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国立の難関中学校に無理して入るとこうなる

私は某有名難関国立中学校に滑り込むように入学・這い付くばるように卒業した者である。

今日はそんな当事者の私から、小中学生の皆さんや、お子さんを難関中学校に入れようと努力なさっている親御さんに、私の経験談やアドバイスなど、今だから言えることを伝えたい。ちなみに落ちこぼれの私の文章は拙いです、ご勘弁ください。

また、最初のうちはネガティブですが、最後ポジティブに〆ますので、良ければ最後までお付き合いください!


私の問題点 圧倒的についていけなかった

周りの頭が良すぎて、授業に全くついていけなかった。否、私の頭が悪すぎた説が大きい。授業どころか会話もついていけず、バカ丸出しで3年間なんとか生き抜いた。

落ちこぼれ具体例

・応用的な授業が多かった。わたしは基礎の土台がないので焼け石に水となり、授業の意味がなかった。

・授業⇔定期テストが無関係である授業が多かった。テスト勉強の方法がわからず、テストで良い点数が取れなかった。最低で0点。最高でも50点…。

・ノートの取り方がわからなかった。

・課題が(私にとっては)難しかった。みんなの数倍は時間をかけて取り組んだ。

・グループ授業で発言すると場が静まり、呆れられてしまうことが多かった、話を聞いてくれず足手まといになった。

その結果

→成績(評定)が悪すぎて、高校受験で推薦入試が受けられない。

→私の話を聞いてくれる友達がいなくなる、全くモテない。(母校では可愛い子より勉強できる子の方がモテた!)

→勉強を教えてくれる友達がいないので、更に授業についていけない。

この繰り返し!


考えられる原因は下記の通り。

落ちこぼれた原因

・小学校時代から勉強習慣がなかった。

・中学入学時、塾をやめてしまい、基礎力がなかった。

・中学校がどれだけ高いレベルにあるのか知らなかった。

この中でも3番目の「自分の通う中学校がどれだけのレベルなのか」自分のことなのに気づいていなかったことが一番大きい。なぜなら、レベルがわからないために、難関中学に入れたキャリアを無駄にしてしまったと感じるからだ。もし、入れたのが奇跡なレベルだとしっかり感じることができたなら、この奇跡と、良質な勉強ができる環境に大いに感謝してもっと勉強を頑張ろうと思えたはずだ。勉強して周りに付いていくために、あれこれしようと思えたはずなのだ。私は、高校受験の時にやっと中学校のレベルを知ることになる。


そこで今だから言える、というか当時の私に伝えたい対策をここに示す。

落ちこぼれにならないための対策

・入学前から3年間努力する意志を生徒自ら持つ。そのためにも目的・目標を持つ。

・学校の授業についていけないと早期に気づいたら、基礎を学ぶため塾に通う

・授業中、わからないことは自分から主体的に早めに先生に聞く(当たり前!だけど私は恥ずかしくてなかなか聞けなかった)

これらは中学受験を乗り越えた人達にとって当たり前かもしれないが、基本的なことが大切であると改めて思う。

更に、

・自分がいるレベルがどれだけか、客観的に再認識する。親御さんがお子さんに認識させてあげる

ことが大事だと思う。これはどのようなレベルの中学校でも同じであると思う。現在の自分の位置を確認し、目指したいレベルと照らし合わせて、現実的に目標設定するべきだと考える。


「こんな中学生活、苦痛で仕方なかったんじゃないの?」という声が飛んできそうだが、そんなバカな私がなんとか存在意義を取り戻そうとしたエピソードがあるのでご紹介したい。

落ちこぼれても頑張ったこと

①得意分野の勉強から頑張る

私は周りに比べて勉強ができない子だったが、1教科だけでも良い点数を取れる教科を作ろうとした。というより中学校の英語の授業・先生が面白くて大好きで、英語のためなら勉強を頑張れると感じたのである。

やがて高校受験勉強が始まった。まずは英語の勉強を頑張った。勉強するほど、英語が得意になり、英語の偏差値だけグンと上がった。そこで教科全体の点数を下げないようにしようと、他教科の勉強も頑張れた。結果、公立高校受験では、国数英それぞれ9割程度取ることができた。学校のテストで20〜40点しか取れない私にとっては快挙だった。ちなみに中学の時、英検準2級(高校中級程度)を取得した。(周りの人は英検2級所持者が多かった印象だけど…。自分なりに頑張った。)

②勉強以外で役に立つ

勉強ではリーダーになれない。なので私はたくさんの委員会に入り、課外活動のリーダーになろうとした。なれる委員ならなんでもやった。その結果、3年間で5つほどの委員を努めた。元々母校には委員会が多く、勉強できない私でも活躍できる場が多かった。同級生にパシられたこともあったが、勉強面で迷惑をかけることが多かった分、ここで恩返しすべきだとも思えた。

③高校受験で挽回する

私は自分で言うのもなんだが、高校受験は結構頑張った。中学3年生の1年間で、3年間の勉強を取り返したと確実に言える。

中学3年生から、塾にちゃんと通い始めた。塾に行けば、勉強せざるを得ない環境が常にあり、わからないことをすぐに聞けた。

そしてこれは塾に通いだしてから気付いたのだが、中学校の授業のレベルが高かったからなのか、塾に通う周りのメンバーよりも私のほうが勉強ができるなんてこともあった。これを身を持って感じ、ようやく中学校のレベルと私のレベルがわかった。私の周りにいる同級生が勉強できるだけなんだなと感じた。それまでは、私は落ちこぼれなんだと強く感じ、地を這いつくばるように生きてきた。しかしこれは、私が井の中の蛙だっただけで、外の世界を知らなかっただけ。私はバカだ、そう思い込んでいただけなのである。

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逆に、私と同程度またはそれ以上に勉強ができる他校の子にも出会えた。その出会いがあったからこそ「私の中学校は難関国立らしい、入れてラッキー」と有頂天にならずに、勉強できたのだと思っている。


そんな私も高校生に

嬉しいことに、一般受験で高校に合格し、入学することができた。

高校受験時、中学時代の同級生より偏差値は10ぐらい低かったが、偏差値65〜70程度の高校に合格した。中学校の担任に電話で報告すると、声を大きくして驚いてくださった。

高校に入って嬉しかったことが3つある。

・同じ高校に同じレベルの人しかいないため、授業についていける!

・周りとすぐに打ち解け合い、友達が増えた。

・勉強も友達関係もうまくいき、自分に自信を持てた。


母校と高校の相違点

しかし、私が高校に入って、すぐ感じたことがある。それは、高校の授業がクソほどつまらないと感じたことである。逆にそのつまらない授業が、日本全国で見たら一般的な授業なのか…?と驚嘆した。中学校の授業が刺激的だったがゆえに、高校の授業がつまらないと感じたのだと思う。しかし、この高校は、卒業後に大学進学する人が多い。大学受験を見据えた授業展開は当たり前なのだろうと受け入れてしまった自分がいた。

また更に思ったことがある。それは

高校入学時のレベルを有しながら、もう一度中学3年間をやり直したい!!!ということである。

落ちこぼれの私でさえ、非常に面白いなと思う授業が中学には多かった。応用的な授業が多かった。そのため、もし現在の私が中学に入学したら、授業を更に面白いと感じたかもしれない。基礎知識があるほど、授業内容に対する理解が深まったに違いない。あぁ、あの時の私にはもったいない中学校だったのかもしれない。


今だから思う母校の良い点

今だから思う母校(中学校)の良い点を挙げておく。今まで散々言ってきたので最後は褒めたいと思う。

・授業に対して真剣に考えている先生が多く、毎授業が刺激的。面白い授業が多かった印象。

・周りの生徒に、勉強ができる人がとっっても多く、刺激的。

・自分の意見を、確固とした理由を持って説明できる生徒が多い。その説明が理論的でわかりやすい。

・意思がすこぶる強い人がすこぶる多い。意志が弱いと、かき消されてしまう。グループ授業では良く意見が飛び交う。もはや大人以上なんじゃないかぐらい議論が弾む。(その結果、高校には意思が弱い人が多いな〜と感じてしまうレベル)

・生徒主体の活動が多く、様々な決定は生徒に委ねられている。そのため真の「自由な校風」だと言われている。

・進路指導が丁寧。進路資料がわかりやすい。担当の先生方がかなりの時間をかけて、生徒ひとりひとりの進路会議をしているそうだ。


今考えてみると、母校の先生方は、私達生徒や未来の生徒のために、更に面白くて身になる授業を展開しようと大変努力なさっており、今もなお授業に対する研究を続けているのだろうと思う。私達が飽きないように、または私達がより成長できるようにと、日々授業計画を練ってくださっているのだろう。

私は、中学時代に非常に良い環境にいることができて光栄だと感じている。友達こそ少なかったものの、同級生はお互いに知り合いだ。きっと知り合いの多くは、将来大きな影響力を持つ人になるだろう。私もそんな知り合いに負けじと成長し続けたい。

ここまで読んでくださった親御さんや、小中学生の皆さんに、何か気付きを与えられたら幸いだ。

ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。

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