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【モルドバスポーツ界の先駆者】モルドバ国の未来をスポーツから開拓する!!!ラドゥ・アルボットのヒストリー#34

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。

 この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介していきたいと思います。
 「マシーン」の愛称で呼ばれている、モルドバ人のラドゥ・アルボッド選手についてご紹介です。この記事では、「身長が低いとプロ選手として活躍ができない?」という仮説と疑問に対して、「身長が低くても世界で戦っている選手がいる!?」を皆さんと検証します。
 175cmのマシーン(リトアニア人男性の平均身長は175cm)が今までどのようキャリアを歩んできたのか、どのようなサポートを受けて成長をしてきたのか振り返ってご紹介していきたいと思います。(2021.08.07現在、2022.08.16 ランキング・年表等更新)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。


ラドゥ・アルボッド
モルドバテニス界の先駆者として記録を達成し続けている選手。フットワークと俊敏性、そして最後まで試合を諦めない闘争心と精神力が魅力。バックハンドの使い方がとても素敵。サイクリングが好き。

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「8歳でテニスを始め、13歳でドイツ留学」


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2016.05.30フルトCで優勝の写真
(隣はJ.ストフル193cm)

 1989年11月11日モルドバのキシナウで総務省で働く父と歯医者の母のもと産まれました。6歳の頃父親がTVでテニスの試合を見ていたことで、テニスに興味を持ち、8歳から近所のテニスアカデミーで練習を開始しました。
 息子のテニスの遠征費を抑えるために、息子は友人宅や一緒なホテルにともてもらい、父は大会会場の駐車場でテントを張って過ごしました。
 13.3歳で国際開会デビューをモルドバで出場し、この時に出会ったテニスコーチのD.オガネゾフの手引きにより、13歳で故郷キナシウから約2000km離れたドイツのヴィーズバーデンへ留学しました。(13歳TCam Bingert→16歳~26歳WTHC)
 結果として、ジュニア時代は77勝46敗(勝率63%)で17.2歳でジュニアキャリアハイ11位を達成しました。

 
「16.9歳シニアデビュー」

マシーン7

ATPツアーでのチームモルドバ


 ジュニアと並行しながら16.9歳でルーマニアのフューチャーズでシニアデビューをしました.。20.9歳のチャレンジャーのデビューまでフューチャーズに61試合出場し1度のチャレンジャー予選を行いました。この頃から、チャレンジャーやツアーの予選を戦うようになりました。
 2010年10月のトルコFでフューチャーズ初優勝をシーズン後半の20.11歳で達成し、2011年2月のトルコFで優勝、3月~4月で開催された3つのトルコFで3連続優勝、5月イタリアF優勝で自信をつけ、7月からはチャレンジャーとツアーの予選と本戦へ主戦場を切り替えました。
 

 
「ツアーデビューとキャリアハイ」

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2019.02.25 デルレイビーチ250でツアー初優勝


 ツアーデビューは、2013年12月末チェンナイ250を予選から勝ち上がり24.1歳で達成、2014年8月GS・Uも予選から勝ち上がり初のGSデビュー後からチャレンジャーでもコンスタントにトーナメントで勝ち進めるようになりました。
 100位を初めて切ったのは2015年8月25.8歳で、2017年の27歳から主戦場をツアーに絞りました。キャリアハイ39位に到達したのは2019年で、2月のモンテペリエ250でSF、29.3歳デルレイビーチ250でツアー初優勝、翌週インディアンウェールズ1000でF.フォニーニ[17]を下して3回戦、5月ジェノバ250と7月ロスカボス250でSFに進出したことで達成しました。


 スポーツが盛んな国ではなく、テニスに対する予算やスポンサーシップを得ることが難しい中でも、両親が自分たちの財を崩しながらも、13歳でドイツへ留学へ送り出しました。同世代の大国フランスやアメリカの選手のようにスポンサーやワイルドカードに恵まれなかったり、モルドバ出身で200位以上の選手がおらず、どのように200位から先のランキングまでブレイクスルーするのか目指す人がいないことで少し難しさを感じました。
 その中でも、16歳から世界を転戦する中でも心理学のディプロマを取得したことで、体格・支援に恵まれなくても精神的にも負けない戦略をテニスに落とし込み活用しています。
 今後もモルドバのテニスだけではなくスポーツの開拓者として、記録の達成に期待しています。選手生活を終えた後は、コーチ業や様々なアスリート育成のアカデミーをモルドバに建設したいという夢が叶うことも楽しみにしています。

記録
✴︎2007年ジュニア世界ランク11位(世界ランク3位経験者のF.ディミトロフ、M.ラオニッチをジュニア時代に倒す)
✴︎キャリア最大の勝利は2018年GS・WのCブスタ[12]、2020年ソフィア250のD.シャポバロフ[12]


 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。

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PS.マッチポイントを凌いで勝利するシーンをよく見る選手でもあります。マッチポイントを取られて時の心理を伺いたいです。

PPS.幼少のテニスクラブの話やドイツでの留学の経験談を伺いたいです。

マシーン10

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〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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