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2023年11月EUブルーカード神改訂!?海外移住したい人必見

こんにちは!今回は、2023年11月EUブルーカードに適用される新しいルールについてまとめました!
⚠️ドイツの例を多めにお話ししますが、国・州で異なるため必ずご自身でご確認ください。
ただ、今回の改訂は、全てのブルーカードを採用しているEUの国に適用されるルールではありますので、他のEU加盟国に移住を見当している人にも読んでもらえれば嬉しいです!

この記事はこんな人におすすめ!

  • 海外移住をしたい人

  • EUで色んな国で働きたい人

  • ブルーカードでの移住を考えている人

先に、今回の結論、ブルーカードの神改訂をまとめました。
時間がない人はここだけ確認して下さい。

結論

申請時に必須の収入と職歴の要件が大幅緩和

他にもありがた~~~~~い改訂がありますが、とりあえずここだけ抑えて下さればOKです!

それではここから、詳しくブルーカードの改訂内容を見ていきましょう!


ブルーカードとは?

EUブルーカードとは、EU外の国籍を持ち、かつドイツの認めた大学を卒業した人を対象とした長期就労VISAです。

ドイツ連邦共和国大使館 総領事館

当たり前ですが、ドイツ以外のEU加盟国でもブルーカードは発行されています。(アイルランドとデンマークを除く)
これは、あくまでドイツでブルーカードを申請する場合です。

また、高技術者をターゲットにしたVISAなので、大卒資格が必須なようです。


申請に必要な学位

ここで注意していただきたいのは、ブルーカードを申請できない人がいるということです。

・大卒資格を持っていない人(日本の4年制大学は◎)
※例外あり
・ドイツの認めた大学機関を卒業していない人

以上の人は、ブルーカードは申請できないのでご注意下さい。

※国によっては職歴で代用可能

ちなみに、自分の大学がドイツで認められているかは、こちらのサイト(Anabin)をご参照下さい。
Anabinの使い方は、ソフトウェアエンジニアの高橋さんのブログ(こちら)が参考になりますよ。


文系の学部卒は有効か?

国や州の決定によると思いますが、暫定でYESだと思います。
ただし、就労経験がより重要になるのは間違いないようです。

じゃがいもヨーグルトさんのブログによると、

・学位がないなら給与は高い方がいいかもしれない
・同じ職種でドイツ2社目の就労だった
・当たりの審査官だった

じゃがいもヨーグルト,  2017

こうした理由から、文系卒でもブルーカードが発行されたのではないかという予測ができます。

どれも推論ではありますが、
事実として、文系卒でもブルーカードを手に入れることが出来たということは重要ですね。



2023年改訂内容

さて、ここからは、2023年11月18日からEU加盟国で適用される新たなルールについて見ていきましょう!

①現地の会社から雇用契約が6ヶ月あればOK

申請に必要な有効な現地会社からの雇用契約(最低限の期間)
改訂前:12ヶ月
改訂後:6ヶ月

Applicants for an EU blue card must present: a valid work contract or a binding job offer for highly qualified employment for at least 6 months;

EUブルーカード申請者は、少なくとも6か月間の高度な資格を持つ雇用に対する有効な労働契約または拘束力のある求人提供を明示しなくてはいけません(筆者訳)

An official EU website "EU blue card - entry and residence of highly qualified workers (from 2023)"


つまり、現地の会社と結んだ雇用契約が6ヶ月を超えていれば問題はないということです。


②給料条件の大幅緩和

改訂前:現地の平均給与の1.5倍以上(上限なし)
改訂後:現地の平均給与の1.0~1.6倍の範囲

Member States: ensure the salary threshold they set is at least equal to, but no higher than 1.6 times, the average gross national annual salary
「加盟国は、設定する給与の閾値が、平均国民総収入の年間総額と同等か、1.6倍を超えないようにする」

An official EU website, 前掲

ドイツであれば、

  • 58.400 EUR per year (4.866,67 EUR per month)

  • 45.552 EUR (per month 3.796 EUR)(for scientists/mathematicians/engineers/doctors/IT-specialists)

だそうです。(必ずこの給与以上が必要)
科学者、数学者、エンジニア、医者、ITスペシャリストは、その他の業種よりもボーダーが低いです。


③必須の職歴が3年に大幅短縮

改訂前:5年
改訂後:3年

People considered to be highly qualified are: those who can prove at least 3 years of work experience in the field

高度な専門スキルを持つ人びとは、以下の通りです:その業界で3年間働いた経験を持つ人(筆者訳)

Luxtoday, 2023

勿論、職歴はブルーカードで申請する職種と一致していることが必須です。

高技術者かどうかと言われても分からないな、という場合は
大卒資格+3年の職歴で申請してみてもいいのではないでしょうか。


④VISAの有効期限が最低2年に

改訂前:12ヶ月
改訂後:24ヶ月

Blue cards: are valid for at least 24 months, or, if a work contract is for a shorter period, a further 3 months after the contract ends;

「ブルーカードは、少なくとも24か月間有効であり、労働契約が短い場合は、契約が終了した後さらに3か月間有効です。

An official EU website, 前掲

1年しか滞在できない国(マルタなど)もありましたが、
これで一律2年間滞在出来るようになります。


⑤12ヶ月を過ぎたら第3国への就労可能

改訂前:18ヶ月間
改訂後:12ヶ月間

EU blue card holders:
may, after living legally for 12 months in the Member State that issued the blue card, move, live and work with their family in another Member State.

”ブルーカード保持者は、ブルーカードを申請した国で12ヶ月間法的に滞在した後、他の加盟国に移動・滞在・就労が可能になります” (筆者訳)

An official EU website, 前掲

こういう人にはありがたい改訂ですね:
EU加盟国でダントツ、ブルーカードを発行しているドイツでブルーカードを発行
 ↓
あまりブルーカードを発行していない加盟国に移動

ドイツは、ブルーカード発行において、全体の4分の1を占めているほど、移民にオープンです。
ドイツから第3国に移動する方が、直接申請するより楽な場合もあるかもしれません。

有効期限が、2年になるのか3年になるのか等、国ごとの有効期限を調べたい場合はこちらを参照してください。


終わりに

EUブルーカードは2023年11月19日以降、ぐっとハードルが下がります!!

  1. 必須雇用契約:6ヶ月以上

  2. 給与制限:現地の平均給与でOK

  3. 職歴は3年あれば問題なし

  4. どの国でも2年間は有効

  5. 1年経てば別のEU国で就労できる

また、申請から発行まで90日間→60日間
手続きにかかる時間も短くなったことは嬉しいですね。


今後も海外移住に関して、情報収集していきますので、新しい情報が分かれば皆さんに共有したいです。

ありがとうございました。

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