見出し画像

【野暮天から英雄へ】イギリスの悪童からイギリスを代表する紳士へ昇華!?ダニエル・エバンスのヒストリー#32

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
 この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介していきたいと思います。
 「エボ」の愛称で呼ばれている、イギリス人のダニエル・エバンス選手についてご紹介です。この記事では、「身長が低いとプロ選手として活躍ができない?」という仮説と疑問に対して、「身長が低くても世界で戦っている選手がいる!?」を皆さんと検証します。
 175cmのエボ(イギリス人男性の平均身長は175.3cm)が今までどのようキャリアを歩んできたのか、どのようなサポートを受けて成長をしてきたのか振り返ってご紹介していきたいと思います。(2021.08.05現在、2022.08.16 ランキング・年表等更新)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

ダニエル・エバンス
グランドストロークでしっかりゲームを組み立て、ボレーで決めるプレーが特徴。ボレーの狙うコースのアイディアとボールコントロールが上手な選手。アストン・ビラのファン。

画像6

「7歳スカッシュを始め、12歳で国立アカデミーへ!」

 1990年月15日イギリスのバーミンガムで電気技師の父と看護師の母のもと産まれました。7歳の頃、地元のウェストウォーリックシャースポーツコンプレックスで父とスカッシュをしたことで、同施設内にテニスクラブが併設されていたことで、テニスを開始しました。10歳でエッジバストンプライオリティークラブへ移籍し、12歳で故郷バーミンガムから65km程度離れたラフボローにある国立テニスアカデミー(ラフボロー大学)へ留学をします。


 「ジュニア時代の世界での活躍とコーチ」

画像2

ジュニアGS・Wでプレーする姿


 15歳からジュニアの国際大会に出場、15.3歳でフューチャーズデビューと両方のカテゴリに挑戦しました。2006年10月16.4歳からジュニアは国外で活動をスタートしました。ジュニアは2008年6月の18.1歳で出場したGS・Wが最後で29大会に出場し63勝25敗(勝率71.5%)で4大会で優勝を経験しました。シニアの活動は、2008年2月17.8歳まではイギリス国内の活動をし、2008年6月ロンドン250でツアーデビューを18歳で達成しています。

「ランキング0位から英国No1への道のり」

画像3

デビスカップのイギリスチーム
(右から2番目のエボは周りと比べて少し背が低い)


 ジュニアキャリアとシニアの並行と転向が順調に進みランキングも上がると期待されたエボですが、試合や練習態度の悪さ、ジュニアGS・Wの期間中に朝3時までパーティをするなど、悪態をイギリスチームにより突かれ、トレーニングや資金提供のサポートがストップし、遠征費を払うことができない期間を過ごしました。
 
 悪態が改善され、試合でも活躍した2014年の24歳のシーズン後半の3ヶ月は膝のけがで離脱し、2015年5月には772位までランキングを落としました。そこから奮起し2017年4月5にキャリアハイの43位まで押し上げましたが、コカインの使用をきっかけに、1年間の禁止処分を受けることになります。
 
 2018年4月末にトーナメント復帰後は、本来のポテンシャルを開花させ、ランキングポイント0から始まり、2018年は192位で終了、2019年はキャリアハイの42位となり、イギリス人で1番ランキングの高い選手へと成長・変化しました。
 
 2021年2月のシーズン初戦メルボルンⅡでは30.10歳でツアー初優勝、4月モンテカルロ1000では、R.フルカチ[16]、N.ジョコビッチ[1]、D.ゴファン[15]ら強敵を倒しSF進出と過去最高の成績を出し、キャリアハイ25位を31歳で達成しました。

 「イギリスの悪童」、「最も才能を酷く無駄にしているイギリスのテニス選手」と言われたエボも2018年のコカイン利用の禁止処分以降は、テニスに集中しイギリスを引っ張る存在へ成長しました。その素行の悪さに何度もイギリステニスチームから処分や支援停止処分を受けたり、復活の最中に怪我やコカインの使用でランキングと信用を落としたエボですが、その才能は幼い頃から誰もが認めるものでした。
 エボのことを諦めずサポートしたイギリスチームにはエボも感謝をしています。その感謝が2015年イギリスのデビスカップ初優勝につながりました。オリンピックには残念ながらコロナの陽性反応が出たため出場できませんでしたが、これからがエボのキャリアのピークです。

 イギリス人らしい青年時代を過ごし、これからイギリスの紳士となっていくエボのプレーと人の成長に期待しています。今後もエボの必殺のネットプレーが会場を沸かせることを楽しみにしています。


記録
✴︎30.8歳ツアー初優勝のトーナメントで1セットも落とすことなく優勝
✴︎最大の勝利は、2021年4月30.10歳モンテカルロ1000でN.ジョコビッチ[1]に勝利 
✴︎2018年4月末のランク外から2019年10月でランキング40位代になり、イギリス人でランキング1位、2021年6月にキャリアハイの25位を達成。

 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。



ad out…!!!

画像5

画像6


PS.世界でも注目されるスポーツ教育の最先端、ラフバラ大学のテニスセンターでの留学体験談を伺いたいです。

PPS.D.シュワルツマンは170cmという身長に対しての記事がたくさんありましたが、エボはほとんどありませんでした。イギリス人の平均身長でもあるためあまり低身長では取り上げられていませんでした。


〜CC(Change Court)について〜 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。 

Twitter↓①MOTIVATORテニスに関する情報発信。日々のテニスに関するお悩みはこちらにコメントやDMください!②CC記事のリクエストやご意見・ご感想はこちらにコメントやDMください!


よろしければサポートお願いします!いただきましたサポートは、MOTIVATORの活動費として子どもたちの成長に還元させていただきます!