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【2024年・牡羊座新月】過去の”痛み”を抱きしめて。「キロン」を癒す出会いの春。

こんにちは。お久しぶりです。

あまり余力がなく、なかなかnoteが書けずにいましたが結構なペースでいただく皆様からの過去記事への”スキ”が、また書きたい気持ちを思い起こしてくれました。

また、占星術のことから日常のことまで、つらつらと書きつらねていきたいと思います。


そして、昨日の未明に今年の牡羊座新月を迎えました。


今回は、チャート左下の1〜3室に天体が集中している配置となります。アセンダントは魚座でチャートルーラーは海王星となります。

このチャートを見た時に、なぜかパッと浮かんだのがスピッツさんの「美しい鰭」という曲でした。

本当に謎なんですけど、改めて歌詞を見たら今回の新月っぽさ満載の歌詞でした。

流れるまんま 流されたら
抗おうか 美しい鰭で
壊れる夜もあったけれど 自分でいられるように

美しい鰭 / スピッツ

今回の新月は、新月(太陽・月の合)にキロンも重なっています。そして日蝕ということでノード軸(ドラゴンヘッド)に乗る新月となります。

前回、牡羊座にドラゴンヘッドがあったのは19年前。その頃を彷彿とするような出来事があるかもしれませんね。

「壊れる夜もあったけれど、自分でいられるように」

この一言に全てが詰まっている気がするのです。


例えば、私の話にはなってしまいますが今回の新月と同じ昨日、6歳の娘の小学校入学式でした。

前回牡羊座にドラゴンヘッドがあった19年前には私も小学生でした。私の小学校生活は入学してすぐから”いじめ一色の6年間”でした。お友達関係に悩み続け、大人も全然助けてくれない環境に身を置いていました。

だから、「学校」という存在そのものが私にとって”大きな心の傷”でした。

入学準備でお名前書きをするのに算数セットを見ては、勝手に自分のものを盗られたり、隠されたりした過去が蘇ってきたんですね。

古傷が疼くからなのか。なかなか体調がすぐれない日々が続いていました。

そして、迎えた昨日の娘の入学式では、幼稚園が同じだったお友達だけではなく、知らないお友達ともすぐに打ち解けていました。

きっと今回の新月は私にとって、「娘を通して過去の傷や痛みと向き合い、癒す新月」だし、そんな6年間の始まりになるのかなと思ったのですね。


きっと、皆さんもこのように約19年前の古傷が疼く瞬間があったのではないでしょうか。


”傷ついた”だからこそ癒し手になれる「キロン」


今回の新月で古傷が疼いたのはきっと、小惑星キロンの影響です。キロンは「心の傷」であるからです。

キロンの異名は「傷ついたヒーラー」
キロンは傷ついているけれど、誰かの心を癒す”癒し手”にもなれるんです。


では、傷つきっぱなしのキロンと”癒し手”のキロンの差はどこにあるのでしょうか。

それは、傷を傷と認識して”受容”しているか?だと思うのです。


ギリシャ神話での「キロン」の元になったカイロンは、肉親に見捨てられてしまいますが周囲の神々に養育されて様々な能力を身につけたと言います。その中でも特に優れていたとされるのが「癒しの力」でした。

ですが、カイロンは育ての親の一人であるヘラクレスが放った毒矢に刺されてしまいます。ヘラクレスはカイロンではない別のケンタウロス族を狙っていたのですが、間違ってカイロンに毒矢を射ってしまったんですね。

そしてカイロンは不死身の存在だったため、苦しいまま死ぬことができなかったんですね。


——— 他人のことを癒すのは得意だったカイロンだけれど、”自分自身”のことは癒せなかった。


このお話から分かるように、実は自分自身を癒すことって難しいんです。

傷口の浅い傷であるなら放っておいても勝手に治ります。が、傷口の深い傷は放っておいても完全に治りません。完治までにはケアが必要です。

物理的な傷であるなら、こまめに絆創膏を貼り替えたり、色素沈着が起きないように薬を塗り続けたり、傷が綺麗に治らなかったらレーザーを当てたりします。

これと、同じことを本来は「心の傷」にもしてあげなければならないと思うのです。

「心の傷」だって同じように傷口が深ければきっと色素沈着を起こして黒ずんでしまう。それがトラウマや悲しい記憶となり、人生において様々な弊害となってしまうのです。

これが”傷つきっぱなしのキロン”の正体なのです。

それを回復するためには、まずは「心の傷」と面と向かって対峙することなのだと今回の新月で私は気づきました。


傷にはたくさんの悲しく痛々しい過去の記憶が結びついています。だから見たくない。けれど、きちんと向かい合って「自分には傷がある」ことを認識するのです。

そして、まずはありのままその傷を認める。

傷のない人間、傷のない魂などいないのです。一人一つ、どこかにそれぞれ「キロン」=脆弱な場所があるのです。

今回の新月では、傷つきっぱなしのキロンが”癒し手”のキロンへと生まれ変わるための新月でもあるのかもしれません。



火星と土星の合。募るイライラは「コツコツ」で解消。


今回の新月はコンジャンクション祭りなのですが、特に注目の配置はマレフィック(凶星)とされる火星と土星の合。

1室なのでダイレクトに「自分自身」に対する怒りとして認識できる人も多そうです。

「なんでこんなことも出来ないのだろう」
「もっとこうしたかったのに」
「いい加減、もうやめたい!」

こんな風に現れてきた時は、実はチャンスなんです。

というのも、土星は定着を促します。なのでこれらの憤りに感じている事柄について対応策を考えて、実行に移すことでやめたいアクションをやめて、取り入れたいアクションを定着させることができます。


例えば、またまた私の話で申し訳ないですが、特にこの一年ほど”地味な体調不良”に悩まされてきました。

病院に行くほどではないのだけれど、在宅ワークからくる運動不足だったり、ズボラな性格から食事をテキトーに済ませてしまったりで、著しく免疫力が低下していたんです。

その結果、特に年明けにインフルエンザを娘からもらって以降立て続けに発熱や風邪の症状に悩まされてきました。

そして、ようやく落ち着いてきたこのところ、自分自身の内側に湧いてきた感情として

「いい加減、この地味な体調不良やめたい」

という思いが沸々と湧いてきました。

なので、昨日から娘が小学校に上がったということで、これまで以上に朝も早く起きなければならないですし、パートナーや娘を送り出して家に誰もいない時間が早くなるので、

・朝起きたら白湯を飲み、ヨーグルトボウルを食べる
・家族を送り出したら、動画を見ながら朝の体操で体を動かす
・休日だけでなく、平日の夜も楽に作れるレシピで自炊するようにする

こんな感じで、できそうなことから少しだけ変えてみようと始めてみました。数日のトライした体感としてもとても気持ちがいいですし、お腹の調子も整うのでとても健康的で、朝の作業のタスクもすんなり終えることができました。頑張って、できる範囲で続けてみたいと思います。


この火星と土星の合の配置は「定着がしやすい配置」でもあるのです。火星は情熱、土星は定着・具現化です。習慣化してしまえばこっちのもの!

その際は、スモールステップで。無理なことはしようとせず、「すぐに変えられるところから少しずつ」が鉄則ですよ。


皆既日食が見れたアメリカ大陸、この半年間は動向に注目


さて今回の皆既日食は日本では見ることができませんでしたが、アメリカ全土で大賑わいとなりました。カナダでは観光地に人が殺到して非常事態宣言が発令されたそうです。

日本では2035年に見ることができる皆既日食ですが、日食はもともと「日蝕」と呼ばれていて、月が太陽を蝕むことから不吉なことが起こる象徴とされてきました。

占星術界でも、皆既日食を確認できた地域には半年間の間で大きな転換が起こるとされています。

ちょうど今回日食を見ることができたアメリカでは、半年後にアメリカ大統領選挙が控えています。新型コロナのパンデミックを経て、アメリカ経済も大きく様変わりしました。

アメリカの政治や経済の動向は、日本にも大きく関わってきます。他人事と思わずにアンテナを張るようにしましょう。



以上、今回の牡羊座新月の所感でした。次回からは早めに記事を上げられるようにしてみます。


それでは、良い2週間をお過ごしください。

今後も執筆に勤しんで参ります。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!