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【若き赤い男爵】イタリアスキー王者はテニスの王者になれるのか!?ヤニック・シナーのヒストリー#7

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。

 この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介していきたいと思います。
 「ザ・フォックス」や「レッドバロン」の愛称で呼ばれている、イタリア人のヤニック・シナー選手についてご紹介です。
 この記事では、テニスの古豪国復興の新人両翼の1人であるシナーが今までどのようキャリアを歩んできたのか、どのようなサポートを受けて成長をしてきたのか振り返ってご紹介していきたいと思います。
(2022.08.12現在、2022.08.15 ランキング・年表等更新)


※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

ヤニック・シナー
下半身の強さからくる、グランドストロークの強さによるプロ屈指のスピン量と急速、鉄壁のコートカバーリング力が魅力の選手。次世代のBIG3候補の1人。ピザと寿司が好き。

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「3歳テニスを始め、7歳テニス休止!?13歳留学!」

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2019.12.25 クリスマスとスキーの投稿

 2001年8月16日北イタリアの南チロル地域のサンガンディドで産まれ、その後スキーリゾートのセストという町のロッジのシェフの父とウェイトレスの母のもと生まれました。町の環境もあり、3歳でスキーを始め、8歳で全国大会出場、12歳でイタリアチャンピヨンになりました。サッカーのACミランファンでもあり、幼少時代はスキーとサッカーを中心にテニスも並行して行っていました。
 スキーとサッカーのセンスも溢れるシナーは7歳の時に1年間テニスを休止しそのほかのスポーツに集中しましたが、8歳から週2回のテニスレッスンを再開しました。
 テニスファンの父の説得や両親のサポートにより13歳の時に、故郷のセストから700km離れた、フランスの国境近くのボルティゲーラにある、ピアッティテニスセンターへ留学を決意し、シナーの最初のコーチであるマイヤーが同行しアカデミー内外のサポートをしました。ピアッティは、N.ジョコビッチ、R.ガスケ、M.ラオニッチという選手の指導経験もあるイタリア人テニスコーチで現在もシナーのコーチを務めています。
 13歳でテニスを選んだ理由は、スキーは約90秒間の中でミスをしてしまうと”全てが終わり”だけど、テニスは”2時間の中で何度ミスをしても勝つことができるスポーツだから”と回答しています。また、全ての決定を自分で下すことができる個人スポーツはチームスポーツでは得られない経験ができるという、2つの理由からテニスを選びました。


「シニアの大会で数々の戦勝記録!」

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2020.11.15 ブルガリア250でツアー初優勝の投稿

 留学から2年後の15歳の頃からジュニアのカテゴリーで世界で戦い始めますが、ジュニアのキャリアハイは133位で今の活躍に比べると低い位置でした。
 2018年の16.5歳でフューチャーズデビュー、そこから1.7年でFとCのカテゴリーで優勝を喧々し、17.8歳でツアーデビューを果たしました。デビューから一気にランキングをあげ、2001年以降生まれでは初となるチャレンジャーでシングルス優勝、18歳GS・UでGS初出場など躍進しました。その結果、2019年ATP最優秀新人賞を獲得しました。翌年はコロナの影響もあり試合数が少ないながらも、2020年最後の大会11月ブルガリア250で18.2歳でツアー初優勝を達成しました。
 2021年1月ツアー開始初戦のメルボルン250でツアー2勝目、3月マイアミ1000で初のマスターズ決勝進出と着実にトップの選手たちとの差を縮めているツアーで最も若い新人選手の1人です。


「18歳で社会貢献活動」

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2020.11.15 ブルガリア250でツアー初優勝の投稿


 2020年コロナの中でシナーは自身のマネジメント会社であるスターウィングマネジメント社と協力をし「シナーピザチャレンジ」を企画しました。ピザ好きなシナーの考案した本企画は、シナーの顔、またはイタリア人の著名人の顔に似せたピザの写真を送ると10ユーロの寄付がでる企画です。この寄付金は、コロナの医療費購入の資金に使われました。その他にも本企画とは違う方法で、150万円をイタリア人を支援する組織へコロナ救済のために寄付をしました。
 18歳ながら、自分の故郷のために、SNSを利用してイタリア人だけではなく、世界中の人が愛するピザとSNSをうまく活用することでコロナで外出ができず暗い雰囲気から、楽しく寄付ができる方法を考案し、母国のイタリアの医療へ貢献しました。
 プロスポーツ選手として、自分がアイコンとなり、お茶目に楽しく社会に貢献する18歳の行為行動は素晴らしいです。
 古豪イタリアの復活の切り札の一翼を担うシナーのテニスとその他の活動にも期待しています。今後、シナーのグランドストロークと鉄壁のテニスのスタイルがどのように変化をして、大きな壁である先輩プロテニス選手たちを乗り越えていくのか楽しみにしています。


記録
✴︎18.2歳 最も若いツアーの優勝者(2008年錦織圭以来)
✴︎19.1歳 2020年のGS・Fにて初出場でQFに進出した選手(2005年R.ナダル以来)
✴︎19.1歳 2020年のGS・Fにて最も若いQFに進出した選手(2006年N.ジョコビッチ以来) 
✴︎19.5歳 最も若くツアー2勝した選手(2006年N.ジョコビッチ以来)
✴︎19.5歳 最も若くツアー優勝を連続で達成した選手(2005年R.ナダル以来)
✴︎19.7歳 マイアミ1000で最も若く決勝に進出したイタリア人選手で2番目に若い決勝進出者 


 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。


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PS.ここ最近は新人と若手の層が大会で活躍してますね!しかしながら大御所たちの強さも半端ないです。。。


〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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