ちょっと長めのただの夢の話。

友達が出来る夢を見た。

そう言ったら、まるで友達という友達は周りに1人もいない人のように思われるだろうが、まぁそれに近い要素はある。

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その友達は通勤(通学)に自転車を使っていた。そして私は徒歩で通勤中だった。

友達は私を追い越すように自転車を漕いで、ついてくるようにと私に言った。私は走れるか不安だと言ったら、大丈夫だからと言って、自転車を漕ぐのを辞めなかった。

私はついていくことが出来た。目的地(目的地は通勤場所ではなく、観光地みたいな場所)に着くまでの道で、私が知らない道を友達は教えてくれた。

そこはまるで、タイや中国などの街にあるような屋台が敷き詰められ、見える先の先の方まで、間を空けることなく屋台が並んでいた。

こんなところあったんだ。と、とても驚いた。

目的地に着いたら着いたで、それは驚いた。今まで、現実では行ったこともないし見たこともないような景色だった。それを綺麗だと思った瞬間、友達と興奮し、友達と分かち合った。

一瞬、桜の木かな?と思ったが、枝に付いている花は、梅のような濃い色をした花だった。

階段が何十段、何百段とあって、私たちはその最上段から見下ろす形で、立っていた。その見下ろした光景が、美しく綺麗だったから、興奮したのだろう。

綺麗な光景を分かち合えたことが、何より嬉しく、胸が熱くなった。その瞬間、見下ろした下の方から声がした。中学生の時のクラスの男子全員が、群となってそこにいた。その中の1人が私を呼んだ。

「そこから写真を撮ってくれ」と言った。私は考える間も空けず「いーよ」と答えた。でも、このまま下に降りてしまったら、友達が1人になってしまうと思って、友達と一緒に降りることにした。

友達の顔は、可愛かった。だから、私の思っていた通り、その男子群たちにも好かれた。私は男子群たちに見せてやったぞという思いになった。私の友達はこんなに可愛いんだぞと。

昔の私はこんな性格なところがあった。男子から見て私は、女でもないし男でもないし。だから、女の子と一緒にいる時、女の子は大切だから、男の子の呼び名が"男たち"になってしまう。
可愛い可愛い"女の子"を"男ども"に取られたくない。

と、ちょっと話が逸れてしまった。

下に降りるとカメラを渡された。けど、写真は上から撮らないと意味がないということを、過去の友達に会えた喜びからか、忘れてしまっていた。

過去の友達と言ったのは、彼らが、中学生の時の友達だから。今の友達ではない。でも、会えたことは嬉しかった。

上から写真を撮るには階段を登らなきゃいけない。ちょっと考えたが、友達の意見はもっともだったから、私は登ることを選んだ。

登る時は、誰一人ついてこなかった。新しく出来た友達も置いて、私は登った。一瞬、彼女は1人で大丈夫だろうか?と頭によぎったけど、きっと大丈夫だろうと言い聞かせた。

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夢はここで終わり、私は目覚めた。

この夢が教えてくれたことはなんだろう。

目覚めて1番に思ったことは、新しい友達は、可愛い子だったということ。本当に可愛かった。

手放したくなかったし、置いてけぼりにしたくなかったし、離れたくなかった。

そして、男子群に会っても、彼女と分かち合った喜びは消えなかったということ。それくらい、胸熱な出来事だった。

最後に言うなら、もう一度彼女に会いたかったということ。

そしたら彼女は、私にとって友達という存在になってくれていただろうか。



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