか日本にはツアーコーチがいないことがわかりました。

 この数値の結果より、「ツアーコーチが不足していることで、プロ選手へのキャリアプランを描くことが難しい」という問題がわかりました。

ツアーコーチが不足している問題に対する解決方法!

 日本にツアーコーチが不足していても、「IMGやラファナダルアカデミーに行けばツアーコーチ見つかるじゃん!」と感じます。それは1つの正解ではあるのですが、現在の日本人の平均年収430万円では留学費用である年間800万円~1,000万円を払うことは難しいです。
 また、「日本育ちの選手が世界で活躍する」という理想に対しては、日本のジュニア期の子どもたちが世界で活躍する為に必要な親や大人が必要な「コーチングのリテラシー」が不足しています。

コーチングのリテラシーの例としては、下記です。
・選手のキャリアプランの考案
・出場する大会のスケジューリング
・テニスに関わる法務の知識

 より具体的に例えると、「選手が目標とする大会やランキングに対して、どのような大会にいつ、どのタイミングで、どのように出場すればいいのか」が、ツアーコーチ以外だと、わからないことがあります。
 これに対して、世界で活躍した選手を育てた経験があるツアーコーチや自身で経験してきた元プロ選手であれば、選手の年齢とスキルから逆算して、一緒に目標となるランキングを定め大会出場を決めていくことができます。
 
 一方、ツアーコーチの経験がないコーチだと、現状の選手のレベル感や目標がわからない状態で、ボトムアップ式にスケジュールを組んでしまうと「世界で活躍するスキルがあっても思うようにランキングが伸びにくい」という課題があります。
 この課題に対しての解決策は「世界で活躍する為の知識とスキルを持つツアーコーチによる選手のサポート」になります。その為にも、「ツアーコーチ」による、世界で活躍する為のコーチングのスキルを学習する環境が必要です。

 今回は「ツアーコーチ」の具体的な内容から問題点や解決策をお伝えしました。選手の目標を達成するための、出場する試合や年間スケジュールの「キャリアプランの作成」や難しい専門知識・交渉・契約義務などスペシャリストとのコミュニケーションをとり現状の選手の為に「最善の方法を取捨選択」してくれる「ツアーコーチ」が近くにいて、いつでも気軽に相談できたらいいなぁと思いませんか?
 
 お子さんの成長に合わせて、「年代上がったけど、次どうしたらいいの?」、「契約!?いきなり言われてもわかんない!」、「外国の遠征なんてどうしたらいいの?」など、後手後手に回り親やコーチが迷うことで、子どもが本番に力が発揮できず悔しい思いをする前に、「ツアーコーチ」という存在に出会い、子どもの可能性を引っ張ってもらいたいと思いませんか?

 お子さんの才能が埋もれたり、燃え尽き症候群でテニスを辞めてしまったり、試合で勝てずもがき苦しむ姿よりも、才能を伸ばしてくれたり、 活動的に楽しくテニスをしてもらい、試合で負けても次の試合へ挑戦する方法を知りたいと思いませんか?
 その為には、全国・国外の大会に参加する前から、その内容を理解し親や大人が子どもに対する「コーチングのリテラシー」を上げることが大切です。
 年次が上がり、コーチ・大会・対戦相手などの変更に対してシームレスに進むことができるように、5~8歳の子どもに対してどのような、コーチングをすることでお子さんのテニスに対する目標をクリアできるか効果的で効率的に行えるメゾッドをシェアしてもらうのが今回のツアーコーチの渡部さんのレッスンです。



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〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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