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映画鑑賞記録まとめ

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記事一覧

映画鑑賞記録 「リップヴァンウィンクルの花嫁」

*「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016)* おすすめ度高めの映画です。 ーーーーーーーー 私は、いろんな場所にも行ってみたいし、いろんな経験もしてみたい。 でもその”いろんな”って具体的に何?って聞かれたら、答えられない。 私が思う”いろんな”は、どこに行ったら出来るのだろう、誰に連れていってもらえるんだろう。誰か教えて欲しい。 そんな思いを持った人が引き込まれるような作品だと思いました。 ネタバレ発生を防ぐため、あまり書けない。

映画観賞記録 「きみの鳥はうたえる」

*「きみの鳥はうたえる」(2018)* 函館郊外の書店で働く「僕」と一緒に暮らす失業中の静雄。「僕」と同じ書店で働く佐知子が加わり、3人は、夜通し酒を飲み、踊り、笑い合う。だが絶妙なバランスの中で成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。 こういう映画ってどうも、自分とは正反対の道を辿って展開されていくのだなと感じてしまって、勝手ながら苦手な意識を持っていた。 ーーーーーーーー 主人公は、書店でアルバイトをしていて、夜に帰ってくることがしばしば。帰っ

映画観賞記録 「君の膵臓をたべたい」

*「君の膵臓をたべたい」(2017)* 母校の高校で国語教師として働く志賀(小栗旬/北村匠海)は、高校時代に図書委員であったことを理由に、取り壊しが決まった図書館の蔵書整理を依頼される。 かつて自身が整理した膨大な量の本について問われた志賀は、12年前に亡くなったクラスメイト、山内咲良(浜辺美波)と過ごした時間を語り始めるのであった。 この映画を見る時、決まっていつも起こる現象がある。 それは、映画の大事な明暗を決めるシーンの内容を、丸ごと忘れてしまっていることだ。 私は

映画観賞記録 「ナラタージュ」

*「ナラタージュ」(2017)* 映画配給会社で働く工藤泉(有村架純)には、雨が降る度に思い出す記憶があった。 手にした懐中時計を見つめ思い返すのは、高校時代に孤独から救い出してくれた演劇部の顧問、葉山(松本潤)のこと。 高校卒業を機に疎遠となるが、葉山への想いを断ち切れぬまま大学生活を送っていた泉のもとに、突然葉山から電話がかかってくる。 部員不足の後輩達の卒業公演を手伝うことになり、葉山と再会する泉。 抑え続けてきた気持ちが再び動き始めるのだが・・・。 最初は、葉山先