NHKに「検察庁法改正案」国会審議の中継を求める声が6万突破

「NHKに 適正な国会放送を求める会」が5月17日に立ち上げたキャンペーン「NHKは『検察庁法改正案』を審議する国会の中継を行うこと!」に4日間で、6万を超える賛同が集まっています。

キャンペーン_·_NHKは「検察庁法改正案」を審議する国会の中継を行うこと!_·_Change_org

検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案が5月8日に審議入りしたことを受けて始まったツイッターでのオンラインデモ「#検察庁法改正案に抗議します」の投稿が累計900万となり、関連したキャンペーン「【要請】東京高検・検事長黒川弘務氏の違法な定年延長に抗議し、辞職を求めます」は、日本で始まったChange.org上のキャンペーンとしては史上最高となる35万の賛同数を突破しました。世論のうねりを受け、今国会での検察庁法改正案の審議は見送られ、賭け麻雀疑惑が報じられた黒川検事長の辞表提出が報じられています。

その一方、検察庁法改正案の審議は今後も行われていくとみられ、公共放送であるNHKが中継を行うか否かが注目されます。

キャンペーン発信者である「NHKに 適正な国会放送を求める会」によると、5月15日に行われた国会内閣委員会によるインターネット中継は、アクセス集中により視聴ができなくなる事態が生じました。発信者がNHKに放送を求め電話をしたところ、「NHKの国会中継には一定の運用ルールがあり、それを満たしていない」と回答があり、その「運用ルール」とは、

「NHKは、独自の編集・編成判断に基づいて、国会中継を放送しています。その際、国民的な関心が高い重要案件を扱う委員会の質疑であることや、各会派が一致して委員会の開催に合意することなどを、適宜、総合的に判断して、放送しています。」

とのことです。

発信者は、NHKの回答を受け、

「検察庁法改正を巡る国会審議は、国民の関心も高く、日本の民主主義の行く末を左右する一大事であり、まさに運用ルールに合致するはずです。」

と述べています。