コロナ禍下保険業界の対応

こんにちは。Plug and Play InsurtechのChangです。

皆さんはGolden Weekのご予定はお決まりでしょうか？ひょっとして将来の人生設計を考えたりする人もいるのでしょうか？保険は将来のリスクに備える手段として様々な活用方法があるます。本日は今年の一大リスクである新型コロナウイルスの影響に対して、保険業業界はどのように対応しているか、まとめてみました。

保険はリスクに備えるために存在しています。リスクが顕在していない時に負担可能な保険料を支払い、リスクが発生した時に自己で負担しきれない経済的な損失を保険金という形でカバーされるのが保険の仕組みですが、COVID-19みたいなパンデミックや自然災害など事前に保険料を支払って備えていないリスクが発生した時に、保険会社は何もできないのでしょうか？

また、将来のリスクをある程度理解していても、自分には起こらないではないかという僥倖を望む心理から、人々は自ら事前にリスクに備えようとしないという傾向があると言われており、保険会社のプッシュ型な営業チャネルが保険の普及に必要とされていますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で数ヶ月、もしくはそれ以上の長い期間で保険の対面営業が出来ない状況の中で、保険会社はどのように保険を普及させる役割を果たせるのでしょうか？

一つ目の質問に対して、答えは当然「NO」です。日本経済新聞の記事(2020年4月24日)によると、損害保険の大手4社は、支払いの対象ではない新型コロナウイルスについて、2月1日に遡って感染症の被害に備える保険について、新型コロナウイルスでの損害に保険金や見舞金を支払うことを決めたと発表しています。
また、生命保険会社は保険料の払込みが一時的に困難なお客さまに向けて、申し出ることで保険料の払込み猶予期間を最長7か月まで延長すること、大手生保四社は新型コロナウイルスの感染者が自宅やホテルで療養する場合も入院給付金を支払うことを発表するなどの措置を取っています。
このように、保険料として備えていないリスクに対しても、十分な資本を備えている保険会社は、大きな災害が起こった時に社会的な役割を果たしていると言えるでしょう。

世界各国の保険会社の対応

日本国内ではなく、今回の新型コロナウイルス感染拡大に大きな影響を受けている中国、イタリアをはじめ、世界各国の保険会社が積極的な役割を果たしています。
世界各国の保険会社の対応の一部を以下のように、簡単にまとめてみました。

日本

APAC

欧米

各国のコロナウイルスの発生状況によって、同じように社会・お客さまをサポートをしていると言っても、切り口が違うことが分かるかと思います。
例えば、車社会の米国では自動車保険の保険料払戻しが早くも一般的に展開されています。そして、新型コロナウイルス感染の患者が多い中国とイタリアでは遠隔医療の措置が取られています。

また、本文冒頭の二つ目の質問に戻ると、一つ目の対応策にもすでに反映されていますが、新型コロナウイルス感染拡大により、デジタル化やスタートアップなどの新しいソリューションの導入が保険会社に今まで以上に求められていることがわかります。
新型コロナウイルス感染拡大によって、私たちの生活に不安定な要素が想像以上にも多いと実感している人が多いと思います。保険離れと言われている若い世帯でも、大切な家族を守るために、自分自身のリスク管理に保険を検討する人が増えているのが現状です。一方で、特に日本では営業や顧客のフォローに関して、対面チャネルへの依存度は世界一だと言っても過言ではない中で、新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、どのように効率的に営業していくかが今後の焦点と言えます。SUN LIFE保険の香港拠点のように、素早くバーチャル営業システムなどデジタルソリューションを導入する保険会社が出てくるか、とても楽しみです。
Plug and Play Japanでは今回の新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに保険会社のイノベーション、ソリューションを持っているスタートアップとの協業を支援して参ります。

5月15日（金）17:00-18:30に、在宅勤務をしている営業職員を支援するツールを提供開始したvymo社、400Fと提携して新たな形での保険営業を推進するhokan社のピッチや、日本でのオンライン保険を代表するライフネットの創業メンバー吉沢氏、hokanの社長尾花氏とのパネルディスカッションなどを通じて、次世代の保険営業のあり方について議論していきたいと思います。
ぜひ奮ってご参加ください！

UNDER COVID-19 | 次世代の保険営業

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