少しでも豊かな人生を 3/16の日記

・バレンタインのお返しを買いに新宿のデパ地下へ。
前にネットで見てかわいいなと思ったモロゾフのチョコを目当てに一直線でモロゾフの店舗に向かった。

デパ地下にはこういうプレゼントを買う時ぐらいしか行かないから、特別感があって楽しい。
山盛りのお惣菜、きれいに並んだ和菓子、片っ端から全部買い占めるのが将来の夢の１つだ。
モロゾフのショーケースを歩きながら眺めるが、目当てのチョコが見当たらなかった。そのまま素通りして他の店舗の前をぐるりと一周してからもう一度眺めるが、やっぱり無い。

こういう時にちゃんとした大人だったら店員さんに「〇〇って置いてますか？」と聞くのだろうが、ここで話しかけられないのが私だ。
こういう損をし続けているから、もし何かで入院したらナースコールを鳴らせずにそのまま死んでしまうかもしれない。

目当てのチョコは見当たらなかったが、モロゾフのチョコはどれもかわいかったので何個かピックアップして購入した。
PASMOのチャージで溜まりまくっている小田急ポイントを使いたかったからクレカ兼用の小田急カードを渡したら、普通に全額クレジットで会計を済まされてそのまま渡された。小田急ポイントはタプタプのままだ。
でも言えなかった。こんなもんですよ私は。

一目惚れして買った。カワイイ

・新宿で一度も地上へ出ないまま、下北沢へ向かった。
4年ぐらい使い続けているHolidayRecordsのトートバッグがさすがにボロボロになってきていて、ちょうど下北沢でバッグ専門店を見つけて絶対行こうと決めていた。

人で溢れかえる駅前を縫うように歩いてバッグ屋へ向かうと、店頭のネオンは消えていてシャッターも閉まっていた。つくづくツイていない。
そのまま帰るのも寂しいので、駅周辺をウロウロすることにした。

カルチャーで溢れる下北沢は歩いているだけで楽しい。来るたびに新しい店ができていて何度歩いても飽きない。駅前に干物専門の定食屋ができていたから今度行ってみよう。

雑多な街を歩いている私の耳では、フジロック出演が発表されたGlassBeamsのアジアンな音が鳴っている。
勢いでチケットを買ったフジロックのラインナップが徐々に増えてきているが、本当に洋楽に疎いから全くピンと来ていない。それでも曲を聴いてみるとめちゃくちゃ良いアーティストばっかりで、夏の苗場がどんどん楽しみになってくる。
今のところGlassBeamsとFrikoがお気に入り。絶対観たい。

洋楽を聴きながら下北沢を歩いている自分を俯瞰してみると"調子に乗るな"と思ってしまうが、仕事を完全に忘れて全力で調子に乗るのも楽しい。
損をし続けている人生なんだから、少しぐらい豊かな休日を過ごさせてください。

さらなる豊かさを求めて下北沢随一の調子乗りスポット、古着屋を物色した。
下北沢近辺に住んでいる者として古着を着こなしていなければいけないとずっと思っているが、なかなか手を出せていない。毛玉っぽいTシャツに5000円も出せない。
それでもこの日はなぜか「絶対何か買おう」という意欲に満ちていて、よく行く5店舗ほどを巡り巡って3000円のシャツを買った。豊かさ＋１である。

モロゾフの紙袋と古着屋のビニール袋を下げて自宅に向かう。
充満する花粉で目がバッシバシだったが、休日を満喫できてスーパーハッピーだ。

・しばらく自宅でウダウダしてからつつじヶ丘へ。
研修のレポートもやっておきたかったが、カンカンに晴れた休日ムードではPCを開く気になれなかった。

つつじヶ丘の九州料理メインの居酒屋で彼女と飲んだ。
馬刺しのお通しに始まり、手羽先、とり天、からし蓮根など九州料理を満喫した。
店員さんの慣れていない感じも緩くてよかった。
メニューのだし巻き卵に"調理にお時間をいただきます"と書いてあったから「どのぐらいかかりますか？」と聞いたら「…どうですかねー？」と返された。

新宿で買ったモロゾフのチョコを渡すと喜んでもらえたようだった。
花粉と闘いながら買いに行った甲斐がある。
私の誕生日が近かったので何が欲しいか聞かれたが、そこで「〇〇が欲しい」と言ってしまうとプレゼントとしての喜びが半減してしまう気がして毎回特にリクエストはしていない。
美味しいものを食べて美味しい酒が飲めればそれでいい。

ほろ酔いで店を出てつつじヶ丘をウロつくが、進学塾ばかりで特に惹かれるものがなくてマックで2人でコーヒーフロートを啜って解散した。

土曜の夜にほろ酔いで街を歩いているときの無敵感はすごい。
暖かくなってきたから外にいるのが苦ではないし、ここから朝までフラフラしたっていいし帰って10時間寝たっていい。

珍しく充実した休日、少し人生が豊かになった気がした。