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ハッピージャケットのすゝめ

ハッピージャケット(ハッピースーツともいう)はミリタリー由来のアウター。

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アメリカ軍の保護服システムには、「ECWCS(エクワックス)」や「PCU(ピーシーユー)」と呼ばれるものがあります。

ECWCSはExtended Cold Weather Clothing System(拡張式寒冷地被服システム)の略で、一般部隊に供給されるレイヤリングシステム。

過酷な環境下で活動する特殊部隊からは防寒性の不足を指摘する意見も出ていました。

そこで、供給範囲を特殊部隊に絞り込むことで最新スペックへの更新をしやすくした最高峰のPCUを開発。

PCUはProtective Combat Uniform(保護戦闘服)の略で、特殊部隊のみに供給されるレイヤリングシステム。

ECWCSもPCUどちらも、最も薄手のレベル1から一番厚いレベル7までを重ね着することで、極寒地での活動を可能とします。

ハッピージャケットはPCUのレイヤリングシステムにおける最高段階のレベル7で用いるアイテムという点も大きな特徴です。

PCUは16個のアイテムで構成され、摂氏4度からマイナス46度を想定、重ね着で保温力を高めればマイナス46度まで対応可能で、その一番外側に着用するのがハッピージャケットです。

フードは襟の中に収納可能で、それぞれで印象が変わり2通りのシルエットが楽しめます。

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名前の由来は諸説もありますが、「これを着ていれば、全く寒くなく笑顔がこぼれる」からだそうです。

おすすめはWILDTHINGS(ワイルドシングス)というブランドのハッピージャケット。

米軍特殊部隊で採用されている「PCU LEVEL 7」のハッピースーツを元型にシルエット・サイズ感を変更し、ミリタリーな雰囲気はそのまま、よりタウンユース向けに改良したモデルとなります。
左袖には四方のプリントを施し、リフレクターでWILD THINGSのブランドロゴ入り。

米国陸軍・海軍の寒冷地用防寒着に採用されていたプリマロフトという中綿を使用しています。

ちなみにプリマロフトは、アメリカ国軍の要請を受けたALBANY社が開発したダウン(羽毛)に代わる画期的な超微細マイクロファイバー素材です。

羽毛のように軽くて暖かい保温性と柔軟性を発揮するだけではなく、羽毛にはない撥水性も発揮し、それまでにはない画期的な機能性(断熱・防寒テクノロジー)と、どんな環境でも使える高い実用性を兼ね備えた画期的な人工羽毛として誕生しました。

プリマロフトは、「保温性」、「軽量性」、「撥水性」、「柔軟性」、「通気性」、「収納性」が高く評価され、高級グースダウンの代替素材として、ダウンジャケット・寝袋・寝具・枕などさまざまな分野に広がりを見せています。

天然ダウンと比べても軽くて薄いのにモコモコと着ぶくれしないで済みます。

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