見出し画像

性被害のこと〜恋人への暴露〜

気分が悪くなりそうな方は、読まないでください。読み進められる方は、ご自身の体調をいちばんにして読み進めてください。


その後、Sからの卒業生に向けた招集は何度かあった

だが、私は断ることが出来た。

断ったときはいったいどう怒られるんだろうと、動悸が止まらなかったが、返信はあっけないものだった。

目の前の問題を避けるように、起こったショッキングな出来事を現実にしないために、私の脳みそは考えることをしようとしなかった。
脳みそが働かない感じが、この頃から心療内科にかかるまでずっと続くことになる。

ただ、あれは一体何だったんだろう
そんな気持ちはあった

ある時、Sから卒業生に向けて、合宿への参加の誘いがあった。私はこれに参加しようとしたのだ。

当時は、ショックで混乱状態にあった。
だから何でそんなことしようとしたんだよと思う。けど、そんなふうに脳みそがバクを起こさなきゃ生きていけない状態だったんだろう。
だからこの行動に後悔するけど、自分を責めるのは違うのかなと思えるようになってきた。

合宿であれば、あんなことは間違っても起こらないと思ったのだろうし、教壇に立つSを見れば、あの日の出来事は現実じゃなく、先生と教え子の関係であると思えると考えたのだろう。

恋人には、先輩との旅行と伝えた。
私はもともと嘘がつけない性格なのだ。
恋人は異変を感じたのだろう。
携帯でその証拠を見せてくれという話になり、
嘘が発覚した。

ただ、
現実であったと認識出来なかったこと
断れなかった自分が悪いという思いから
浮気だったのだと、説明してしまった。

その後も、
恋人には間違った説明を何度もしてしまった。

目の前の問題から逃げたくて、
恋人と別れようともした。

私の脳みそがバクを起こしていなければ、
最初から恋人に本当のことが伝えられれば、
なんて後悔しても遅いけど…

たくさん巻き込んでしまったな…
恋人には申し訳ない…

私は参加をキャンセルし、電話番号やメールアドレスなど、連絡の取り得るすべてのものを変えた。

そして、恋人に対しては、
自分が悪いからと色んなことを我慢した。

恋人は度々ヒステリック状態に陥った。

真夜中に着信が来ては、朝までずっと同じ話を繰り返した。死んでやるとも言われた。気持ち悪いしお前が悪いと何度も言われた。

それは、性被害だと伝えたあともそうだった。
お前なんかより、俺の方が辛いんだって言ってた。ごめんね。

恋人のことで手一杯で、
自分のことなんて大切に出来る余裕がなかった。

ひたすら我慢の日々を過ごしていた。

事実がやっと認識出来るようになるまで、
何ヶ月もかかることになる。

▶️時系列的には、こっちに続きます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?